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ネクロマンサー計画とは?パルパティーン皇帝の野望を徹底解説

深掘り
(C)2024 Lucasfilm Ltd.

最近のスター・ウォーズ作品でキーワードとなっている「ネクロマンサー計画」。

ドラマ『マンダロリアン』シーズン3で初めて言及され、アニメ『バッドバッチ』シーズン3でも扱われています。

 

今回はネクロマンサー計画について現状で分かっている内容をまとめ、その構想を解き明かしていきます。

 

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ネクロマンサー計画について分かっていること

“Project Necromancer”(ネクロマンサー計画)は、正史作品において3度言及されています。

 

マンダロリアン シーズン3 第7話

帝国残党のペレオン提督が「ブレンドル・ハックス司令官が進めている計画」として言及しました。

字幕では「蘇り計画」、吹き替えでは「ネクロマンサー計画」と訳出されています。

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ハックスは「ネクロマンサー計画は、帝国残党の指導者のため」と発言し、パーシング博士によるクローン研究が強く関わっていることが示唆されました。

 

バッドバッチ シーズン3 第3話、第10話

物語の時系列としては前になりますが、『バッドバッチ』で2度目の言及がされました。

 

ネクロマンサー計画は、惑星ウェイランドにある帝国の秘密研究所タンティスで、厳重な警備の下でヘムロックにより進められていた計画だということが判明しました。

ヘムロックによると「M値の複製」が研究のカギであるようです。

皇帝は研究の進捗を直々に視察しに来ており、この研究が「帝国の未来を安泰にする」と発言しています。

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その後、第10話ではM値が高い子供たちを銀河各地から誘拐し、タンティスに収容していることが明らかになりました。

M値が高い子供たちの血液を、クローン兵たちの血液に混ぜて、M値を上げられるかを実験しているのです。

また、プロジェクトの秘匿性が高く、ターキンですら内容を知らされていないようです。

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つまり、ネクロマンサー計画とは?

ネクロマンサー計画とは、銀河帝国皇帝の死という緊急事態に備えて、皇帝復活のためのクローンを作る極秘計画だと推測できます。

まだ明言された訳ではなく、皇帝の思惑とヘムロックに知らせている内容に違いもがあるかも(皇帝自身の復活ではなくて、スノークのようなフォース感応何かを作るためと伝えている可能性もあり)しれないのであしからず。

 

いずれにせよ銀河最高の権力に就いた瞬間から、自分が死んだ時のための対策を進めていたとは、相当な用心具合ですよね。。

 

なぜ皇帝のクローンを作るのは難しい?

クローニング技術とその限界

スター・ウォーズの世界では、カミーノ人によってクローン・トルーパーが大量製造されていることからも分かるように、クローン技術がかなり進んでいます。

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ボバのようなホストと完全に同じDNAを持ったクローンはもちろん、クローン・トルーパーのような性格に変更を加えたり通常の2倍の速度で成長させたりする遺伝子改変クローンの製造も可能でした。

 

皇帝のDNAがあれば、彼のクローンを作ることも簡単かに思えます。

しかし、ここで問題となってくるのが、ミディ=クロリアン値の再現です。

 

スター・ウォーズの銀河では、すべての生き物の細胞内にミディ=クロリアンという微細な共生体が存在しています。

あらゆる生物はミディ=クロリアンを通してフォースとつながっており、その数が多ければフォースを感じ操る素質も高まります。

クローン生物についても例外ではないことが、『クローン・ウォーズ』シーズン1第1話でのヨーダの話から分かります。

お前たちはクローンじゃが、フォースはあらゆる命に宿る。心を静め、己の力とせよ」

by ヨーダ

 

問題は、完全に同じDNAでクローンを作っても、オリジナル人物のミディ=クロリアン値を引き継ぐことができない点です。

クローンはそれぞれ独自のミディ=クロリアン値を持ってしまうのです。

そのため、皇帝のクローンを作ったとしても、フォース感応力のないクローンが出来上がってしまいます。

これでは意味がありません。

 

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M値も含めたクローニング

ネクロマンサー計画は、この課題を解決するために秘密裏に進められた研究だといえます。

ミディ=クロリアン値を上げるアプローチには、以下の2つが考えられます。

 

①ミディ=クロリアンが高いクローンを作る

②完全クローンを作って後からミディ=クロリアンを足す

 

まずは①を考えたくなりますが、DNAが完全に同じクローンでもミディ=クロリアン値(M値)を引き継げないことから分かるように、個体のM値を決めるのはDNAではないようなのです。

つまり、どれだけDNAをいじっても、M値を上げることは不可能です。

 

そうなると、②の方向性を検討することになります。

つまり、クローンを作った後にM値の高い血液などを注入することで、物理的にM値を上げるという作戦です。

 

『バッドバッチ』のタンティス山でヘムロックがナラ・セに行わせている実験は、このアプローチを取っているのでしょう。

退役させられたクローンから採取した血液に、オーダー66で捕らえたジェダイたちのM値が高い血液を注入し、無事にM値が上がるかを調べているのです。

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『バッドバッチ』シーズン3第3話の映像をよく見ると、クローンから採取した血液に別の液体が加えられていることが分かります。

 

しかし、一筋縄ではいきません。

異なる生物のミディ=クロリアンを注入されると、注入された側の細胞内に存在するミディ=クロリアンが拒否反応を起こしてしまうのです。

 

オメガの重要性

ここでブレイクスルーになるのがオメガです。

エメリーが発見した通り、オメガの血液は注入されたM値の高い血液を受け入れたようなのです。

 

つまり、オメガの特別な遺伝子は、体内に入った他者のミディ=クロリアンとも共生する能力を持っていることになります。

この結果は、②の「完全クローンを作って後からミディ=クロリアンを足す」というアプローチを否定し、第三の手段として「他者のミディ=クロリアンを受け入れられる特性を遺伝子に組み込んでおいて、クローンを作った後に輸血でM値を高める」という方法に実現可能性があることを示しているのです。

 

ドクター・パーシングによる再発明

この遺伝子操作は、『マンダロリアン』シーズン3第3話で触れられます。

パーシングは「複数ドナーのDNA鎖を組み合わせて、最高の特質を持つ複製を作る」という研究課題について話していました。

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これは恐らくカミーノでナラ・セがオメガに与えた遺伝子変異だと思われます。

しかし、ナラ・セが身の安全のためにその方法を隠し通したため、後の時代にパーシングによって研究が進められたのでしょう。

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この技術を応用すれば、皇帝のDNAにオメガのDNAを組み込むことで、輸血によってM値を上げられる皇帝のクローン体を作ることができます。

しかし、この方法も万能な解決策ではないようで、シーズン2第3話でパーシングは「2週間は効果が続いたが、体が血液を拒絶した」と報告しており、遺伝子改変したクローンに輸血を行ってもM値の上昇は長く持たないことが判明しました。

これはオメガ自身もそうなのか、遺伝子組み換えの技術の失敗によるものなのかは不明です。

 

『エピソード9』でパルパティーンは復活を果たしていますが、完全体とはいえない状態でした。

またタンティス以降については、なぜ研究拠点がエクセゴルに移されたのか、アプローチは変わったのか、など詳細は明らかになっていません。

ですが少なくとも、レイの父親はパルパティーンのクローンの失敗作と言われていたので、恐らく同じような遺伝子操作のアプローチで研究が行われていたのでしょう。

 

ギデオンによる私的乱用

話をややこしくするのが、ギデオンによる私的乱用です。

彼はネクロマンサー計画で得た技術を元に、ネヴァロで独自のクローン研究を進めていました。

 

彼は個人的な野望のために、遺伝子操作を行った自分のクローンの作り、フォース感応の軍隊を作ろうと試みました。

 

前提となっているレジェンズ作品

私が知っている限りとなりますが、現在の正史設定の元となっているレジェンズ作品を紹介します。

 

『ダース・プレイガス』

元々こうした研究は、正史ではないレジェンズ小説『ダース・プレイガス』において、プレイガスが行っていました。

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『シスの書』

シスの歴史に関する詳細な資料である『シスの書』。

これまたレジェンズ扱いの内容になりますが、ダークサイドの秘密に関して様々な人物が記述したとされる内容を読むことができます。

 

その中の一つが、シディアスの師匠であったダース・プレイガスによる研究日誌です。

彼はフォースによる神秘的な側面と、DNA研究などの科学的な側面を合わせた両面から研究を進めてきました。

現在の正史にも通ずるミディ=クロリアンに関する考察などの他、不死を達成する方法、生命を創造する方法などが記載されています。

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最後に

ネクロマンサー計画が、今後しばらくのスター・ウォーズ作品を結ぶ重要キーワードとなることは間違いなさそうです。

今後もどのようにネクロマンサー計画の実態が明らかになっていくのが楽しみですね!

 

 

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