スター・ウォーズの新ドラマ『マンダロリアン』シーズン3が配信開始となります。
シーズン3では、マンダロリアン種族の歴史が一気に動いていきそうです…。
ということで、これまでアニメシリーズで深掘りされてきたマンダロリアン、惑星マンダロアに関する内容を振り返っていきたいと思います!
(途中途中で私チュン・ソロの私見も入っています…)
「銀河帝国支配下」の章から、ドラマ『マンダロリアン』シーズン3最新話のネタバレありです!
マンダロアとマンダロリアンの歴史
古代
作品:『反乱者たち』S3 第15話、『フォース・オブ・デスティニー』S2、『マンダロリアン』
マンダロリアン誕生の歴史は詳しく語られていません。
ドラマ『マンダロリアン』では、マンダロア・ザ・グレートという人物が言及されました。
彼は、マンダロリアンの統治者の称号である「マンダロア」(Mand’alor)を初めて名乗った人物で、仲間を率いてジェダイと戦ったと言われています。
また彼は、マンダロアの地下鉱山を巣にしていた伝説の獣ミソソーを手懐けたという伝説も残っています。
ミソソーについては、以降その姿を見るものはないものの、その頭蓋骨の形は、マンダロアを象徴するマークとして多くのマンダロリアンに使われました。
(ちなみにMythosaurという英語の名前を分解すると、Mythは神話、osaurは恐竜を意味するダイナソー(dinosaur)のアソー。つまり直訳すると“伝説の恐竜”。。)
旧共和国の時代も、マンダロリアンとジェダイの間では対立が続いてきました。
※旧・新がごちゃつくので整理します。
・旧共和国:EP4の約1000年前にジェダイ=シス戦争で崩壊
・共和国 :ジェダイ=シス戦争終結後に旧共和国を再編し誕生、パルパティーン皇帝による銀河帝国宣言に至るまで1000年間存続
・新共和国:エンドアの戦い後に誕生し、銀河協定により唯一の正式な政治主体となる
そんな対立の中、彗星のごとく現れたのが、ター・ヴィズラ。
彼は、史上初めてジェダイにもなったマンダロリアンとなったのです。
彼はダークセーバーと呼ばれるライトセーバーを作製し、マンダロアの支配者に。
彼の死後、ダークセーバーはジェダイ聖堂に安置されていましたが、旧共和国の崩壊時にマンダロリアンが聖堂を襲撃しセーバーを奪い去りました。
以降、ダークセーバーはヴィズラ家の統率、そしてマンダロア統治者の象徴となるのです。
「ダークセーバーを持つのは誰にでもできる。命とセーバーを保持できるかが問題なの」
by ウルサ・レン
~EP1以前
作品:『クローン・ウォーズ』S2 第13話(言及)
何世紀にも渡る内戦が続いてきたマンダロア。
ジェダイのクワイ=ガン・ジン、オビ=ワン・ケノービの護衛もあり、クライズ家の下で統一することで、ようやく終戦を迎えました。
サティーン・クライズは無事に内戦を生き延び、女公爵として惑星マンダロアの統治者となります。
以降は、銀河共和国に加盟し、戦士の伝統を捨てた平和主義路線を取るのでした。
一方で、伝統を捨てることを拒んだ一部の戦士たちが、衛星コンコーディアに住み着きました。
クローン大戦期
サティーン・クライズ政権とデス・ウォッチ
TCW S2 第12~14話
マンダロアは共和国に加盟しながらも、平和政権としてクローン戦争には中立な態度を取り、
サティーン公爵は中立星系評議会を代表する摂政となります。
※ややこしいので整理します。
・銀河共和国:共和国に引き続き加盟を続けた惑星の集まり
・中立星系評議会:中立を宣言し元老院での軍事関連の投票権を放棄し、両陣営と交易を続けた約1500の惑星の集まり
・分離主義者:共和国離脱後に独立星系連合に加入した惑星の集まり
恐らくパルパティーンが己の手の内にいない独立した主体が存在することを嫌ったため、分離主義者側への引き入れ工作を狙います。
コンコーディアの戦士たちは、ヴィズラ家の末裔であるプレ・ヴィズラを頭領として、テロ組織デス・ウォッチを構築していました。
パルパティーンは、デス・ウォッチによるテロ攻撃の過激化を指示し、共和国にマンダロアへの進駐の口実を作り出します。
「外敵、共和国軍の占領」からの解放者としてデス・ウォッチを仕立て上げることで、民意を掴むことで、己の支配勢力に引き入れようとしたのです。
さらには、マンダロア副首相の声明を改変し、元老院での決議を通そうとしますが、サティーン公爵とオビ=ワンが改変前データを議場に送り届けることで、進駐は中止となりました。
マンダロア支配を狙っていたヴィズラは、ドゥークーに見捨てられたことで復讐しに行きますが、敗走します。
その後も、戦争の影響で交易ルートに制限がかかり、物資の不足が起きたことで汚職がはびこるなど、苦労が続いてきたマンダロア。
時には、共和国と独立星系連合の会議場所としても利用されました。
(TCW S3 第5,6話、S4 第14話)
シャドー・コレクティブの台頭と政権奪取
TCW S5 第14,15,16話
各地を転々としながら、活動を続けていたデス・ウォッチ。
復活したモールと手を組み、マンダロアの支配をもくろみます。
モールの戦略により、ブラック・サン、パイク、ハットなどの犯罪シンジケートを従えることで、デス・ウォッチはあっという間に勢力を拡大。
モールは支配を確立すると、サティーン、プレ・ヴィズラを殺害してマンダロアを乗っ取ることに成功します。
しかし、結果としてパルパティーンが最も恐れていた「己の支配が及ばない第3勢力」となってしまったため、シディアス直々にモールを捕らえ、すぐに支配は崩壊します。
マンダロア包囲戦とクライズの帰還
TCW S7 第9,10話
モールは残党の助けを得て脱獄に成功し、再びマンダロアの支配を確立しました。
一方で、モールが支配権を握った際に、反旗を翻したボ=カターン率いるナイト・オウルはマンダロア奪還を狙い、共和国軍を引き入れます。
元ジェダイ アソーカ・タノの協力もあり、モールの撃破に成功、ボ=カターンが統治者となります。
銀河帝国支配下
ボ=カターンの敗北と、帝国の犬による支配
反乱者たち S4 第1,2話
ようやくマンダロリアンによるマンダロアの統治を取り戻したところで、銀河帝国が誕生します。
帝国はマンダロアに残っていたクローン軍を使い、マンダロア占領を続けました。
ボ=カターンは反抗しますが、マンダロア包囲戦でモール側につき捕虜となっていたガー・サクソンが総督に就任し、帝国の支配が始まります。
マンダロアに帝国アカデミーも建設され、幼きサビーヌ・レンもアカデミーに入学します。
彼女は持ち前の才能で、ベスカーを蒸発させることができる「アーク・パルス・ジェネレーター」を開発。
帝国はこの技術でマンダロリアン・アーマーの無力化を達成しかけますが、使用目的を知ったサビーヌは機器を破壊し、マンダロアを脱出しました。
反乱軍との共闘~独自の反乱へ
亡命の身にあったサビーヌは、反乱グループ「スペクターズ」に加わり、反乱運動に身を投じていきます。
一方、マンダロアと同じセクター内で、異なる太陽系内に位置する植民惑星コンコード・ドーンには、「プロテクター」と呼ばれる戦士団がいました。
彼らも母星と同様に帝国の支配下にありましたが、頭領フェン・ラウはケイナン・ジャラスとサビーヌ・レンの積極的な勧誘に折れ、反乱軍に加わることとなります。
また、サビーヌは惑星ダソミアを訪れた際に、モールの洞窟に眠っていたダークセーバーを見つけ、回収します。
家族であるレン一族の救出作戦を行っている途中で、ボ=カターンに遭遇、最終的にダークセーバーを託しました。
マンダロア大粛清
ダークセーバーを携えたボ=カターンの下、マンダロリアンの各一族は団結して、帝国に立ち向かいます。
以下、ドラマ『マンダロリアン』シーズン3で明らかになった情報です。ネタバレ注意
マンダロリアン氏族連合軍は帝国に立ち向かいますが、あえなく敗北。
後に「千の涙の夜」(The Night of a Thousand Tears)と呼ばれる戦いです。
敗北を覚悟したボ=カターンは、帝国側の停戦交渉に応じました。
条件はマンダロリアンが武装解除をして降伏すれば、帝国はマンダロリアンの命の保証はする、というもの。
この武装解除の結果、帝国側の交渉代表者であったISBのモフ・ギデオンの手にダークセーバーが渡ることとなったのです。
この際に、マンダロリアンの戸籍のような情報も渡されたのでしょう。(ギデオンがディン・ジャリンの名前を知っていた訳)
しかし、さすが帝国、停戦条件はすぐに反故され、無力となったマンダロリアンたちを蹴散らし始めます。
集大成として大量のタイ・ボマーを送り込み、首都サンダーリのドームを破壊。
KXドロイドやプローブ・ドロイドによって生存者も徹底的に殲滅し、マンダロアは崩壊しました。
ボ=カターンなど生き残ったナイト・アウルは星を出ざるを得ず、わずかに生き残ったマンダロリアンたちは荒廃した大地で苦しみの日々を送ることになりました。
一方、衛星コンコーディアに隔離されていた元デス・ウォッチのグループは、惨禍を免れます。
新共和国下
世を忍ぶ一族
銀河は平和の時代を迎えましたが、その頃には銀河でマンダロリアンを見かけることは滅多になくなりました。
人数が減ったことが第一の理由ではありますが、マンダロリアン自体が目立たないようにしていたことも影響しています。
生き残りの一派「チルドレン・オブ・ザ・ウォッチ」は、ヘルメット及びアーマーを身元を隠す手段として利用しました。
構成員は皆、惑星ナヴァーロの地下で暮らし、1度に外に出ていいのは1人まで。
また教義によって、人前でヘルメットを外すことを禁止することで、グループの人数を外部から悟られないようにしていました。
しかし構成員の1人、ディン・ジャリンを救出するため、全員で姿を現します。
その結果、多くが殺され、また離散の民と化してしまいました。
ダークセーバーの帰還
ディン・ジャリンは誘拐された孤児グローグーを救出するため、モフ・ギデオンと戦いダークセーバーを獲得します。
ちなみに、ボ=カターンは…
1度目:ダークセーバーなしで支配を始めた結果、帝国に追い出された
2度目:ダークセーバーを決闘ではなく、譲り受けて所有して戦った結果、大敗北を喫した
とトラウマがひどいため、ダークセーバーの伝説を信じるしかないメンタルにあると思われます。
ダークセーバー所有者の変遷
振り返ってみると、決闘で正式に奪った人はモール、サビーヌ、ディンとアウトサイダーだけ…笑
ター・ヴィズラ(製作者)
※ジェダイ聖堂に安置される
ヴィズラ家の人物(ジェダイ聖堂から奪い去る)
…
プレ・ヴィズラ(ヴィズラ家に代々伝わる形で継承?)
モール(決闘で奪取、ダース・シディアスに敗北するも保持)
サビーヌ・レン(モールの洞窟で回収)
ケイレブ・デューム(預かる)
サビーヌ・レン(返してもらう)
ウルサ・レン(譲渡)
ガー・サクソン(譲渡)
サビーヌ・レン(決闘で奪取)
ボ=カターン・クライズ(譲渡)
モフ・ギデオン(粛清時に没収)
ディン・ジャリン(決闘で奪取)
※謎のサイボーグ?(ディン・ジャリンを倒して奪った後、床に放置)
ボ=カターン・クライズ(譲渡?決闘? ※「サイボーグを倒したことで彼女に所有権がある」というディンの言い分によって獲得)
マンダロリアンの家と一族
ちょっと分かりにくいですが、家(House)が上位、一族(Clan)が下位の2層構造となっています。
ヴィズラ家
ター・ヴィズラを先祖に持つ強力な家柄。
ヴィズラ一族の他に、レン一族、サクソン一族が属しています。
“I’m Clan Wren, House Vizsla.”
by Sabin Wren
プレ・ヴィズラを頭領とするデス・ウォッチを輩出。
チルドレン・オブ・ザ・ウォッチは、帝国時代のボ=カターン復帰後に追放されたモール側デス・ウォッチの生き残りだと考えられます。ヴィズラ家の末裔、パズ・ヴィズラもいるので、ほぼ確かと。
クライズ家
サティーン、ボ=カターン姉妹の属する家。
コーキー・クライズの行方が気になる…。
ルーク家
反乱者たちS4で登場。
エルダー家
反乱者たちS4で登場。
プロテクター
一応、「家」の制度からは独立している組織みたいです。
コメント