2023年1月4日から配信が始まった、スター・ウォーズアニメ『バッド・バッチ』シーズン2。
今回は同時配信となった第15話「サミット」(The Summit)と、第16話「プラン99」(Plan 99)のストーリーについて、ネタバレありで感想・考察を述べていきます。
時系列ごとの感想
第15話「サミット」
テク、いつからそういう感じになってんだよ?
声かけてもらうために、わざと外で待ってるのかわいい。
ターキンの故郷惑星、エリアドゥ初映像化!
『マンダロリアン』で、ちょこちょこ触れられつつあるハイディアン・ウェイの中心地ということで、また訪れることもあるかも。。
エリアドゥ潜入は、めっちゃEP6みがあって良かった。
Keep your distance, Chewie, but don’t look like you’re keeping your distance. I don’t know. Fly casual!
by Han Solo
「センサー38-11」は、EP4の「監房1138」から続く『THX 1138』のオマージュですね。
オーソン・クレニック、アニメ初登場!
ターキンは、パルパティーンの意思をくみ取って強引に推し進めることができたから、長らくトップであり続けたのでしょう。
TCW S3第20話で“厄介”な個性を身に付けさせたジェダイと、身に付けたクローンに救出されてますが、
そんな恩は忘れて、本作第8話のパルパティーン演説を完全に踏襲するのがターキンですね・・・
ちなみに、サミット同席者のバートン・コバーンはクローン大戦時代は提督で、ターキン救出ミッションでお迎え艦隊を指揮していました。
彼がクローンを称えた時の表現 “cunning warriors”(熟練の戦士/図抜けた戦士) は、EP4でオビ=ワンがかつてのアナキンを表現した言葉と同じ。
テクのゴーグルが捉えた監視カメラは、EP4でルークたちが監獄入り口でぶっ壊しまくったのと同じ型でした。
ソウ・ゲレラとの遭遇。。(さすがにこの1年で髪型はそんなに変わってなかったですね。笑)
破壊一辺倒なゲレラの作戦ですが、今回に限ってはターキンとクレニックという重要人物の暗殺に成功していれば、初期帝国に結構な打撃を与えられていたのではないでしょうか?
が、暗殺には失敗し、バッド・バッチの任務も妨害という最悪な結果に終わりましたね。。
無意味な攻撃となる時に、中止命令を出せないところがソウっぽさであり、いつも反乱軍本体より一歩先にいながら英雄になれなかった訳でしょう。
TKに色が付きましたね。
ショック・トルーパーの赤色TKが、サミット首脳陣を守っていました。
ターキンの過信はこの時から。
ソウが爆薬セットを終えてたら、ずっと早く第一デス・スターの悲劇を迎えるところでしたね。
Evacuate? In our moments of triumph? I think you overestimate their chances.
by Grand Moff Tarkin
第16話「プラン99」
オープニングから、最後の「チャチャンチャチャン♪」がなくて、不気味なスタート。。
ブラスターでVウィング落とせるの?と思って調べました。
Vウィングはクローン大戦中の艦隊戦でよく見た「T」の形をしたトレント・スターファイターの代替品として製造。
製造元がジェダイ用ファイター(ハイパードライブなし、シールドなし)と同じなので、シールドも弱めなのかもしれない。(+ハンターの能力で弱点を見抜いた?)
プラン99。。。
これまでの流れ見てたら、レックスと合流してクローン大蜂起の「プラン…99。発令だ」「うおおお!!!」みたいな展開予想しちゃうじゃん・・・泣
まあ『反乱者たち』の頃には、レックスたちが帝国と平和な関係築いてるので、そんなのあり得ないんだけどね…。
でも、クローン・ウォーズS7でのレックスの「”99″か、粋な名前を付けたな…。」から、99という数字の意味を一貫させてるから震えます。。
一人称視点の映像は『バッド・バッチ』の得意技のようですね。
S1では、キャド・ベインとの早撃ち対決で負けたハンターの一人称視点映像があったはず。
重要ドロイドでありながら、ただの下働きと化していたAZIやっと登場…!
そして、また置き去りにされる・・・
シドの酒場にある坑道はS1で登場した逃げ道ですね。
ヘムロック直々に登場するとは、危なっかしいというか、敵を理解しているというのか…。
でも、クローン・コマンドーがこれだけ人数揃うと、状況が状況でも圧巻でした!
ゴーグルがテクから自然に外れる訳はないので、瀕死状態もしくは遺体が回収されて、クロスヘアーの隣にいると思ってます。
新型ウォーカーというか逆にプロトタイプの扱いになりますが、名前はAT-ACとのこと。
ブラスター音はAT-STとほぼ一緒でしたが、1人乗りなところが違いますね。
『反乱者たち』のAT-ADP、『ハン・ソロ』のAT-DTと、亜種が多いですね。
ストーリーとして、全敗だけど半分機械人間(ロボット/エコー)の救出劇のおかげで、連行中のチームが脱走に成功するのも、EP5みがありますね。
うーん、まだカミーノ人であるナラ・セに執着心があることに、あまり納得がいかない。。(ずっと言ってますね…笑)
How good your manners are… and how big your… pocketbook is.
by Dexter
この点は、バトーニ議員に名誉回復の機会を与えていたのと同じ流れかな…。
民族単位のステレオタイプ脱却は、わりと『マンダロリアン』以降でサンド・ピープル、ガモーリアン等々でやってきてますし。
でも、なんかもう一捻り欲しいんだよな… 「広い宇宙でみんな同じ心を持ってる」という訳ではない、一筋縄ではいかない感じが欲しくなってしまう。
エメリー、めちゃくちゃブリティッシュイングリッシュだったから、クロスヘアーと話してる時に無意識で違和感を感じていたのだが、まさかクローン姉妹だったとは・・・
レイ・パルパティーンしかり、英語のアクセントが伏線になることが大いにあるっぽいので、注意深く聞いていきたいですね。。
考察 ~帝国の極秘計画 勢揃い~
サミットでは、進行中プロジェクトの責任者が一同に会する形となりました。
『ローグ・ワン』でジン・アーソが読み上げた計画が徐々に明らかになってる感があるので、振り返ってみましょう。
ウォー・マントル
今回のサミットでは言及されていませんが、『ローグ・ワン』の計画名で出てきました。
シーズン1で言及された、クローン・トルーパーからストーム・トルーパーへの代替計画ですね。
恐らく、以前のサミットでランパートを責任者として話し合われていたのでしょう。
ターキン・ドクトリン?
サミット冒頭の「全セクターで軍事プレゼンスを展開する」というひと言。
銀河中へのスターデストロイヤー配備計画の話かと。
極秘計画名と関連付けられてはいませんが、後に「ターキン・ドクトリン」と呼ばれる“恐怖による支配”の始まりだと思われます。
スターダスト計画
これについては『ローグ・ワン』で登場済みですが、デス・スター建造計画のことですね。
クレニック長官が主導し、ゲイレン・アーソが科学者として協力しています。(後に逃亡してますが)
完成まであと17年ほどかかるので、口達者なクレニックであろうと、この緊張感漂うサミットで延々と予算承認を得るため戦ってきたことを思うと、同情心が増しますね…。
We stand here amidst my achievement, not yours!!!
by Orson Krennic
マーク・オメガ
おそらくヘムロック主導の極秘計画の名前が「マーク・オメガ」なのではないでしょうか?
根拠は「クローン」というキーワードは直接使わずに、重要人物の「オメガ」という名前を使ってるのでは?というだけですが…笑
意のままに操れるフォース・センシティブ軍隊を創設しようとしていたのかもしれません。
ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』で登場したジェダイの死体を使ってミディ=クロリアンの研究を行い、「カミーノ人のみが知っていた秘密」である最先端クローン技術でフォース・センシティブ兵士を量産し、ジロ・ビーストの外殻で武装させる。
それがマーク・オメガ…?
“皇帝復活策”という真の目的は、ヘムロックにも伏せられていたのではないでしょうか。
TIEディフェンダー量産計画
はい、なぜ急に…?って感じですが、帝国の予算争奪戦って元々『反乱者たち』で描かれてるんですよね…。
S4第10話で、TIEディフェンダー製造計画の予算がスターダスト計画に奪われそうになったため、スローン大提督が皇帝に謁見しに行く一幕があります。
残るプロジェクト・ネーム
ジンが読み上げたものの、まだ明らかになっていないのは以下の通り。
・ストラストフィア
・パクス・オーロラ
・クラスター・プリズム
・ブラックセーバー
さいごに
いやあ、まさかシーズン2をここまで楽しめるとは思いませんでした。
バッド・バッチメンバーにもやっと愛着が湧いてきました・・・ってところで、辛すぎるでしょ。
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