2024年6月5日からの配信が決まったスター・ウォーズドラマ『アコライト』。
これまでディズニープラスで配信されてきたシリーズは、新共和国の時代(『マンダロリアン』『ボバ・フェット』『アソーカ』)、帝国の時代(『アンドー』『バッドバッチ』)と映画で描かれてきた時代がメインでしたが…
『アコライト』は映画の時代から100年も遡る“ハイ・リパブリック”時代が舞台となる異色作です!
「マンダロリアンと関係ないなら、あんまり興味ないかも…」と感じる方もいるかもしれませんが、監督インタビューを読んだ私の所感としては、名作の予感がプンプンしている2024年注目の作品だと思っています。
新ドラマ『アコライト』の基本情報とインタビュー紹介&ストーリー予想をどうぞ!
▼初回同時配信された2話の考察・感想記事です。
ドラマ『アコライト』概要
タイトル:『アコライト』(英題:The Acolyte)
配信日:6月5日(水)午前10時~(初回2話同時配信)
配信数:全8話(各話の長さ:不明)
視聴方法:ディズニープラスでの独占配信
原案・製作総指揮・脚本・監督:レスリー・ヘッドランド
主演:アマンドラ・ステンバーグ、イ・ジョンジェ
出演:マニー・ジャシント、ジョディ・ターナー=スミス、ダフネ・キーン、キャリー=アン・モス、ディーン=チャールズ・チャップマン、レベッカ・ヘンダーソン、チャーリー・バーネット、ヨーナス・スオタモ
予告編については、特報映像が3月20日(水)に公開されました!
2023年4月に開催されたスター・ウォーズ・セレブレーションにおいて、会場限定でおそらくこの映像が先行公開されていたようです。
『アコライト』の時系列・あらすじ
光の時代に、闇が生まれる―
「エピソード1/ファントムメナス」の約100年前
ジェダイの黄金期にダークサイドの影が忍び寄る“闇に包まれた”秘密を描く
ハードアクション・スリラー開幕!
時系列としては、『エピソード1/ファントム・メナス』のおよそ100年前(130BBY辺り)になるそうです。
つまり、ジェダイが平和の守護者として銀河を守り、共和国が平和を享受していた時代が舞台となります。
必然的に数多くのジェダイが登場することになりますが、本作で焦点が当てられるのはダークサイド。
インタビューでも”悪役の視点から語られる”との発言があり、後のダース・シディアス台頭につながるストーリーが語られると予想されています。
『アコライト』の視聴方法・配信スケジュール・エピソード監督
ドラマ『アコライト』は、ディズニープラスで6月5日(水)に初回2話同時配信される予定です。恐らくそこから毎週水曜日に1話ずつ、全8話が放送される予定です。
配信時間も公表されました。午前10:00に配信開始となります。
配信スケジュールと各話の監督を紹介します。(第3話以降はこれまでの配信スケジュールを踏まえた仮日程です)
6月12日(水):第3話配信、コゴナダ監督(代表作:『アフター・ヤン』監督)
6月19日(水):第4話配信、アレックス・ガルシア・ロペス監督(代表作:『カウボーイビバップ』(2021)製作総指揮)
6月26日(水):第5話配信、アレックス・ガルシア・ロペス監督
7月3日(水):第6話配信、ハネル・カルペッパー監督(代表作:『スター・トレック:ピカード』監督)
7月10日(水):第7話配信、コゴナダ監督
7月17日(水):第8話配信、ハネル・カルペッパー監督
ディズニープラスでの独占配信となるため、視聴方法としては当面の間、ディズニープラスのみとなります。(ドラマ『マンダロリアン』のようにBlu-rayが発売される可能性はあります)
ディズニープラスなら映画『スター・ウォーズ』やドラマ『マンダロリアン』のほか、ディズニー作品・ピクサー作品はもちろん、マーベル映画、日本アニメ、韓国ドラマなど幅広い作品を見放題で視聴することができるのでおすすめです!
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今年のスター・ウォーズ作品配信状況として、2024年はアニメ『バッドバッチ』シーズン3が2~5月で配信されており、他にはドラマ『スケルトンクルー』がラインナップされています。
当ブログ「ミレニアム・パダワン号」では、ドラマ『アコライト』配信に合わせて毎週、解説・考察記事をアップしてきました。視聴のお供にぜひご確認ください!
『アコライト』登場キャラクター・声優キャスト紹介
登場人物の名前と簡単な紹介を、日本語版の声優と併せて紹介していきます。ジェダイ黄金期ということで多くのジェダイが登場します!
Mae/メイ(アマンドラ・ステンバーグ/声優:ファイルーズあい)
本作の主役ポジションです。予期せずに『アコライト』で描かれる事件の中心物となってしまうとのこと。特報映像からは、ジェダイを暗殺した人のように解釈できます。
ビジュアルの中でも特に髪は、ダース・モールの初期コンセプトを意識しているように見えます。
こちらが、ジョージ・ルーカスに「最悪の悪夢に出てきそう」なデザインを求められたコンセプトアーティストが描いたダース・モール案。
これを見たルーカスは「2番目に最悪な悪夢にして」とやり直しを求めたとか。笑
ついに“最悪の悪夢”が解き放たれるのでしょうか…?
Sol/マスター・ソル(イ・ジョンジェ/声優:諏訪部順一)
ジェダイ側の主役キャラクターです。ジェダイ・マスターであり、本作では葛藤に悩まされるそう。
Jecki/パダワン・ジェキ(ダフネ・キーン/声優:M・A・O)
マスター・ソルの弟子であるジェダイ・パダワンです。
Indara/インダーラ(キャリー=アン・モス/声優:日野由利加)
彼女もジェダイ・マスターとのことです。特報映像では武術とフォースでメイと対決していましたね。
そうです、『マトリックス』のトリニティの役者さんです!
Yord Fandar/ヨード・ファンダー(チャーリー・バーネット/声優:武内駿輔)
真面目なジェダイナイト。
ヴァーネストラ・ロウ
ミリアラン種族のジェダイです。ミリアランはフォースとの繋がりが強い種族であり、映画ではルミナラやバリスなどのミリアラン種族のジェダイが既に登場しています。ヴァーネストラは、紫色のライトセーバーを使います。
ヴァーネストラは、邦訳された小説『アウト・オブ・シャドウズ』など多くの小説作品にも既に登場しています。
Kelnacca/ケルナッカ(ヨーナス・スオタモ)
ウーキー種族のジェダイです。
シークエル三部作、『ハン・ソロ』でチューバッカを演じた、ヨーナス・スオタモが演じます。孤独な生活を送っているらしいです。
Mother Aniseya(仮:マザー・アニセヤ)
ある魔女集団の長だそうです。アニメ『クローン・ウォーズ』とドラマ『アソーカ』では、ダソミアの魔女が登場しました。見た目からは別の組織のように見えます。
『アコライト』を楽しむための予習ガイド
インタビューから読み解く『アコライト』の可能性
普段、製作者インタビューを出すとしたらデイヴ・フィローニの話ばかりですが、『アコライト』には重要人物がいます。
それが製作総指揮・脚本・監督どころか、原案も生み出したというレスリー・ヘッドランドです。
インタビュー記事があったので、私の意見を交えながらポイントだけ抜粋します。
①史上初⁉ ダークサイド視点から語られる映像作品
スター・ウォーズにはこれまで、魅力的な悪役が数多く登場してきました。
ダース・ベイダー、ドゥークー伯爵、カイロ・レン…そしてもちろん我らがパルパティーン。(そしてモール、ヴェントレス、グリーヴァス、クレニック、デドラ)
しかし、物語の基本はライトサイドな主人公が主体であり、悪役として立ちはだかる役割を果たしてきました。
彼らの素性や信念が垣間見れることがあっても、主人公にはなり得ませんでした。(TCW・TotJは例外)
本作は、直近の作品で度々投げ掛けられてきた「平和の守護者としてのジェダイの在り方」に一つの答えを提示してくれそうな予感がします。
というのも、ストーリーの大筋としては「黄金期にあったジェダイ・オーダーが、なぜシスの台頭を許したのか?」つまり、シスが(シディアスが)ジェダイに気付かれず元老院で影響力を拡大できた理由を扱っていくと話しているのです。
これはアイディア勝ちですね。
ジェダイが完璧な正義に最も近かった時代に蒔かれたダークサイドの種の話なんて面白くない訳ないですから。
②製作者のスター・ウォーズ愛
ヘッドランドはスター・ウォーズ愛も深いそうで、90年代にスター・ウォーズのRPGにハマり、小説『帝国の後継者』に触発されてファンフィクションを書き、アニメ『クローン・ウォーズ』も視聴しているとのこと。
インタビュー内でも、プリクエル映画のセリフを引用しています。
ガチもんやん。。
スター・ウォーズが好きな理由にも激しく共感できます。(インタビュー記事より抄訳)
「スカイウォーカーの物語こそがスター・ウォーズなんだ」という人もいるでしょう。私は映画だけでなくRPGも通してスター・ウォーズに触れてきました。そのような人ならば、こう反論したくなると思います。「子供の頃、スター・ウォーズがどれだけ心の支えだったかなんて知らないでしょ!世間に馴染めず、問題児扱いされた子供にとって、スター・ウォーズの世界に友達と逃げ込んで、その世界の一員になった気になっていた時間がどれだけ大事だったか」世界の一員なのであって、映画のシーンを再現したい訳ではないんです。
そうなんだよ。根本的にあの世界が好きなんだよ。(オープンワールドゲーム早よ)
『アコライト』、舞台設定も作品と向き合う姿勢もパーフェクトなので、後は出される答え次第。
とりあえずヘッドランドさんには2,3作品くらい作ってほしいな。。
世間では、いわゆる“ポリコレ”に配慮したキャスティングだといって炎上を謳っているサイトもありますが、重要なのは製作者でしょ。
「ハイ・リパブリック」時代とは?
The High Republic(ハイ・リパブリック)とは、500BBY~100BBYの年代(ナンバリング映画の数世紀前の時代)を指す言葉で”共和国の全盛期”でした。
現状は小説やコミック等がどんどん出版されており、歴史が紡がれています。
現状は大きく3つの時代に分けて小説作品を中心に製作されています。
フェーズI:232~230BBY(アニメ『ヤング・ジェダイ・アドベンチャー』は232BBY)
フェーズII:380BBY前後
フェーズIII:229BBY~
作品の時系列順は公式サイトに載っていますが、いつの間にかものすごい量…。
現状ではフェーズIから2作品『イントゥ・ザ・ダーク』と『アウト・オブ・ザ・シャドウズ』が邦訳されています。
プリクエル関連小説を優先してしまって、まだ手を付けられてない状況…。新年の目標は、とりあえずアコライトまでにイン&アウトすることですね。
『アコライト』はハイ・リパブリック時代を描く初の実写映像作品となる予定です。
130BBY辺りを舞台とするため、まさにハイ・リパブリックの終焉を描く作品になるわけですね。
ハイリパブリックにおける歴史的に重要な出来事などについては、以下の記事でさらに深掘りしています。
『アコライト』登場キャラクター予想!
130BBYに生きているであろう人物から、登場の可能性があるキャラクターを予想してみようと思います。
スター・ウォーズには長寿な種族が多いので、意外な人物が登場する可能性があります。。
ヨーダ
文脈を分かってない中ではありますが、『アコライト』の時代には既にグランド・マスターだったので、登場は間違いないのではないでしょうか。
既にハイ・リパブリック作品で上記のような若い姿で登場を果たしています。
”ジェダイの過ち”を語る上で、彼を欠かすことはできないでしょう。
ダース・プレイガス、ダース・テネブラス
シスには”2人の掟”、つまり「師匠と弟子の2人しか存在してはならない」という掟があります。
映画の約1000年前にダース・ベインによってこの掟が作られており、ダース・シディアスに至るまで連綿とその系譜が続いてきました。
つまり、本作の主役がシスではない場合であっても、どこかにシス卿が存在しているはずなのです!
映画の100年前であれば、シディアスの師匠ダース・プレイガス、もしくはその師匠のテネブラスがチラッと姿を見せる展開もあるかもしれません。
チューバッカ
200BBY生まれのチューバッカは既に70歳となっています。
その他
他の長寿枠ではヤドル、マズ・カナタあたりですかね。
さいごに
ということで新ドラマ『アコライト』の予習記事でした。
自分自身もまだまだだったので、記事をまとめながら予習してた感じでした笑。
てかレスリー・ヘッドランドのスター・ウォーズ観が素晴らしくて期待が高まってしまいます。まずは邦訳小説読まないとな。
『スケルトンクルー』は情報がなさすぎて何も書けない。
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