2019年の『エピソード9/スカイウォーカーの夜明け』以降、新映画の公開がすっかりなくなったスター・ウォーズ…。
そんな中、シリーズを引っ張っているのがドラマ『マンダロリアン』!
既に2シーズン+スピンオフ作品『ボバ・フェット』がディズニープラスで配信され、シーズン4の制作まで決定しています。
ついに「マンダロリアン&グローグー(原題)」として映画化も決定した本シリーズについて、
今回は「今からでも間に合う!マンダロリアン予習解説」と「観ると楽しめる関連作品集」をお届けします!
ドラマ『マンダロリアン』作品概要
タイトル:マンダロリアン(原題:The Mandalorian)
形式:実写ドラマ(映画化予定)
視聴方法:ディズニープラスでの配信+Blu-ray・4K UHD(シーズン1は3月27日(水)、シーズン2は4月24日(水)に発売開始予定)
話数:各シーズン8話(シーズン1:8話、シーズン2:8話、ボバ・フェット:6話、シーズン3:8話)
出演者/キャスト:
”マンダロリアン”役:ペドロ・パスカル(ドラマ『THE LAST OF US』『ナルコス』でも主演)
グリーフ・カルガ役:カール・ウェザース
モフ・ギデオン役:ジャンカルロ・エスポジート
フェネック・シャンド役:ミン=ナ・ウェン
アーマラー役:エミリー・スワロー
製作総指揮:ジョン・ファヴロー(映画『アイアンマン』監督)、デイヴ・フィローニ(ジョージ・ルーカスの愛弟子)、キャスリーン・ケネディ、コリン・ウィルソン
脚本:ジョン・ファヴロー
監督:デボラ・チョウ、リック・ファミュイワ、デイヴ・フィローニ、ブライス・ダラス・ハワード、タイカ・ワイティティ、ペイトン・リード、ロバート・ロドリゲス、カール・ウェザース(各話で担当が違うリレー形式が取られています)
音楽・楽曲:ルドウィグ・ゴランソン
『マンダロリアン』初見の方向け解説!
正直、『マンダロリアン』はドラマとして独立しているので、予備知識なしに見ても十分に面白いと思います!
そもそも「スター・ウォーズ」シリーズとは?
地球から遠く離れた銀河の、遠い昔の時代を舞台とした物語。
この銀河には「フォース」と呼ばれる神秘的な力が満ちており、一部の人々(フォース感応者)はその力を引き出して、“物を浮かせる”、“心を読む”などすることができます。
そうした人々はフォースの使い方によって、光の騎士「ジェダイ」と闇の暗黒卿「シス」に分かれて、銀河規模で何千世代にも渡る抗争が続いてきました。
映画『エピソード1』~『エピソード9』の9作は、そんな銀河の67年の歴史をスカイウォーカー家の視点から描いたスペースオペラです。
エピソード1~3はアナキン・スカイウォーカー、エピソード4~6はルーク、エピソード7~9はレイを主人公としている三部作の三部構成になっています。
ドラマ『マンダロリアン』の時系列は?
そんな中、本作はいつの話かというと、エピソード6の少し後(5年後以降)が舞台となります。
つまり、ルークの活躍で銀河帝国は打ち倒された後であり、エピソード7に登場する新共和国が誕生してすぐの時代です。
数が少し多くなりますが、正史映像作品をざっくり時系列で並べました!
映画:エピソード1/ファントム・メナス (32BBY)
映画:エピソード2/クローンの攻撃 (22BBY)
スピンオフ映画:クローン・ウォーズ(22BBY)
アニメ:クローン・ウォーズ (22~19BBY)
映画:エピソード3/シスの復讐 (19BBY)
アニメ:バッド・バッチ(19BBY~)
ゲーム:ジェダイ:フォールン・オーダー(14BBY)
スピンオフ映画:ハン・ソロ (13~10BBY)
ドラマ:オビ=ワン・ケノービ(9BBY)
ドラマ:キャシアン・アンドー(5BBY)
アニメ:反乱者たち(5BBY~0BBY)
スピンオフ映画:ローグ・ワン (0BBY)
映画:エピソード4/新たなる希望 (0BBY-0ABY)
映画:エピソード5/帝国の逆襲 (3ABY)
映画:エピソード6/ジェダイの帰還 (4ABY)
ゲーム:バトル・フロントII (4ABY~)
ドラマ:マンダロリアン シーズン1~2(9ABY~)
ドラマ:ボバ・フェット(9ABBY)
ドラマ:マンダロリアン シーズン3(10ABY?)
※ドラマ『アソーカ』『スケルトン・クルー』も同時代が描かれる予定です。
映画:エピソード7/フォースの覚醒 (34ABY)
映画:エピソード8/最後のジェダイ (34ABY)
映画:エピソード9/スカイウォーカーの夜明け (35ABY)
※マンダロリアン シーズン3の時系列については「前のシーズンからタイムジャンプがある」という以外、正確な年数は明らかになっていません。現状、1年弱くらい時間が進んでいると考えられます。
※テイルズ・オブ・ジェダイは飛び飛びなので割愛…
キーワード解説
『マンダロリアン』には、マンダロリアン種族関連の言葉がたくさん出てきます。
ここでは、基本となるキーワードを5つ解説します!
ドロイドやハイパースペースなど、そもそもスター・ウォーズ固有のキーワードについては、↓の記事でまとめたので、ご参照ください。
マンダロリアン
惑星マンダロアを母星とする誇り高き戦士の人々。
実は、かつて「ジェダイ vs シス」の古代の戦いに第3勢力として参加したほどの実力を持つ。
フォースは使えないが、ブラスター銃をメインに、空を飛べるジェットパックや火炎放射器、ロケット弾など多彩な武器を駆使して戦う。
ただ、マンダロリアンと呼ばれる人々の中にも様々な派閥がおり、本作の主人公が所属しているのは、帝国による粛正の後、はぐれた一派。
人前では絶対にヘルメットを脱いではならないという教義を持ち、「我らの道」(This is the way)を合い言葉(決め台詞?)として唱え、一族で結束している。
冒頭、主人公は周囲に名前も顔も明かしていないため、単純に「マンダロリアン」、もしくは短く「マンドー」と呼ばれていました。
時系列でマンダロリアンの歩んだ苦難の歴史をまとめました。
ベスカー
マンダロリアンが身につけるアーマーの材料となる金属。
銀河最強ともいえる頑丈さで、ライトセーバーでも切り裂くことはできない。
ダークセーバー
黒い刃のライトセーバー。
かつて、マンダロリアンの中で唯一ジェダイにもなった、ター・ヴィズラが作ったと言われている歴史ある武器。
彼の死後、「保有者はマンダロア統治の資格を持つ」とされる神聖な武器となった。
その所有権は、命を懸けた決闘によって争われる。
ギルドと賞金稼ぎ
賞金稼ぎとは、国家や犯罪組織の求める業務を遂行し、金をもらう仕事のこと。
そういった賞金稼ぎ向けの仕事をまとめて管理し、契約している賞金稼ぎたちに依頼するのがギルドである。
現実世界で言えば、ギルドが企業で、企業が取ってきた案件をフリーランス契約者(賞金稼ぎ)に采配する感じですね。
依頼されるのは、基本的に自分たちでやりたくないから金で解決したい仕事となるため、汚れ仕事ばかり。
貴重品の回収、危険地帯への物資の輸送、諜報、強盗、誘拐、殺人などなど。
3分で読める!? 各シーズンのあらすじ(ネタバレ有)
それではシーズン3に向けての復習として、各シーズンの簡単なあらすじを振り返っていきましょう。
※『マンダロリアン』シーズン1~3、『ボバ・フェット』のネタバレを含みます※
※なーんて頑張って書いてたら公式から便利なものが…。なぞってる出来事は ほぼ同じなので、映像で楽しんだ後に、詳細を文章でどうぞ!
シーズン1(2019年12月~)
凄腕の賞金稼ぎとして銀河を生き抜く1人のマンダロリアン。
彼は賞金目当てで、帝国残党から極秘ミッションを受け、フォースを操る50歳の赤ちゃん「ザ・チャイルド」(いわゆるベイビーヨーダ)を回収する。
しかし、ザ・チャイルドの命を守るため、ルールに反して引き渡しを拒否したマンドーは追われる身となってしまう。
冷徹に見えて情の厚い賞金稼ぎと、無邪気に見えて大いなる力を秘めた赤子との2人による逃避行が始まるのであった。
▼詳しいあらすじ・解説はこちら!
シーズン2(2020年10月~)
ジェダイを探すため、協力してくれそうな仲間のマンダロリアンを探すマンドー、改めディン・ジャリン。
ジャリンは、かつてマンダロアを支配したというボ=カターン・クライズの一行に出会い、自分の所属する派閥は「チルドレン・オブ・ザ・ウォッチ」と呼ばれるカルト集団だと教えられる。
ボ=カターンは帝国に破壊された故郷を取り戻す闘いをしており、ディンも誘われるが、赤子を戻すことを優先して断った。
ついにはボ=カターンからの紹介で、ジェダイのアソーカ・タノと出会う。
彼女から、赤子の名前は「グローグー」だと教えられるも、引き取ることは拒否されてしまう。
代わりにアソーカに教えられた、古代遺跡でジェダイを探すディン・ジャリン。
そこへ、しつこくも帝国残党が追ってきて、グローグーを連れ去ってしまう。
ジャリンはボバ・フェットやボ=カターンの協力を得て、グローグー奪還に挑むも、モフ・ギデオン率いるダーク・トルーパーの軍には歯が立たずピンチを迎える。
そこに、遺跡を通してグローグーと交信していたルーク・スカイウォーカーが現れ、一行を救出。
ジャリンはグローグーをルークに引き渡し、グローグーはジェダイの道へと進むことになる。
スピンオフ作品『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』(2021年12月)
グローグーはルークの元でジェダイとなるための修行を始めていた。
しかしジャリンへの想いは消えず、ルークからジャリンの持ってきたベスカー製の鎖かたびらか、故ヨーダのライトセーバーのどちらを受け取るか選択を迫られてしまう。
結局、グローグーはマンダロリアンとなる道を選び、2人は再会することになる。
ディン・ジャリンは、人前でヘルメットを脱いだことによる掟破りを申告したことで、「チルドレン・オブ・ザ・ウォッチ」から追放されてしまった。
ボバ・フェットを助けた後、ジャリンは「チルドレン・オブ・ザ・ウォッチ」に戻る方法を模索することとなる。
▼『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』第1話(マンドーの登場なし)
▼第5~7話(マンドーが登場)
シーズン3(2023年3月)
ジャリンはグローグーと共に、惑星マンダロアを訪れることになる。
マンダロアをよく知るボ=カターンの力を借りようと彼女の元を訪れるが…。
シーズン3は、散り散りとなっていたマンダロリアンが集結していく様を追いつつ、ルークとレイアら反乱軍が打ち立てた新共和国の現状も描かれます。
マンダロリアンの歴史はこちらで解説しています。
今後の展開
2024年1月10日に、ジョン・ファヴロー監督での映画化が決定しました!
シーズン4で扱う予定だった内容を映画にしたのか、シーズン4とは別に映画も作るのかについては、情報が錯綜しています…。
いずれにせよ、近いうちにスター・ウォーズを再び劇場で観られることは喜ばしいですね!
ちなみにこの映画の後には、『マンダロリアン』『ボバ・フェット』『アソーカ』『スケルトン・クルー』といった同時代を描くドラマシリーズの集大成として、デイヴ・フィローニが監督する映画作品も控えています。
また、同時代を描くドラマ『アソーカ』のシーズン2制作も決定しており、いわゆる“マンドーバース”作品が今後さらに充実していきます!
筆者の感想
めちゃくちゃ端折ってあらすじを書きましたが、物語の大筋に関係ない話でも作り込みが素晴らしいです。。
シーズン1でのお気に入りキャラクターは、「有無は言わせん(I have spoken.)」のクイールですね!IG-11とのコンビ感も良きです。
シーズン2では、N1スターファイター再登場がアツかった。。
『マンダロリアン』ってよくできてるんですよね…。
もちろん、ザ・かっこいいのマンドーと、ザ・かわいいのグローグーの子連れ狼コンビが最高で、初見でも楽しめるアクション多め。
そして主役はプリクエル時代が幼少期で、オリジナル時代の直後だから物語の制約は少なく、シークエルにとっては前日譚となれる。
シーズン2からは、アソーカにルークにR2にボバ・フェットと、人気キャラクターも勢揃い!
結果として、『マンダロリアン』で興味を持ってもらえれば、全時代どこに進んでも何かしらの繋がりを見いだせる。。
たぶん、こういう指示はプロデューサーが出してるんだろうな…。もっとすごいのはフィローニ師とファヴロー氏ではあるけど。
スピンオフ作品の頂点に立つ傑作と評して良いのでは…?
他作品とのつながり
復習の次は予習もしていきましょう。笑
ドラマ『マンダロリアン』は、シリーズ単独で視聴しても十分楽しめます。
ですが本作は、これまでのスピンオフ作品と地続きでつながっており、観ておくとより深く楽しめる作品がたくさんあるので紹介していきます。
基本的には、ディズニープラスのスター・ウォーズページにある「マンダロリアン・カルチャーに関するエピソード」に挙げられている動画を視聴していけば、大まかな流れは知ることができると思います。
アニメ『クローン・ウォーズ』
・シーズン2第12話
・シーズン5第15~16話
・シーズン7第9話、第10話
アニメ『反乱者たち』
・シーズン2第13話
・シーズン3第7話、第15~16話
・シーズン4第1~2話
すべてディズニープラスで視聴することができます。
「各シリーズで何を見るべきか?」の詳細は↓をどうぞ!
『クローン・ウォーズ』
ディン・ジャリンの所属する派閥の前身であると考えられる「デス・ウォッチ」を見ることができます。
戦士種族のマンダロリアンですが、この時期は一時的に平和路線を目指していました。
政権に反抗し戦士の伝統に回帰しようとするテロ組織として、デス・ウォッチがシーズン2第12話から登場します。
本作は、ボ=カターン・クライズ、アソーカ・タノが初登場するシリーズでもあります!
2人の足跡をたどるエピソードを厳選すると、シーズン4の第14話(アソーカとボ=カターン因縁の出会い)、シーズン5の第14~16話(マンダロア崩壊)、シーズン7の第8~11話(アソーカとボ=カターンの共闘)の8話!
シーズン3のキーパーソンとなるボ=カターンの人となりが、なんとなく分かると思います!
また、この時代はディン・ジャリンの幼少期であり、「クローン大戦でドロイドに襲われた」という背景の時代を知ることができます。
『バッド・バッチ』
『バッド・バッチ』シーズン1には、大して強いつながりはありません。
唯一、フェネック・シャンドが第4話と第9話で活躍します。
2023年2月現在配信中のシーズン2で、他に関連が出てきたら随時更新していきます。
『反乱者たち』
本作では帝国の圧制下のマンダロリアンたちを描くエピソードが多数あります!
またシリーズを通して、マンダロリアンのサビーヌ・レンが活躍し、帝国によって分断させられたマンダロリアンが再統一するきっかけを作り出します。
またその過程で、ボ=カターン、アソーカ・タノも再登場します。
『反乱者たち』の関連エピソードは先ほどのディズニープラスのエピソード一覧で網羅されてるはずです。
伝説のキャラクターたち(『エピソード4~6』)
ルーク・スカイウォーカーとボバ・フェットの2人については、『エピソード4/新たなる希望』から『エピソード6/ジェダイの帰還』で主に活躍しています。
この3作品を観れば、スター・ウォーズの基本が分かるので視聴をおすすめします!
「ディズニー・ギャラリー/スター・ウォーズ:マンダロリアン」
ディズニープラスで配信されている本作品は、『マンダロリアン』の制作舞台裏に迫るドキュメンタリー作品です。
『マンダロリアン』がいかに制作されてきたか、ジョージ・ルーカスからいかに学んだか、どのような革新的な技術が使われたかが紹介されています!
CG背景をセットに360度映せる「ボリューム」と呼ばれる技術が紹介されるのですが、とんでもない凄さです…!
スター・ウォーズ 『マンダロリアン』 シーズン1 公式アートブック
最後に、映像作品ではないですが、公式のアートブックも出ているのでご紹介します。
制作に至った経緯や、豊富なコンセプトアートなど読みどころ満載です!
↓筆者も実際に買ってレビューしてますので良ければご覧ください!
さいごに
ダブルで映画化するとは、マンダロリアンはいつの間にか配信作品期待の星になっていたようです。
いずれにせよ、今後もしばらくはマンドーとグローグーの旅を追えそうですね!
パターン別でディズニープラスに一番お得に入れる登録方法をまとめた記事もあるので、復帰勢の方はぜひご確認を。
しっかり予習して、万全の体制で『マンダロリアン』を堪能しましょう!!!
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