クローン・ウォーズオタクによるクローン・ウォーズオタクのための記事の第2弾。
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エピソード解説
第5話「ルーキーたち」 “Rookies”
The best confidence builder is experience.
経験こそが最良の自信を生む
ドミノ分隊メンバーが初登場するエピソード。
命令に従うドロイドに対して、機転と個性を生かして戦うクローンが対照的に描かれています。レックスとコーディの名コンビが光るのも魅力。
舞台となるのは、リシ・ムーン。
カミーノとの正確な位置関係はWookieepedia英語版ですら明記されておらず、手持ちのUltimateにはUnknownと書かれる始末…。
まあつまるところ、惑星カミーノに行く際に拠点となっており戦略的に重要な場所と知っておけば、物語を理解するのには十分ってことです。
事実関係を整理すると…
・惑星カミーノとリシ・メイズの距離は12パーセクほど(エピソード2でのデックス発言 “about 12 parsecs outside the Rishi Maze”)
・惑星カミーノは外縁部よりも外に位置(同 “beyond the Outer Rim”)
・惑星カミーノはカミーノ星系内に位置する(うきぺ)
・リシ・ムーンは外縁部に位置(本話でのヘヴィー発言 “the most boring post in the Outer Rim”)
・リシ・メイズは伴銀河である(うきぺ)
→外縁部のリシ・ムーンを出発点として、リシ・メイズを経由し、銀河外に位置するカミーノ星系まで到達できるハイパースペース航路が存在する、という理解でいいのかな…?
リシ・ムーンには、第3話でアソーカに“笑いかけていた”のよりは小さめのニーブレイマンタの姿が確認できます。
共和国放送(The Grand Army of the Republic Broadcast)が送る“外縁部の声”(The Voice of the Outer Rim)。
現実世界に存在する軍人向けラジオを元に作ったようですね。例として世界展開してる米軍には第二次大戦の頃から海外にいる軍人向けにラジオ放送を行っていたそうです。
「惑星ミンバンで戦う第224大隊のマッド・ジャンパーに曲を送る」とあります。本作中では登場しませんが、『ハン・ソロ』でミンバンが実写化されましたね。
グリーヴァス将軍、バルモーラで数週間前に姿が確認されたといいます。
第3話のバルモーラ・ランとは地理的にも遠く、無関係のようです。。
グリーヴァスとヴェントレスの通信。
ここでは下手に出るヴェントレスですが、今回の失敗を理由にカミーノ攻撃の時はマウント取ってたという経緯でしょうか…。
そんでもってヴェントレスのカミーノ潜伏は気付かれていなかったんですかね。小型船なら探知されずに移動できたようです。
てかエコーのアーマーに付いてる手形、ここでレックスが巨大ウナギの血で付けたことに初めて気付いた…。
英雄の最期を迎えたヘヴィー。対してモブかのように撃たれたドロイドベイト、あっという間にウナギに食われたカタップは不憫です。
にしても、信号発信の解除ができないからといって、通信装置だけでなく基地全体を爆破してしまうレックスの脳筋思考。
関連エピソード「故郷を守るドミノ分隊」
クローンの兄弟としての絆、故郷カミーノとの絆を描ききったTCW屈指の泣けるシリーズ。
①シーズン3第1話:ドミノ分隊、最初の試練
②シーズン1第5話:ドミノ分隊、カミーノ侵攻阻止
②シーズン3第2話:カミーノ侵攻
④バッドバッチシーズン1第15・16話
第6話「消えたドロイド」”Downfall of a Droid”
Trust in your friends, and they’ll have reason to trust in you.
友を信じれば自分も信じられる
アナキンとR2のラブストーリー前編です。
序盤は英雄アナキン・スカイウォーカーの戦術家っぷりを堪能できます。
まず言及されたファリーンでの戦いは、放送当時にStarWars公式サイトで公開されていたウェブコミックであらましが描かれていたようです。
というか初めて知ったのだけど、TCWってシーズン3までは前日譚やアナザーストーリーに関するコミックが制作されてたんですね…。しかもストーリーはパブロ・ヒダルゴが手掛けていたとのこと。
このシリーズ、正史からは外されていますが、シーズン1第1話でヴェントレスがヨーダとカトゥーンコ王の会合を知りえたのは、次の第7話で破壊されることとなるスカイトップ・ステーションによる傍受だと示唆されていたりと、さらに沼に浸かりたい人にはおすすめです。
ただし公式サイトではページが削除されており、権利絡みの問題か頼みのウェブアーカイブもないので、おとなしくWookieepedia英語版のあらすじを読むしかアクセス方法がなさそう。。
AT-TEウォーカーを小惑星に配備して、後方から砲撃するというアナキンらしい作戦。
シーズン2第1話では、ウォーカーを敵艦の乗船用に使うアイディアを思いつきますが、その下地となっていそうな気がします。
攻め時と逃げ時はよく心得ている将軍。
ちなみに戦闘機同士で戦いは、対面しておらず身長を見てないからOKという判定のようです。
R3-S6 通称ゴールディーが登場です。
R3がどう共和国のシステム内に忍び込み、一瞬でアナキンの元へ来たのかは謎なので、これこそウェブコミックで書けばいいのに、って思ったらさらに別の素材がありました。
“Star Wars: The Clone Wars: Decoded”
シーズン1の再放送用として、大胆にも映像内に注釈付きのボックスを表示させたバージョンを放送したらしいです。
そこにグリーヴァスのスパイによって再プログラムされたという経緯が明かされたとのこと。
ずいぶんと色々作ってたんですね。。知りませんでした。
さて、すっかり501大隊の公式お忍び船となったトワイライト。
よく見るとファイター発見の少し前、宇宙空間に放り出されたB1にぶつかってます。
トランドーシャンの廃品回収船に乗り込む2人。
アナキンがアソーカをPookumsと呼びます。字幕では「妹」呼びですが、原義では「かわいい子ちゃん」くらいの意味。
TCWでのIGシリーズ初登場かな。
R2の全能感。
エピソード4を踏襲して、制御ボルトを自力で外し脱出を図ります。
アナキンの見事な戦闘機術。ドリフトターンした上でその場でミサイルを迎撃します。
そのままそこで敵ファイターと戦うのは悪手な気がしますが、敵のレーザーは一向に当たらず。笑
おそらく改造されたトワイライトの火力に救われて脱出し、R2救出を誓ってジャジャーン。
R2への強い執着の由来は、彼との絆はもちろんですが、パドメとの結婚指輪代わりであることが大きいのでしょう。(指輪は付けられないので、R2と3POを交換した)
最後にセリフの回収。まずはアナオビの皮肉合戦。
Obi-Wan: You should listen to your Padawan.
Anakin: As you listened to yours, my old master?
パダワン(アソーカ)の言うことを聞け、というオビ=ワンに対し、あなたは自分のパダワンの言うこと聞かなかったですよねと突いていく。
お次はアソーカのセリフから。
We’re not gonna last a mynock minute out here.
アソーカが厳しい戦況を前に「もう持たない」と伝えています。
直訳は「1分も持たない」ですが、1分に対して形容詞的にあのコウモリ型生物「マイノック」がかかっているという文構造。
特に違う意味が加わっているわけではなさそうなので、ただの卑語として使われているっぽい。
アナキンの “No, R2.” の言い方とか、いちいちルークに重なって聞いてて心地よい。
Luke: R2, see what you can do with it.(Episode 5)
Anakin: See what you can do about that, buddy.
B1のセリフが本家通りにマヌケな感じにされてるの、いいっすよね。
「これでおいらが大将だ」
「あったまいい~」
第7話「ドロイドの決闘」”Duel of the Droids”
You hold onto friends by keeping your heart a little softer than your head.
友をつなぎ止めるのは頭ではなく心だ
「ただの電子音だけど、声がR2っぽい」「今回の任務の目的地は多分R2がいる場所」というメチャクチャな理論で、部下の命を危険にさらすアナキンの話です。
この回はアソーカがイケイケなのがいいですね。
上官権限でレックスにドロイド運びを命令、先陣切って自由落下、果てにはグリーヴァス将軍と果敢に一騎打ち対決。
ちょうど慣れが出てきて、怖い物知らずなフェーズですね。。
ちなみにこの偽デス・スターのようなスカイトップ・ステーションが浮かぶのは、「ルーサンの戦い」「ルーサンの改革」で有名な惑星ルーサンの大気圏だそう。
だから荒廃してるという設定か。
R2内のデータが表示され、オーラベッシュで何やらたいそうなことが書かれているように見えますが、公式がデタラメ書いてるだけ、と言っていました。。残念。。
ガー・ナクトの最期は、儲かるからって悪い奴らと取引するとどうなるかを示すいい教訓です。
てかレックスは、開戦まもなくヴェントレスとグリーヴァスと2度も死に目に遭っていましたね…。
アナキンとR2の貴重な夫婦漫才!
「ニヤィ」って嫉妬するR2が愛おしい。言い訳するアナキンもかわいい。
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