さて、『エピソード9』のトレーラー公開以降、にわかに注目を集めるパルパティーン。
この『スカイウォーカーの夜明け』という物語でどんな活躍を見せるのか、期待は高まる一方。
でも、みなさん。
彼を知るためには、ある人物への理解こそが重要なのではないでしょうか…。
そう、彼の師匠であるダース・プレイガス。。
今回は、シスの書を通してシスの歴史、そしてダース・プレイガスの野望を紐解いていきたいと思います。
「ダークサイドの力を思い知るがいい!!」(小物感..)
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シスとは?
シスの歴史は、遠い昔にダークサイドの知識を欲した一部のジェダイに始まります。
彼らは、ジェダイの「受け身」な姿勢を批判し、ダークサイドを通じて絶対的な「力」を追い求めることに情熱を注ぎました。
そんな彼らには、掟となる「シス・コード」(シスの掟)が存在しています。
“平和は欺瞞であり、激情だけが存在する。
激情によって、強さを手に入れる。
強さによって、力を手に入れる。
力によって、勝利を掴む。
勝利によって、鎖は引きちぎれる。
フォースが我を解き放つ。”
つまり、「力こそがすべてを解決する」という信条を持っています。
対するは、「ジェダイ・コード」(ジェダイの掟)です。
“そこに感情はなく、平和が存在する。
そこに無知はなく、知識が存在する。
そこに激情はなく、平静が存在する。
そこに混沌はなく、調和が存在する。
そこに死はなく、フォースのみが存在する。”
こちらは「己の感情を捨てることで、フォースと一体となり、平穏が訪れる」ことを信じています。
ここからは、チュン・ソロの解釈ですが…
シスは元々、「愛情が深い」人だったはずです。
最初にジェダイに疑問を持った人も、何か大切なものが失われているのに、行動を起こさず「執着心を捨てろ」とだけ言うジェダイに憤りを感じたのではないでしょうか?
アナキンを思い出せば、シス誕生の構図は分かりやすいです。
EP3で「大切な人が死ぬ夢を見る」(=大切なものを失う)と言ったアナキンに対し、ヨーダはただ「執着をするな」としか言いませんでした。
愛情が強すぎたアナキンは、その運命を「受け入れる」のではなく「変える」ことを選びます。
その際に手段を選ばなかったため、ついにはパドメのために銀河全てを「自分の思い通りにする」とまで言い出したのでした。
恐ろしいシス卿も最初は、何かを守りたいという強い気持ちから始まっていたのです。
ただの悪役とは、少し違った「シスの本質」が見えてくるのではないでしょうか。
シスの歴史とその飽くなき野望
シディアスは、EP3でメイスを窓の外へ葬り去った後、「もう一度、シスが銀河を支配する」と言いました。
つまりこの発言は、以前存在していた「シス帝国」がジェダイによって崩壊させられたことを物語っています。
EP3のタイトルである「シスの復讐」とは、シス帝国の再建を指しているのです。
さて、プレイガス登場までのシスの歴史を振り返りましょう。
シスの誕生
クローン戦争の始まる何千年も前の昔、ジェダイから追放されたダークサイドの信奉者が「シス」となりました。
その後、ジェダイとシスは激しい対立を繰り広げます。
(レジェンズに細かなストーリーがありますが、正史にはほとんど移行されていません。)
惑星モラバンドというシスの聖地があること、惑星マラコアでジェダイーシス間で悲惨な戦いがあったことが分かっています。
アニメ『反乱者たち』で、アソーカ一行はシスを倒す秘密を知るためにモラバンドを訪れました。
シスの大敗
ヤヴィンの戦いの約1000年前、ジェダイとシスの間で大規模な戦いが勃発しました。
結果は、ジェダイの勝利。
こうしてエピソード1~3で見たジェダイ・オーダーに守られる「銀河共和国」が樹立され、シス・オーダーは壊滅状態に陥りました。
ダース・ベインから始まる新たな系譜
そんな中、たった一人のシス卿が生き残っていたのです。
それこそが、ダース・ベイン。
ベインは、シスの数が多すぎたせいでそれぞれの力が薄まり、さらには内部分裂を生んだことがシスの敗因だったと考えました。
その教訓からベインは「2人の掟」(The Rule of Two) を確立します。
これは、シス・オーダーに同時に存在していいのは、師匠(マスター)と弟子(アプレンティス)のみという掟です。
師匠がダークサイドの全ての知識を持ち、一人の弟子にその教えを受け継ぎます。
弟子が十分に強くなれば、師匠を打ち倒し、より強力な新たな世代が始まるのです。
プレイガスの登場
それから約1000年の間、繁栄する銀河共和国の影で、シスの教えは脈々と受け継がれてきました。
そして、ダース・プレイガスが登場します。
彼はフォースと科学の両面から、生命の謎を探求しました。
プレイガスの研究
EP3でパルパティーンは「プレイガスはフォースで生命を創り出すことができた」と言っています。
『シスの書』内には、プレイガスの研究日誌である『生命創造の科学(The Science of Creating Life)』という章があり、彼の行った研究の成果を見ることができます。
①まずは、「不死」についてプレイガスが発見したことをまとめました。
・全てのミディ・クロリアンは、一つの「意志」(宇宙のフォース)でつながっている
・ミディ・クロリアン値が、生物のフォースの強さを決める
⇒ 他の生物のミディ・クロリアンを移植して、値を増やすことはできない(拒否反応が出てしまう)
・強いフォースの持ち主(プレイガス)は、他の生物のミディ・クロリアンの「意志」を覆すことができる
(※ここでの「意志」とは、生き物の「生まれて死んでいく自然のサイクル」のことを指す)
・ミディ・クロリアンが持つ自然の「意志」を覆すことで、 細胞は老化が止まる(=不死の達成)
プレイガスは、不死の生物を創り出すことに成功していたのです。
また、彼はミディ・クロリアンの「意志」を変える実験で、「まずネズミを、次にハットから買った奴隷を使って成功した」と記しています。
②次に「生命創造」に関する研究成果です。(ここからはさらに生物学的な話になります…)
・ヒューマノイドの実験体に対して、無性分裂による個体複製を引き起こすことに成功
・しかし多くの場合、複製過程がコントロールできなくなり、元のヒューマノイドが死んでしまう
・しかし、理論上では複製を引き起こした細胞を通常の生物環境で成長させれば、新たな生命となる
・研究の発展次第で、その新たな生命に2万を超えるミディ・クロリアン値を持たせることもできる(その方法の詳細は書かれておらず)
つまりプレイガスは、ミディ・クロリアンに働きかけることで、フォースの強い新たな生命を創り出すことができることを知ったのです。
プレイガスの革新性
不死の技術を発見したプレイガスは、画期的な存在でした。
なぜなら、もし自分が不死となれば「2人の掟」を超越することとなるからです。
死ぬことがなければ、教えを引き継ぐ必要はありません。
つまり、究極の存在である最強かつ「最後のシス」となるのです。(あれ、なんか聞き覚えある?)
プレイガスの研究に関する考察
①研究の限界
プレイガスは、確かに「不死」「生命創造」の秘密を発見しました。
しかし、そこには限界もあります。
まず、彼自身の「不死」は実現できていません。
ミディ・クロリアンの意志を変える実験も、よりミディ・クロリアン値が低い別の個体に対して成功しているだけです。
実際に、死を超越する術は見つけられなかったとしています。
②スカイウォーカーの出生の秘密?
一部の方はお気づきだと思いますが、②の生命創造の部分に関しては、アナキン・スカイウォーカーの出自と丸被りします。
チュン・ソロは、ダース・プレイガスがアナキン・スカイウォーカーを創ったと考えます。
・シミ・スカイウォーカーは、元々ハットの奴隷だった
・アナキンに父親はいない(=シミのミディ・クロリアンに働きかけて生命創造)
・アナキンの2万を超えるミディ・クロリアン値
全てがきれいに当てはまるのです。
プレイガスの研究がこの本を著した後にさらに進み、アナキンの創造に至ったのではないでしょうか。
ただ、自分を超える存在の創造する意図は謎です。
考えられるのは、シディアスに代わる弟子としたかった、自身の科学力を試したかったなどですかね。
現実のシスの書!
『シスの書』買えちゃうんです。笑
ちょっとお高いのですが、ギミック満載でファン心をくすぐります…。
ちなみに、こちらが私チュン・ソロのコレクション。
ついに、『ジェダイの書』と『シスの書』が到着した。フォースの道をどこまで究めるものか…。
アナキンやらドゥークーやら歴代の人物の書き込みが面白すぎる。#スター・ウォーズ #ジェダイの書 #シスの書 pic.twitter.com/8sjsC5KsZi— チュン・ソロ (@mileniumpadawan) February 24, 2019
ええ。『シスの書』も『ジェダイの書』も買いましたが何か?
まとめ
ということで、今回はシスとプレイガスの秘密に迫りました。
シスの書で得られる知識は、EP9にも大きく関わってきそうな事柄ばかりですね。
(※この本はレジェンズ扱いとなっているので、どこまで正史の設定に適用されるかは分かりません…。)
それにしても、ここまで力を渇望するシス達…。
プレイガスや、シディアスがシスとなる前にどんな物語があったのかが、とても気になるチュン・ソロです。。
それでは次に会う時まで、May the Force be with you….