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オタクと『クローン・ウォーズ』を振り返る|シーズン1第1~4話

クローン・ウォーズ
(C)2023 Lucasfilm Ltd.

「クローン・ウォーズ命!!!」と言っておきながら、よりによってTCWのエピソード感想・解説記事はシーズン7以外なかった本ブログ。。

数が多いので億劫になっていましたが、その間に視聴自体は適当に2周くらいしています。(“適当”というのは、個人的な理由でシーズン5の最後4話を気軽に観れないため)

 

というわけで重たい腰を上げて、各シーズンの簡単な解説と何周かして気付いた点をトリビア的に解説していくことにしました。

クローン・ウォーズオタクによるクローン・ウォーズオタクのための記事、まずはシーズン1から!

 

※ネタバレ注意です。基本的にはクローン・ウォーズを1度見終わった人、N周目をしている人に向けたニッチな内容です。

※全タイトルと格言を日英併記することで、ブログ内検索をすれば全話のエピソード検索が可能になる予定です(需要はない)

 

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クローン・ウォーズ シーズン1概観

シーズン1といえば、CG感が激しくて残念な印象を持つ人が多いのではないでしょうか。

 

私も好きなシーズンのランキングを出せと言われたら、迷わず一番下と言うでしょう。

ですが、本シーズンは粗い絵と子供っぽいストーリーが展開される裏で、確実に今後のクローン・ウォーズの方向性を定める設定やセリフに溢れています。

 

ちなみに、パイロット版というか新シリーズ初期はどうしても既存作品の忠実なオマージュをしがちのようです。

『反乱者たち』もシーズン1もそうでしたが、オリジナル三部作のセリフや場面のオマージュを多く観ることができます。

 

ということで、早速始めましょう!

 

エピソード解説

映画『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』

ここに混ぜるのは邪道かもですが、クローン・ウォーズシリーズの一作目として映画から始めようと思います。

 

ディズニープラスでは「時系列」どころか、「映画」「オビ=ワン・ケノービ」「アソーカ・タノ登場エピソード」のどの項目にも入れられておらず、ひどく冷遇されている作品。

アソーカ初登場エピソードなのに、「アソーカ・タノ登場エピソード」に入ってないのはもはや事故でしょ。。

今度、デイヴ・フィローニが映画を監督する訳ですが、あくまで“実写”映画の初監督であって、映画の監督は本作で経験済みです。

 

映画自体は「遠い昔 はるかかなたの銀河系で…」から始まる正統作品。

奴隷の過去を持つアナキンに、奴隷商売で儲ける犯罪王ジャバ・ザ・ハットの息子を救出させる鬼オーダーの話です。

 

シーズン1も含めてですが、若干、冒頭テーマの音楽のピッチが音が高いんですよね~。

 

クリフトフシス攻略戦

物語の時系列としては、シーズン2第16話「封鎖線を突破せよ」、シーズン1第16話「内なる敵」の後であり、惑星クリフトフシス攻略戦の続きが描かれます。

 

前振りでドゥークー伯爵、グリーヴァス将軍、ヌート・ガンレイ、ワット・タンバーが並んで突っ立てるのがじわります。からの最高議長、メイス、オビ=ワンが続く…。

コーディの格闘戦がイケメンですね、ここでホレた方も多いのではないでしょうか。

 

お互いのニックネーム「スカぴょん」(Skyguy)と「お調子者」(Snipps)が決まり、

レックスの “In my book, experience outranks everything.” の初出でもあり、ちゃんと今後のクローン・ウォーズを定義づけてます。

 

箱の下に隠れて敵をやり過ごすという作戦は、建物に隠れておくのと何が違うのか正直意味不明ですが、オビ=ワンの時間稼ぎは見ていて楽しいです。

が、あれは完全にクロです。戦争犯罪です。相手の善意に付け込むようなことすると、休戦協定を結べなくなります。

 

(C)2023 Lucasfilm Ltd.

アソーカの初登場シーンではなく、アナキンがアソーカを弟子に迎え入れることを決めた時にアソーカのテーマが流れるの、胸熱です。

ここからアソーカ・タノのパダワン人生が始まる。

 

惑星テスでの救出任務

交渉に向かわされるオビ=ワンはさすが、Negotiatorです。

 

テス上空の船内ではスカウトトルーパーを拝めます。

クローンコマンドーもだけど、要所でエリート部隊がチラッと登場するのいいですよね。

まだクローン・ウォーズに描き切れていない側面があるのでは…と思いましたが、それがゲーム「リパブリックコマンド」であり『バッドバッチ』でした…。

アナキンに「ゆっくり休め」と言われ、戸惑うスカウトトルーパーかわいいですね。

 

この頃はアソーカも「いい奴?悪い奴?」と二元論なのが若いです。

ドロイドを「バトルボット」と呼ぶのここだけかもな。

 

昔、ある賢いジェダイが言ったセリフとして、アナキンが「すべてに偶然はない」(Nothing happens by accident.)と話していますが、もちろんこれはクワイ=ガン・ジンの言葉です。

 

レックスの不意打ち作戦からの、マインドトリックに打ち勝つ強さ、素晴らしい。

 

オビ=ワンと共に空中戦を戦うオッドボールは、『エピソード3』の冒頭でも一緒でした。

 

ここでシリーズを通して頻繁にアナキンが使うことになるポンコツ船<トワイライト>が登場します。

(C)2023 Lucasfilm Ltd.

この後、タトゥイーンに墜落しているので、わざわざ回収しに行ったのでしょう。

 

ドゥークーとヴェントレスのやり取りは、EP6のベイダーと帝国士官のやり取りのコピペ。

Ventress: I will double my efforts.

Dooku: I hope so for your sake.

 

てかヴェントレスのセーバー2本がくっつくの、ここのオビ=ワン戦を見直すまで忘れてた。

 

ハット族との交渉

アナキンが過去を語りたがらない描写はここが初出です。アソーカに砂イジりさせるのも笑えます。

 

ジャバのおじであるズィロが初登場。

 

グリーヴァス将軍には「案外若いな」と言わせたことで、シリーズ中は1度も対戦できない訳ですが、

ドゥークー伯爵とは「前戦った時から力が2倍」としか言ってないので、EP2から案外すぐに再戦しても問題ないというロジック。

 

ちなみにロッタは55歳とのことです。『マンダロリアン』で見るグローグーとほぼ同じ感じ。

 

関連エピソード「ズィロの運命」

サイドストーリー的な扱いですが、ズィロはこの後も何度か登場する上にエピソードの時系列はごちゃごちゃです。

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①映画『クローン・ウォーズ』:逮捕

②シーズン3第7話:刑期が延びる

③シーズン1第22話:脱獄

④シーズン3第9話:ズィロ死す

 

第1話「待ち伏せ」”Ambush”

Great leaders inspire greatness in others.

偉大な指導者は他者の偉大さを引き出す

 

ヨーダの戦闘シーンを見ることができる、全映像作品を通しても珍しいエピソード。(他は映画エピソード2、TCWシーズン6第13話くらいでしょうか)

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テーマを取っても、王道のジェダイ&クローン軍vsドロイド軍、TCWで度々取り上げられる中立惑星の取り合い、クローンの個性など第1話としてふさわしい話だといえるでしょう。

 

前振り部分のほとんどは映画からの引用ですが、冒頭は第2話 3:30 マレボランスに爆破されるプロ・クーンの艦隊、第7話 19:20 最後の戦闘シーン、第8話 2:25 惑星ローディアでのパドメとオナコンダ・ファー議員がチラ見せされています。

 

冒頭から早速『エピソード4』のオマージュです。

コルベットから脱出したR2と3POのごとく、ヨーダと3人のクローンは脱出ポッドで目的地を目指します。

攻撃が当たらなかった理由はそれぞれ、ドロイドの低能プログラム、帝国が敵を甘く見た、という理由であり、的勢力の弱点を露呈しているかのようですね。

 

何なら宇宙を双眼鏡で見るカトゥーンコ王すら、削除シーンのルークを意識しているように思えます。

 

ワトー「マインドトリックは効かない。カネが全てだ」

カトゥーンコ王「約束を破る輩は信用できない」

『エピソード1』で登場したワトーは、一部ではユダヤ人をステレオタイプ化しているとして批判されました。

ある意味、誇り高いカトゥーンコ王を登場させることで、トイダリア種族の救済を行っているとも考えられます。

 

ここからはヨーダ3連発。

まずは、隊長のサイアに掛けた言葉である「死に急ぐな、戦いは長い。勝つには生き残らねば」は、そのままクローン・ウォーズの元祖最終章シーズン6と同じ事を言っています。

その教えを胸にサイアは戦争終結まで生き残ったわけですが、『エピソード3』で皇帝から直々にヨーダ捜索命令を出されたのがサイアだった、という何とも皮肉な後付け設定(おそらく)をよく考えつくものです。

 

「お前たちはクローンじゃが、フォースはあらゆる命に宿る。心を静め、己の力とせよ」

by ヨーダ

このセリフは特に『アソーカ』を観た後だと、フィローニたち製作陣のフォースの解釈は当初から大きく変わっていなかったことが分かりますね。(フォースのパワーを得られるのが良いか悪いかは別として…)

 

戦車の下にもぐるのもEP5の「大きさは関係ない」を具体的に実践している描写だとも捉えられます。

 

最後、ヴェントレスがヨーダの前から逃走する際、EP2ドゥークーと同じ手を使っているのはわりとすぐ気付いたのですが、トイダリアの船に爆弾が仕掛けられていたことを最近になって破片をよく見たら気付きました。。

 

というわけで、晴れて中立惑星のトイダリアが共和国入りを果たしてエピソードは終わります。

が、7シーズンあるので、物語は続きます。

 

今回のように前後に見るべきおすすめのエピソードがある場合は、最後に紹介することにします。

 

1話にこんなに力使ってると、シーズン1すら終わらなさそう。。

 

関連エピソード「ライロスの救世主の末路」

本話での主人公たちが目指す本来の目的は「ライロスに向かう際の重要な中継地点、トイダリアを確保できるか」でした。その一連の流れが分かる時系列エピソードです。

①シーズン3第3話:ライロスの窮地にカトゥーンコ王が手を貸す

②シーズン1第1話:共和国がその勢いで基地建設を依頼

③シーズン1第19~21話:ライロス解放戦

④シーズン3第14話:カトゥーンコ王、正義を貫いた対価を払う

 

Hulu

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第2話「マレボランス襲来」”Rising Malevolence”

Belief is not a matter of choice, but of conviction.

信頼は選択ではなく信念である

 

共和国が分離主義勢力の秘密兵器を探すというお話。

(C)2023 Lucasfilm Ltd.

プロ・クーンの株が爆上がりなエピソード。おそらくデイヴ・フィローニの個人的な好みで彼がメインキャラとして選ばれたのでしょう。笑(プロはフィローニが一番好きなキャラクター。同じく大好きなゴジラのオマージュ回をごり押しで実現させてるので可能性大)

https://millennium-padawan.com/lets-dave-into-it

 

「攻撃前に艦隊の位置を報告しておいた方がいいだろう」というプロ有能。

ちなみにコートーヤー(koh-to-ya!)と片目を失う前のウォルフが初出。

 

マレボランスはかなり強めにデス・スターが意識されています。

イオン砲の発射シーンでは、なぜか発射口で仕事しないといけない下っ端が映し出されるところまで一致。

 

「命令に従うことと、どう実行するかは別だ」

by アナキン・スカイウォーカー

アナキン・スカイウォーカーの処世術を垣間見れるのも本話の魅力の一つです。

パダワン時代に命令違反を繰り返してきたアナキンは、命令の本質を理解することを学び、目的を達成した上で自分の目的も果たす術を習得しました。

アナキンはアソーカの心に思いやりを見いだしたことで、ルールでがんじがらめのジェダイでありながら、どうやって“やるべきこと”を行うべきか教えていきます。

 

彼の世渡り術の幅を広げているのが、映画TCWで手に入れたボロ船トワイライト。

共和国の管轄外なので、アナキンの独断ミッションに自由に使えます。

なおかつ成果も上げるから、上層部も簡単には怒れません。笑

 

EP5からのオマージュ2つ。

“No, this one goes there, that one goes there.”

by Sinker

地味な引用ですが『エピソード5』のハン・ソロのセリフをそのまま使ってます。

 

アソーカが船を引き返すシーンは、ルークとフォースで通じ合ったレイアがファルコンを急反転させるシーンのオマージュですね。アソーカとプロ・クーンの絆の強さをよく表しています。

 

第3話「マレボランスの影」”Shadow of Malevolence”

Easy the path to wisdom for those not blinded by ego.

賢明さを得るには思い上がりを捨てよ

 

全体的にデス・スター攻撃を思い起こさせる流れで進んでいきます。

クローンなので、ブリーフィング中に文句言うやつはさすがにいませんが。笑

 

スカイウォーカーへの声かけも若干のオマージュ?

Are you sure your squadron can complete this mission?

by Plo Koon

Are you sure you can handle this ship?

by Garven Dreis

 

シャドー中隊のコールサイン確認、音楽も相まって大好き。

そして今回はちゃんと数字の若い順に数えられているので、余計にレッド中隊の適当な順番が謎です。古参が最初だとしても、星を出たばかりのビッグスが3番目でウェッジより前なのが説明付かないので、知っている方がいればぜひ教えてください。。

(C)2023 Lucasfilm Ltd.

 

地味にナラ=セ初登場。

 

デス・スター戦出撃のセリフ。

Cut the chatter, Ahsoka.

by Anakin Skywalker

Cut the chatter, Red 2.

by Garven Dreis

 

これまたEP4からうっすら重なるセリフ。それぞれマレボランスとファルコンの話ですね。

They told me this ship was fast!

by General Grievous

Why don’t you outrun ‘em? You said this thing was fast.

by Luke Skywalker

 

ケッセル・ランのような密輸業者のバルモーラ・ラン。『ハン・ソロ』製作の時に参考とされたのだろうか…。

 

マレボランス戦はセリフの踏襲が多すぎるので割愛。

 

勝利にもかかわらず、エンディングはEP5オマージュをぶつけてくるのは弔いの心を忘れないアナキンの決意が伝わってよきです。

 

第4話「撃破!マレボランス」”Destroy Malevolence”

A plan is only as good as those who see it through.

自分の立てた計画はよく見える

 

タイトルでネタバレしてるエピソードですね。。笑

 

マレボランスへの攻撃を止めさせるため、パルパティーンがパドメを人質として送り込みます。

(C)2023 Lucasfilm Ltd.

情報の出所は「パルパティーンが銀行グループのトップから聞いた」ということですが、この後処分はあったのだろうか…

と一瞬考えましたが、クローン購入で多額の借金をしてる銀行グループのトップ相手に怒れる訳もないので、やはり抜け目のないやり口ですね。

 

特にシーズン1は凝ったセリフ訳が多い印象。

“My goodness!”(何ざんしょ!)

by C-3PO

 

マレボランスは巨大すぎるので、船内の移動・荷物運搬用に電車が走っているという設定。

ほとんどがドロイド相手だろうに、「お降りの際はご注意ください」のアナウンスまであるのがツボです。

 

アナキンのセリフは、娘レイア(EP4)に引き継がれる。

Somebody has to save her skin.

 

アナキンの姿勢は、息子ルークに引き継がれる。

There he goes again, craving adventure and excitement.

by Plo Koon

Adventure. Excitement. A Jedi craves not these things.

by Yoda (Episode 5)

 

パドメの自爆作戦。さすがの頭の回転速度です。

 

このやり取り。

Obi-Wan: Anakin, you’re crazy. Spinning is not flying.

Anakin: But it’s a good trick.

EP1で子供アナキンが通商連合船のところまで行って「スピンをしてやろう」(I’ll try spinning. That’s a good trick.)と言ったセリフとの連続性を出している訳ですが、いまいち意味がつかめないんですよね。。

 

ここからはパドメ&アナキンのラブラブシーンが連発。

“He’s probably late again.”からアナキンに遅刻癖があることを想像できます。

2人きりになった後のアナキンのセリフ “Oh, the things you do to get me alone.” は「会えなくて寂しかった」とあっさり訳されていますが、本来の意味は「僕と2人きりになるためにここまでするか」というアナキンの自信満々さを感じられる一節なのでした。

いつも邪魔するのはC-3PO。笑

 

R2が3PO救出に一度口答えするのも大好きです。

 

からの、時系列では最初の”Hello there.”。

ライトセーバー持ってる相手にライダーキックをかますオビ=ワンの胆力もなかなかですよね。

 

マレボランスは月にハイパージャンプで突っ込み無事に撃破完了。

 

さいごに

案の定、ちょっと気合い入り過ぎちゃうので、ここらで区切りとします。。(シーズンごとの7記事のつもりだった)

観たことない方も、まだ1周しかしてない方も、ぜひクローン・ウォーズを観直してみてください!

スター・ウォーズの深みにハマりますよ。

 

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