銀幕デビューも果たし、スター・ウォーズを牽引するシリーズとなった『マンダロリアン』。
これまでさまざまな作品でマンダロリアンの歴史が語られてきました。
この記事では、マンダロリアンという種族、そして惑星マンダロアに関する内容を振り返っていきたいと思います!(ドラマ『マンダロリアン』等のネタバレを含みます)
マンダロアとマンダロリアンの歴史
古代:マンダロリアンの始まり
作品:『反乱者たち』S3 第15話、『フォース・オブ・デスティニー』S2、『マンダロリアン』
冒頭で「種族」といいましたが、マンダロリアンとは“マンダロリアン”という生き方を実践する戦士の種族です。これは文化であり、宗教とも言えるでしょう。
その始まりは細かに語られてきませんでしたが、ドラマ『マンダロリアン』では古代のマンダロア・ザ・グレートという人物が言及されました。
彼は、マンダロリアンの統治者の称号である「マンダロア」(Mand’alor)を初めて名乗った人物で、仲間を率いてジェダイと戦ったと言われています。
また彼は、マンダロアの地下鉱山を巣にしていた伝説の獣ミソソーを手懐けたという伝説も残っています。
ミソソーについては、以降その姿を見るものはないものの、その頭蓋骨の形は、マンダロアを象徴するマークとして多くのマンダロリアンに使われました。
(ちなみにMythosaurという英名を分解すると、Mythは神話、osaurは恐竜を意味するダイナソー(dinosaur)のアソー。つまり直訳すると“伝説の恐竜”という意味になります)

ミソソーを象った“チルドレン・オブ・ザ・ウォッチ”のシンボル(C)2023 Lucasfilm Ltd.

ボバの肩アーマーにも(C)2023 Lucasfilm Ltd.
そんなジェダイとの対立が続く中、彗星のごとく現れたのがター・ヴィズラです。

(C)2023 Lucasfilm Ltd.
彼は、史上初めてジェダイになったマンダロリアンです。
ダークセーバーと呼ばれる独自のライトセーバーを作製し、ヴィズラ家の創始者となります。
彼の死後、ダークセーバーはジェダイ聖堂に安置されていましたが、旧共和国の崩壊時にヴィズラの子孫が聖堂を襲撃しセーバーを奪い去りました。
ヴィズラ家はダークセーバーの威光によって、マンダロアの統治を始めます。
「ダークセーバーを持つのは誰にでもできる。命とセーバーを保持できるかが問題なの」
by ウルサ・レン
~EP1以前
作品:『クローン・ウォーズ』シーズン2 第13話
戦士種族の名に恥じず、氏族間で何世紀にも渡って争いが続いてきたマンダロア。
エピソード1の時代の少し前には、クライズ家がマンダロア統治の座につきます。
しかし内戦が勃発し、公爵が殺されると、その娘サティーン・クライズも命を狙われてしまいます。
ジェダイのクワイ=ガン・ジン、オビ=ワン・ケノービが護衛として派遣されたこともあり、サティーンは無事に内戦を生き延び、女公爵として惑星マンダロアの統治者となりました。

(C)2023 Lucasfilm Ltd.
以降は、戦士の伝統を捨てた中立・平和主義路線を取ります。
一方で、伝統を捨てることを拒んだ一部の戦士たちが、衛星コンコーディアに追放されました。
クローン大戦期
サティーン・クライズ政権とデス・ウォッチ
『クローン・ウォーズ』シーズン2 第12~14話
マンダロアは共和国に加盟しながらも、平和政権としてクローン戦争には中立な態度を取り、サティーン公爵は中立星系評議会を代表する摂政となります。
・銀河共和国:共和国から離脱しなかった加盟惑星
・中立星系評議会:共和国から離脱しなかった加盟惑星のうち、クローン戦争での中立を宣言し、元老院での軍事関連の投票権を放棄する代わりに、両陣営と交易を続けた約1,500の惑星の集まり
・分離主義者:共和国の方針に反対して離脱した後、独立星系連合に加入して共和国と戦争を行った惑星の集まり
恐らくパルパティーンがクローン戦争において、己の手の内にいない独立した主体が存在することを嫌ったため、中立主義者たちを分離主義者側に引き入れる工作が行われます。
追放されていたコンコーディアの戦士たちは、ヴィズラ家の末裔であるプレ・ヴィズラを頭領として、テロ組織デス・ウォッチを構築していました。
パルパティーンは、ドゥークー伯爵を通じてデス・ウォッチによるテロ攻撃の過激化を指示し、共和国にマンダロアへの進駐の口実を作り出します。
共和国軍の占領からの解放者としてデス・ウォッチを仕立て上げることで、外部からの介入を嫌う民意を掴むことで、己の支配勢力に引き入れようとしたのです。

デス・ウォッチ(C)2023 Lucasfilm Ltd.
さらには、マンダロア副首相の声明を改変し、元老院での進駐決議を通そうとしますが、サティーン公爵とオビ=ワンが改変前データを議場に送り届けることで、進駐は中止となりました。陰謀を阻止しして、中立の立場を維持したのです。
その後も、戦争の影響で交易ルートに制限がかかり、物資の不足が起きたことで汚職がはびこるなど、苦難の時が続きました。
時には、中立の立場から、共和国と独立星系連合の交渉場所としても利用されています。
(TCW S3 第5,6話、S4 第14話)
シャドー・コレクティブの台頭と政権奪取
『クローン・ウォーズ』シーズン5 第14,15,16話
コンコーディアを出て、各地を転々としながら活動を続けていたデス・ウォッチ。
ついには復活したモールと手を組み、マンダロアの支配を再度もくろみます。
モールの戦略により、ブラック・サン、パイク、ハットなどの犯罪シンジケートを従えることで、デス・ウォッチはあっという間に勢力を拡大。
マンダロリアン侵攻を成功させたモールは、サティーン、プレ・ヴィズラを殺害してマンダロアを乗っ取ることに成功します。

(C)2023 Lucasfilm Ltd.
しかし、結果としてパルパティーンが最も恐れていた「己の支配が及ばない第3勢力」となってしまったため、シディアスは直々にモールを捕らえ、すぐに支配は崩壊します。
マンダロア包囲戦とクライズの帰還
『クローン・ウォーズ』シーズン7 第9,10話
モールは残党の助けを得て脱獄に成功し、再びマンダロアの支配を確立しました。
一方で、モールが支配権を握った際に、反旗を翻したボ=カターン率いるナイト・オウルはマンダロア奪還を狙い、共和国軍を引き入れます。
元ジェダイ アソーカ・タノの協力もあり、モールの撃破に成功、ボ=カターンがマンダロアの統治者となりました。
銀河帝国支配下
ボ=カターンの敗北と、帝国の犬による支配
反乱者たち S4 第1,2話
ようやくマンダロリアンによるマンダロアの統治を取り戻したところで、銀河帝国が誕生します。
帝国はマンダロアに残っていたクローン軍を使い、マンダロア占領を続けました。
ボ=カターンは反抗しますが、マンダロア包囲戦でモール側につき捕虜となっていたガー・サクソンが総督に就任し、帝国の支配が始まります。
マンダロアに帝国アカデミーも建設され、幼きサビーヌ・レンもアカデミーに入学します。
彼女は持ち前の才能で、ベスカーを蒸発させることができる「アーク・パルス・ジェネレーター」を開発。
帝国はこの技術でマンダロリアン・アーマーの無力化を達成しかけますが、使用目的を知ったサビーヌは機器を破壊し、マンダロアを脱出しました。
反乱軍との共闘~独自の反乱へ
亡命の身にあったサビーヌは、反乱グループ「スペクターズ」に加わり、反乱運動に身を投じていきます。
一方、マンダロアと同じセクター内で、異なる太陽系内に位置する植民惑星コンコード・ドーンには、「プロテクター」と呼ばれるマンダロリアンの戦士団がいました。
彼らも母星と同様に帝国の支配下にありましたが、頭領フェン・ラウはケイナン・ジャラスとサビーヌ・レンの積極的な勧誘に折れ、反乱軍に助力することとなります。
また、サビーヌは惑星ダソミアを訪れた際に、モールの洞窟に眠っていたダークセーバーを見つけて回収。
家族であるレン一族の救出作戦を行っている途中に遭遇したボ=カターンにダークセーバーを託しました。
マンダロア大粛清
ダークセーバーを携えたボ=カターンの下、マンダロリアンの各一族は団結して、帝国に立ち向かいます。

(C)2023 Lucasfilm Ltd.
マンダロリアン氏族連合軍は帝国に立ち向かいますが、あえなく敗北。
多くのマンダロリアンが虐殺される「千の涙の夜」(Night of a Thousand Tears)と呼ばれる悲劇もこの時に起こりました。
敗北を覚悟したボ=カターンは、帝国側の停戦交渉に応じました。
条件はマンダロリアンが武装解除をして降伏する代わりに、帝国は人名を保証する、というもの。
この武装解除の結果、帝国側の交渉代表者であったISBのモフ・ギデオンの手にダークセーバーが渡ることとなったのです。
この際に、マンダロリアンの戸籍のような情報も渡されたのでしょう。(ギデオンがディン・ジャリンの名前を知っていた理由)
しかし、さすが帝国、停戦条件はすぐに反故され、無力となったマンダロリアンたちを蹴散らし始めます。
最終的には大量のタイ・ボマーを送り込み、首都サンダーリのドームを破壊。
KXドロイドやプローブ・ドロイドによって生存者も徹底的に殲滅し、マンダロアは崩壊しました。
ボ=カターンなど生き残ったナイト・アウルは星を追われ、地表でわずかに生き残ったマンダロリアンたちは荒廃した大地で苦しみの日々を送ることになりました。
一方、衛星コンコーディアに隔離されていた元デス・ウォッチのグループは、惨禍を免れます。
新共和国下
世を忍ぶ一族
銀河は平和の時代を迎えましたが、その頃には銀河でマンダロリアンを見かけることは滅多になくなりました。
人数が減ったことが第一の理由ではありますが、マンダロリアン自体が目立たないように行動していたことも影響しています。
生き残りの一派「チルドレン・オブ・ザ・ウォッチ」は、ヘルメット及びアーマーを身元を隠す手段として利用しました。
構成員は皆、惑星ナヴァーロの地下で暮らし、外に出ていいのは1度に1人まで。
また教義によって、人前でヘルメットを外すことを禁止することで、グループの人数を外部から悟られないようにしていました。
しかしある時、構成員の1人、ディン・ジャリンを救出するため、全員で姿を現します。
その結果、多くが殺され、また離散の民と化してしまいました。
ダークセーバーの帰還
ディン・ジャリンは誘拐された孤児グローグーを救出するため、モフ・ギデオンと戦いダークセーバーを獲得します。
しかし、マンダロア奪還を狙うボ=カターンは、伝統に従いモフ・ギデオンから決闘でダークセーバーを奪い返そうと心に決めていました。

(C)2023 Lucasfilm Ltd.
ジャリンはダークセーバーに興味がなく、戦うまでもなく降参したと言ってダークセーバーを渡そうとしますが、ボは受け取れません。
その後、都合のいい事態が起こり、屁理屈でボ=カターンにダークセーバーの正当な所有権が戻ります。
これを受けて、離散していた主流派のナイト・アウルと伝統的過激派チルドレンが協力して、マンダロアの奪還に挑むのでした。
ダークセーバー所有者の変遷
振り返ってみると、作品中で決闘により正式な所有権を得た人はモール、サビーヌ、ディンと、アウトサイダーばかりです…笑
ター・ヴィズラ(製作者)
※ジェダイ聖堂に安置される
ヴィズラ家の人物(ジェダイ聖堂から奪い去る)
…
プレ・ヴィズラ(ヴィズラ家に代々伝わる形で継承?)
モール(決闘で奪取、ダース・シディアスに敗北するも保持)
サビーヌ・レン(モールの洞窟で回収)
ケイレブ・デューム(預かる)
サビーヌ・レン(返してもらう)
ウルサ・レン(譲渡)
ガー・サクソン(譲渡)
サビーヌ・レン(決闘で奪取)
ボ=カターン・クライズ(譲渡)
モフ・ギデオン(粛清時に没収)
ディン・ジャリン(決闘で奪取)
※謎のサイボーグ?(ディン・ジャリンを倒して奪った後、床に放置)
ボ=カターン・クライズ(譲渡?決闘? ※「サイボーグを倒したことで彼女に所有権がある」というディンの言い分によって獲得)
マンダロリアンの家と一族
ちょっと分かりにくいですが、家(House)が上位、一族(Clan)が下位の2層構造となっています。
ヴィズラ家
ター・ヴィズラを先祖に持つ強力な家柄。
ヴィズラ一族の他に、レン一族、サクソン一族が属しています。
“I’m Clan Wren, House Vizsla.”
by Sabin Wren
プレ・ヴィズラを頭領とするデス・ウォッチを輩出。
チルドレン・オブ・ザ・ウォッチは、帝国時代のボ=カターン復帰後に追放されたモール側デス・ウォッチの生き残りだと考えられます。ヴィズラ家の末裔、パズ・ヴィズラもいるので、ほぼ確かと。
クライズ家
サティーン、ボ=カターン姉妹の属する家。
コーキー・クライズの行方が気になる…。
ルーク家
反乱者たちS4で登場。
エルダー家
反乱者たちS4で登場。
プロテクター
一応、「家」の制度からは独立している組織みたいです。



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