2023年3月1日(水)より配信開始となった、スター・ウォーズドラマ『マンダロリアン』のシーズン3。
本記事では、第5話・チャプター21「海賊」(The Pirate)のネタバレ感想&考察をお届けします!
時系列の感想
海賊たちがやってきた
街作りに勤しむグリーフ・カルガ。
この規模の町に鉄道はいるのか…?笑
避難も、地下通路使わずに、溶岩原に逃げるのは格好の標的となりそうだが・・・
新共和国への軍の派遣要請メッセージは、EP4のレイアからオビ=ワンへのメッセージを踏襲してました。
ええぇぇん泣
The Pirate といえば、あの人しかいないじゃん…。
アデルファイ基地
いかにも外縁部の基地って感じでいいですね。
Yウィングを久々に実写で見れたのはビリヤードはそのまま過ぎましたが。笑
よく見るとバーカウンターの上には、ストーム・トルーパー、スカウト・トルーパーのヘルメットが並んでいます。
そして…
ゼブ登場!!!
『反乱者たち』のゼブそのまんまでした!
年月経ってるからか、若干目をシバシバさせてたのが気になりましたが…。
ちなみに最後のセリフは、EP6のハン・ソロを引用してますね。
Good luck. You’re gonna need it.
ハン:頑張れ、大変だぞ
ゼブ:幸運を祈る、心からな
ハンとゼブが会うとか全く想像できない・・・
機能不全の新共和国
ここで第3話のコルサントの話と繋げてきましたね。
そして、またもやコルサントが抱える外縁部への興味のなさが露呈されていきます。
大佐のオフィスでは、
「新共和国(タトル大佐)」「隠れ帝国残党(イライア・ケイン)」「後のレジスタンス(カーソン・テヴァ)」の三竦みが見事に表現されていました。
新共和国は、機能不全になっていた共和国のまねごとしかできず、
正体を隠した帝国残党が、ルールを盾にしてささやく甘言に身を委ねてしまい、
目の前の危機に取り組もうとする一部の人間を適当にあしらってしまう。
一方で、元帝国軍人による帝国的考え方への苦言を “You’re out of line.”(おい、今のは一線を越えてるぞ)と注意する。
イライアが「いいえ、解放されたんです」と言ったシーンでは、「パルパティーンのテーマ」冒頭部分が流れていました…。
飲み物パシリから徹底してやって、上官の信頼を得てるイライア、恐ろしい子ですね。
まさかここで『テイルズ・オブ・ジェダイ』が生きてくるとはなぁ…
ドデカい帝国が誕生してブッ潰れたのに、ドゥークーの悩みは全く解消されてないのが哀しき銀河…
チルドレン・オブ・ザ・ウォッチの決断
テヴァは機転の利く人物でした。
第3勢力の助力を得るのは、クローン・ウォーズでよく見た展開なので何だか好き。(モンカラ救出のためグンガン出陣みたいな)
「君の戦いじゃない」というテヴァの言葉が印象的でした。
確かに独立を維持したいカルガの戦いでしかないんですよね。
マンダロリアンが誰のために戦うのか、は今後の大きなテーマにもなり得る。
単純な疑問、船もないのにどうやってアジトを移すつもりだったのだろうか?
組織構成に謎が多すぎる…。
ですが、今回の話でマンダロリアンたちの大多数は、ネヴァロ組でないことが明らかになりました。
『ボバ・フェット』でのパズ・ヴィズラの発言は合っていて「ネヴァロ組で残ったのは2人だけ」だけど、散り散りになっていた他のチルドレン・オブ・ザ・ウォッチのメンバーを集めた、という訳です。
全体会議で発言する者は、アーマラーのトンカチ?を持つのが慣例のようです。
戦士一族が「武器」ではなく「作るもの」を手にすることで、武力を用いず建設的に話を進める工夫でしょうか?
教義、ルールに由来が見いだせたり、ただの時代遅れになってたりと考えるのが楽しい。
(まあ、アーマラーはめちゃくちゃ武器としても使ってるんで、そうなると意味も違ってきますが…笑)
完全にボ=カターンが指揮官になってましたね。
そういえばですが、、
この時代のマンダロリアンの定義から、サティーン平和主義下で暮らした一般大衆が除外されてしまっているのが悲しいですね。
まあ大部分が帝国にやられてしまったんでしょうけど…。
ネヴァロ救出とアーマラーの狙い
我を失ったドロイドが異常行動してる村の風景はもうお馴染みですね。
TCW S5第1話でオビ=ワンを呼ぶためにモールが荒らした村、『テイルズ・オブ・ジェダイ』の第2話でドゥークー、クワイ=ガンが訪れた村でも見ることができます。
学校は酒場になり、コワキアンも虐げられています。
ゴリアン・シャードの部下アグノートが、ザ・海賊の子分で笑っちゃいました。
降下シーンは予告で見てたけど、やっぱりアガる!!
戦闘全体としては、『ボバ・フェット』第7話みが感じられる進行でした。
考察ポイント
最後に、2つのエンディングシーンを考察していきたいと思います。
アーマラーの頭の中とは?
お前、底知れないな…。
これまでの行動を見ると、アーマラーはパルパティーン的手段でも何でも使って、マンダロリアン生存を図ってきた人物だと思います。
「かつてのマンダロリアンの生き方」という名目で、生存に有利な教義だけをチルドレン・オブ・ザ・ウォッチの教義として採用。
・ネヴァロ時代は、ヘルメットを取らせず、アジトの外に出るのは1人ずつにさせることで、外界に集団の人数を悟らせない、注目を浴びない(「銀河でマンダロリアンを見なくなった」という言説に貢献したのでは?)
・積極的に孤児を受け入れることで、集団の次世代を育てる
・合言葉 “This is the way.” で一体感を生み出し、内部抗争を収める諫め言葉にもする
一方で、S1では全員でディン・ジャリンとグローグーを救出するという、一見すると集団には不利な“仁義の戦い”にGO判断を出しているのもアーマラーです。
真の目的が「マンダロリアン生存」だからこそ、優良人材のボ=カターンに自由に指揮させ喋らせ、かつての仲間を連れ戻すに当たって、なるべく警戒させないようヘルメットを脱ぐことも許したのだと思います。
現実世界の宗教だって元は、人間の集団をまとめ上げて、集団の利益追求(農業・防衛に従事させるなど)を達成するための洗脳手段ですからね。
問題は、パルパティーン的手段まで取ろうと決心する心理の裏には、過去に壮絶な体験をしているであろうこと・・・。
直近では『キャシアン・アンドー』のルーセン・ラエルがそうでした。
マンダロリアン生存にとっては「正義の人」であり続けるか、何か隠してるヤバい過去があるかのどっちかかな…。
次なる敵とは?
モフ・ギデオンが新共和国の管轄下にいないことが確定しました。
てか噂ばかり広まって、ろくに調査もせずに情報隠蔽してる新共和国さん、組織としてヤバくないか…?
まあスローン大提督の帰還だと思われますが。
というかスローン大提督を指揮官とした、未知領域に逃げた帝国残党の艦隊?
マンダロリアンたちは結集すると無視できない勢力となるので、中心人物となりそうなボ=カターンはマークされ続けていたと考えると、第2話のカレヴァラ襲撃も腑に落ちますね。
ギデオンのベスカー破片残しも、マンダロリアン集団がお互いに疑念を持ち始める+新共和国とも不仲に陥るという絶妙な一手な気がしてきます。
ただ、強固なベスカーの破片が残るなんてどういう戦い方したんだよ?って感じの稚拙な証拠残しなので、うまくいけば逆に「マンダロリアンが嵌められた!」と共通の敵を前にして結集できるかもしれません。
その共通の敵が、まず新共和国になりそうな予感しかしませんが…。
そうなるとラッキーなのは帝国残党。
既存勢力の潰し合いが始まってくれれば好都合です。
いやあ、この先「そうじゃないんだよおおぉぉ」と悶える展開になりそうな予感しかしません。
さいごに
残すところ3話なの早すぎる・・・
▼第6話感想&考察記事
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