2024年2月21日から配信開始となったスター・ウォーズアニメ『バッドバッチ』最終章シーズン3。
4月3日は2話同時配信だったので今回は、第10話「迷い」(Identity Crisis)と第11話「覚悟の時」(Point of No Return)のネタバレ考察・感想をお届けします。
▼前回の感想&考察
第10話 時系列考察・感想
ヘムロックによる“ネクロマンサー計画”解説
現段階のネクロマンサー計画での実験内容は、ミディ=クロリアン値(M値)の高い血液を混入させることで、通常の血液のM値を上げるというものでした。
通常は異なる血液のミディ=クロリアンを混ぜてもM値は上がりませんが、オメガの血液は他者のミディ=クロリアンも受け入れる特異な性質を持っていたので、ヘムロックがオメガの血液を欲しがったということですね。
英語原文をよく見てみると、ミディ=クロリアンの立ち位置が思ってたのと違う…?
The young clone’s blood is the only binder that’s proven to be compatible with their DNA to re-create their M-count levels.
オメガの血液は、M値が高い人のDNAと共存できると証明された唯一の結合物質であり、M値が高い人のDNAがM値レベルを再現するために必要である。
M値上昇のメカニズムは「輸血によってミディ=クロリアンの数を増やす」というシンプルな話ではないようです。
ドナーから輸血された血液内の細胞のDNAが、ホストの血液内でドナーのM値と同水準までミディ=クロリアンを“再作成”する?
逆にオメガの血液内にはミディ=クロリアンがまったく存在しないから、他者のミディ=クロリアンを受容できたりするのかな?
シーズン3で、ここ最近のスター・ウォーズのテーマを包括して、ミディ=クロリアン、フォース感応、血縁、クローンをひっくるめて何かしらの答えを提示しそう。
にしても、ターキンすらも計画の内容が知らされてなかったとは驚きでした。
第3話で皇帝が確か高い地位の人間にも計画に不満を持っているみたいなこと言ってたけど、ターキンまでもとは…。
M値の高い子供たち
検体となっている子供たちの種族は多分以下の通り。
赤:イクトッチイ(サシー・ティンなど)
緑:ミリアラン(ルミナーラ・アンドゥリなど)
青:パントラン
フェネックの言っていたM値狩りを行っている1級賞金稼ぎは、キャド・ベインでした。
そうでした、ジェダイ狩りもできる人ですからね。
『ボバ・フェット』で一応死んだ感じになってたから、自動的に頭から外れてたな。笑 時系列と公開順を分けて認識できていない。。
冒頭では新種のエイリアンっぽい親子を襲い、赤子を誘拐しました。(何だかディズニーデザインなエイリアンだったな。。)
そして、機器さえあれば簡単にM値測定はできるようです。
赤子を入れた無機質なカゴは、グローグーの原型ですね。
将来的に、ヴェントレス vs キャド・ベインなんて戦いが見られるかも?
ナラ・セとエメリーの微妙な関係
すっかり忘れてましたが、エメリーもおそらくナラ・セによって創られたクローンでしたね。。
自分が幼かった頃を思い出し、子供を対象とした実験に嫌悪感を抱き始めます。
ここまで、オメガに多少優しかった以外は基本的にルール第一人間だったので大きな変化です。
ナラ・セに計画について訊きに来た場面。
「他の子供たちは?」
と聞いた場面は「いつもオメガばかりで、私はどうなの?」と訴えているように感じました。
特別なお姉ちゃんオメガに対して、他のクローンと同じ成長促進と従順さの性格補正を付けられて誕生したエメリー、という対立構造が生まれたりするのでしょうか。
今更だけど、オメガ初登場時に付けてたアクセサリーってナラ・セとお揃いだったのね。。
やっぱりカミーノアンだけれども保身だけでなくて、オメガを寵愛しているのかな。。
にしても、オメガはエメリーの存在をずっと知らなかったし、エメリーの正体は謎のままだな。
パブー追跡
ターキンとの通信後、ヘムロックはデバイス内で2種のトルーパーのような図を見ています。
1つめは目の形状がダーク・トルーパーに似ているように見えるので、第1世代のダーク・トルーパーかなと思いました。
2つめは、なんとなくテクを思い起こすデザインですが、何ともいえませんね。
ご無沙汰のシドは背景でクローンXに拷問された挙げ句、ヒントを吐いてしまうという悲しい役回り。
第11話 時系列感想
パブーからの脱出
ヴェントレスからの忠告を受けてパブーを発つことにしたバッドバッチ。
早速、ヴェントレスと同じ場所に船を隠す形でクローンXがパブーに上陸します。
まさかのマローダー爆散。レイザー・クレストに引き続き、ファンに愛着を持たせた後で船を爆破するのに何なん…?
レッカーは危機においてもゴンキーを身を挺して守ろうとしました。
バッチャー、正義感強すぎない?
覚悟の時
オメガがいつの間にか、誰よりも大人になっていました。
希望していた勝ち方ができないと悟ると、周囲の人間のために弟も説得し、即座に投降を選びました。
しかし、当然ながら通信機は取り上げられ、邪魔に遭ったクロスヘアーは追跡装置を外してしまいます。
救いのない展開ですね。
最後の希望はエメリーに託されました…。
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