2023年8月23日(水)より、スター・ウォーズドラマ『アソーカ』が配信開始となりました!
本記事では、第1話・パート1「師と弟子」(MASTER AND APPRENTICE)のネタバレ感想をお届けします。
▼あらすじや予習記事はこちら!
時系列での考察ポイント&心の叫び
オープニングが本気すぎる…
本作は、2008年に初登場したアナキンの弟子、アソーカ・タノが主役となるドラマシリーズ。
ジョージ・ルーカスと共にアソーカを生み出したデイヴ・フィローニの集大成的な作品でもあるんですよね。
フィローニは、『クローン・ウォーズ』を始めとするアニメ製作の後、『マンダロリアン』でジョン・ファヴローと実写ドラマを手掛け、ついに自らが全話の脚本と一部のエピソード監督まで務める実写作品を創り上げるに至ったのです…。
だからなのか、初っ端から彼の本気がひしひしと伝わってきます…。
まさか、ドラマでオープニングクロールを出してくるとは思いませんでしたね!これまでは、エピソード1~9の映画でしか使われてこなかった演出です。(映画『ハン・ソロ』ですら文章が表示されていく形式)
ただ通常の“流れる形式”と“黄色文字”とは変わって、“平面”かつ“赤文字”でした。
“The EVIL GALACTIC EMPIRE”等のキーワードが大文字表記されるのも共通してますが、大文字単語の数が多いのは続三部作以降の傾向。
最初に宇宙が映し出され、続いて宇宙船が悠々と現れるのも、映画と同じ演出です。
これだけで本気度伝わるでしょ?
ちなみに似たような「スピンオフでの本気」として、『クローン・ウォーズ』シーズン7の第9話でオープニング音楽にスター・ウォーズのテーマを使っていた事例が思い起こされますね。
ちなみにロゴが赤く表示されているのも共通してます。
そういえば冒頭音楽からは黒澤映画の雰囲気を感じたな。
護送は失敗続き。
登場したのは、モーガン・エルズベスを運ぶ新共和国の囚人護送船。
まあ今回はフォースの使い手、前回はダーク・トルーパーと相手が悪すぎるのもあるのですが、新共和国の囚人護送能力が皆無すぎて泣けてきますね…。
特に今回はヘイル船長さんの対応に問題はなかったので、ちょっと可哀想になってくる…。
ベイランが乗るのはイータ級シャトル。武装あり。
アソーカが乗るのはT-6シャトル。非武装船。
どちらも『クローン・ウォーズ』ではおなじみで、ジェダイ・シャトルとして使われていたけど、こういう細かい違いもいいですね。
さっさとモーガン・エルズベス救出に成功しました。
囚人服は普通にダサかったですね。囚人番号は620。
フォースで解錠できるのはなぜ?彼の能力か、ジェダイも使っていた船だったのか…
惑星アルカナのナイトシスター聖堂
いやあ、『バッド・バッチ』シーズン2から続く古代文明遺跡ですね。
「世界の狭間の世界」の壁画と類似性がめちゃくちゃあると思うんです!
聖堂に描かれているのは3人の人物。手はそれぞれ異なる位置に置かれている…。
バックには星図らしき幾何学模様。
「芸術には常に意味がある」
by ハイダン卿
勢いで時系列飛ばして続けると、エンディングの映像では光る線が星をつないでいきますが、その途中51:25辺りから現れるオオカミのモチーフは「世界の狭間の世界」で見られたものと形が一致します。
▼以下の画像はコンセプトアートですが、アソーカがデュームについて語る時、左上のモチーフと同じものが示されました。
その際にアソーカが、デュームを通じてケイナンが今を生きる人に語りかけている可能性を語っており、オオカミと宇宙のフォース(The Cosmic Force)には関連性があると思われます。
星図は空間の移動に限った話かに見えましたが、どうもそれ以上の神秘的な力とつながっているようです。
さらに、エンディング52:30前後で銀河と銀河を結ぶ線の周りにはパーギルだと思われるシンボルが出現。
パーギルがハイパージャンプどころか、別の銀河へもジャンプできることも示唆しているようです…。
ということは、事のあらましとしては…
①ロザルから飛び立ったパーギルの群れは別の銀河まで移動
②魔術/フォースを通じて、スローン(?)がモーガンへ救助要請を出す
③モーガンは①の経緯からナイトシスターの歴史を掘り起こし、銀河間移動の準備を始める
④怪しい動きを嗅ぎつけたアソーカがモーガンの邪魔をする
⑤アソーカ対策で傭兵を雇い、辺境の星に陣取って迎え撃とうとするも敗北
⑥新共和国に引き渡される(一旦落ち着いたアソーカはルークのとこで寄り道?)
といった経緯かなと私は考えました。
ちなみに、サビーヌは「世界の狭間の世界」の壁画についても解明しているので、アソーカが彼女を頼ったのは、その話を聞いていたという理由もあるのかもしれません。
てかHKシリーズの自爆規模でかすぎない…?
『マンダロリアン』S1最後のIG-11の自爆があの規模だったら、洞窟も崩壊してたよな。笑
ホーム・ワンや…
いや、、ホーム・ワン見ただけでなぜか感極まってしまった…。
からのアソーカとヘラがエンドアの戦いの前に、ルーク、レイア、ハン、ランド(モスマ,アクバー,ウェッジ,ナイン・ナン,チューバッカ,一応メイディーン)がいた場所で話していてあああああと声が出た…。(そうだよね?)
上からカラマリの画角も胸アツ・・・
ちょっと待ってなんならハンガーも、ファルコンとインペリアル・シャトルが止まってた場所では…?(ホーム・ワンの構造知らないから、別のハンガーなのかもしれないけど)
“The location of the last missing Imperial Grand Admiral. Thrawn.”
アソーカの英語セリフを見てみると、「唯一行方の知れていない大提督の居場所。スローンのね」となっています。
どっかで「生き残った大提督が復活すれば…」みたいな話をしていた気がして、そこにつながってるのか!と思ったら、シャドー・カウンシルの会話ではそんな言及なくって幻想のようでした。
一方、新共和国のカウンシルは防衛評議会。
元ネタはどうもレジェンズみたい。
麗しき惑星ロザル
もう『反乱者たち』祭りでしたね。笑
ライダー・アザディ総督はアニメそのままでいろいろ通り越して笑った。
ジャイ・ケルは見直してた時に、こいつもそうか…て感じでした。というのも『反乱者たち』のメンズって絵柄のせいか、顔覚えるの苦手な私にはみんな同じに見えるんだよね…。ロザル解放戦の時とかも誰が誰だか分かってなかった。
そういえばゴウタル種族も地味に初実写化じゃない??
それと、ライダーを撮影してるのって、元老院でも使われてたホバーカム・ドロイドですよね?
帝国の敗北から “several years” ということで、今が何年なのかはボヤかされました。
サビーヌ・レン登場!!!
あの音楽はサビーヌだからめっちゃいい!って思えるけど、普通に流れたら違和感ものでしたね。。笑
音楽担当ケヴィン・カイナーの絶妙な采配!
てか『反乱者たち』といえば、スピーダーバイクでロザルの高速吹っ飛ばすなんだよね…。分かってる…。
スペクターズも21まで増えたのか…。
スペクター1:ケイナン・ジャラス
スペクター2:ヘラ・シンドゥーラ
スペクター3:チョッパー
スペクター4:ガラゼブ・オレリオス
スペクター5:サビーヌ・レン
スペクター6:エズラ・ブリッジャー
スペクター7:ジェイセン・シンドゥーラ
通信タワーを我が家とするサビーヌ。
ロズ・キャットとの暮らしがよく似合います。
多分、エズラなしで帝国解放を喜べなくて、やり切れない想いでエズラのホロを見に帰ったのかな…。
アソーカが到着。
ヒュイヤンの75%がオリジナルパーツって、何を基準に言ってるんだろうか。オリジナルと同じ型が使われている割合ってことでいいよね?
こっちは正史本「Timelines」で彼が2万5千歳と知ってビビってるんだから。
頭の色は変わってましたね。
T-6シャトル内のベッド、通信タワーのサビーヌのベッド脇にあったのと同じ落書きがありましたね。
かつては2人仲良くこの船内で修行の旅に出ていたのでしょう。
サビーヌが依頼の話から逸れ近況の話題を聞き、かつて自分も一時的な我が家としたT-6をアソーカが”home”と呼んだのを聞いてちょっと嬉しそうなのが愛おしくて仕方ない。。
そしてアソーカからサビーヌへ注意する時の言い回しがいちいち遠回しでやきもきする…。
持ち出しを禁止する理由は「目的はエズラだけじゃなく、次の戦争を防ぐため」だから「新共和国のルールが関わってくるし、帝国残党からも狙われる可能性もある」だから「あなたの身のためにも持ち出さないね」なんだよね。
まどろっこしいわ!!!
まあ一を言えば十を分かって欲しいのと、忍耐を持って欲しいからこその物言いなんだろうけど。
サビーヌも”売り言葉に買い言葉“な性格で頑固だから「家に必要な機器があるから作業が早く進む」と言えばいいものを逆ギレしてしまう。
よくこの数ラリーの会話で2人のキャラクターの間に、なぜあの気まずい沈黙が流れるかを説明しきったの脚本も演技もほんと素晴らしいと思う。。。
てか床がデスクと椅子としてせり上がる仕掛け、日本人としてはNGですね。笑
サビーヌを捜し出すシン・ハティが、EP1の惑星タトゥイーンでジェダイを探すダース・モールと完全一致。音楽も若干オマージュしてるよね。
アソーカの言葉「正しい理由が誤った結果を招く」ってのは「オーダー脱退→アナキン闇堕ち」のことでしょう。
まあそりゃそうなんですが、あの事件がトラウマになってる訳ですね。
「ジェダイから離れた」と言った時のヒュイヤンの表情。。ドロイドなのに悲しくなります。
サビーヌの戦闘シーン。
生身でめちゃくちゃ強いのさすがです。
迷わずにアーマーでなく、エズラのライトセーバーを選んだ件。手っ取り早いからと言っちゃそれまでなんだけど、「ライトセーバーを持つのがジェダイだ」という安易な思考回路を象徴しているような気がします。
最後に言いたいのは3つ!
その壱、ライトセーバーの起動音違くない…?エズラのセーバーは普通のブゥゥンじゃなくてブゥォォンみたいな音のはず。。
その弐、サビーヌのライトセーバーの構えが「ダークセーバーの」エズラから学んだ構え(ready position)なのが泣ける。。
その参、最近はセーバーで刺されて生き残るの流行ってんの?クワイ=ガンへの侮辱ですか?笑
胸キュンしたポイント
アソーカの節々に感じられるアナキン節
聖堂での対HKドロイド戦。
わざと囲まれて不利な展開に見せかけて、まさかの自分から穴に落ち、敵をどんどん落としてくのアナキンみがある。
ヒュイヤンに「モーガンからどうやって聞き出したのか」と聞かれて、プロトコルを守ってないと答えるのは、ポグルを殴りつけてアソーカを救う情報を得たアナキンみがある。
総じてアナキンの影まで感じさせてくれるロザリオ・ドーソンのアソーカに拍手!
『反乱者たち』実写版キャストの個人的な評価
エズラがめちゃくちゃエズラなんじゃ!!!!
ホロクロンでちっちゃくなのに、エズラが100点満点!!!
最初に照れくさく手上げて笑って、小っ恥ずかしい話題の時に頭カキカキするのはエズラなんじゃ・・・
さすが所信表明ツイートで「エズラ・ブリッジャー(別名“スペクター6”、別名“ジャバ・ザ・ハット”)を演じられて光栄だ」と言うだけあるわ…。
サビーヌはアソーカとの関係性から何もかもサビーヌでした!
ナターシャ・リュー・ボルディッツォという女優本人からサビーヌみがあったので、キャスティング大成功ではないでしょうか。
正直、残念だったのがヘラかな。
終盤でのアソーカとの会話で、微妙な関係にあるマスターを不用意に言及するような人じゃないと思うんだよな…。
自分が父親と複雑な過去を抱えてるのもあって、人のセンシティブな話題にほいそれと突っ込んでいかないのでは?
まあアソーカがいろいろ乗り越えて、アナキンとの思い出を楽しく話したりしてたのかもしれないけど。
でも最初の登場から空気感が私の知ってるヘラとは違う気がしました。。
てことで、第1話の実写化ヘラへの評価は残念枠に…。
テーマ別の考察
“幸運なんて存在しない”と主張する3派閥
ええ、どうでもいいかもしれないですが、わりときっぱり「運」に対する考え方って別れてるんですよね。
①ジェダイ
ジェダイは常に「運など存在しない。フォースの導きがあるのみ」という立場。
In my experience, there’s no such thing as luck.(私の経験から言わせれば、まぐれなんてものはない)
by オビ=ワン・ケノービ(EP4)
(まあ二枚舌のムンディさんとかもいますが笑→TCW S2の第5話参照)
②現実派(主に賞金稼ぎ)
外部の大いなる力ではなく、己の実力のみが人生を決めると考えている方々。
ハン・ソロもフォースと出合う前は、この考え方。
ベケット「幸運を祈ろう」
リオ「運なんか頼らねえ」(Luck’s got nothing to with it.)
『ハン・ソロ』より
③ナイトシスター
そうなんです、モーガンのセリフを踏まえてこの章を立てた訳ですが、新派閥が登場しました。
「運など関係ない。宿命が次の動きを決める」(Luck has nothing to do with it. Fate has decided our next move.)
by モーガン・エルズベス
魔法がフォースと同じエネルギーを源にしているとすれば、魔女にも「宇宙のフォース」と似たような考え方があることになります。
そういえば、ゲーム『フォオールン・オーダー』にはもう1人のダソミアの生き残りメリンという人物がいました。
彼女も一族の復讐を誓いますが、カルと出会って考えを変えたそうです。
彼女が負う宿命(Fate)とは何なのか?
※多分唯一そのまま”Good luck”を言い合ったのがTCW S7のアナキンとアソーカ。
シンクロシーン問題
アソーカのロザル到着シーンは、無理矢理同じってことにされたのだろうか…?
相違点は以下の通り。
・サビーヌの髪型(反:既に短髪、ア:まだ長髪)
・サビーヌが待ってた場所(反:外、ア:中)
・T-6シャトルの排出口の数(反:3機、ア:4機)
うーん、私としては1回目の師弟関係の時も、同じT-6でエズラ捜しの旅に出たという流れがすんなり来るので、別物シーンであってほしいけど…
ここまで似せてきてるってことは実写化上書きしたのかな…?
誤訳問題
ちょっと気になったのが3箇所ありました。
①The key to activating it has eluded me.
ヒュイヤンが星図に関して話すセリフ。字幕は「どんな鍵で起動させればいいか…」となってますが、吹き替え訳の「解除する鍵を忘れてしまった」は???
ダソミアの古代技術で作られているものだから、ジェダイ所属で暗号の専門家でもないヒュイヤンが鍵を知っている訳がない。
ここでの”elude”は、” not able to remember”(忘れた)ではなく”not able to understand”(どうすればいいか分からない)でしょう。
②The monument we dedicate here today.
吹き替え訳では「建立」と言われていますが、サビーヌが壁に描いたものであって建ててはいないでしょう。
③I’m counting on you.
これは誤訳ではないのですが『反乱者たち』からエズラが言い続けてるセリフだったので拾ってほしかったですね。『反乱者たち』では「頼りにしてる」でした。吹き替え訳は「必ず成し遂げられるよ」。
うるさくてすいませんですが、スピンオフ多すぎてすべて拾うのは難しいだろうな。
おまけ:記事書くのに見直したエピソード
クローン・ウォーズ S3第15話「フォースの惑星」、S4第19話「魔女狩り」、S5第7話「試される力」、S6第11~13話
反乱者たち S3第15話「ダークセーバーの試練」、S4第13話「世界の狭間の世界」第15話「家族の再会 ー そして別れ」
マンダロリアンS2「ジェダイ」
さいごに
初回2話配信なので一緒くたにして記事書くつもりが、各話重すぎてまずは1話で1本まとめました(まとまってない)。
今後も楽しみです。
▼第2話はこちら
▼ディズニープラスのお得な入会方法を徹底分析してます。
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