アンドーの配信開始が延期になって一休みが続くスターウォーズ界隈ですが、
新作 LEGOスターウォーズ/サマー・バケーションが最高!!!!!だったので、長文感想記事書いちゃいました。
レゴだからって侮るなかれ。
子ども向けなワイワイ楽しい感じではありますが、「スターウォーズ大好きな人が作ってる」というのが1秒ごとにひしひしと感じられる最高の作品なのでございます。
ということで、オタクによるオタクのためのレゴスターウォーズ感想はじまるよ~。
オマージュの嵐!ひとつひとつ徹底解説
まずは時系列で登場したオマージュポイントをさらっていきます。
まじで芸が細かいんすよ。。。。
① 船内到着
初っ端から演出オマージュです。
『エピソード7/フォースの覚醒』の冒頭シーン。
惑星→母艦 という方向が逆なだけで、なぜか船内真っ暗な中でジャクーに向かうストームトルーパーの輸送船とほぼ同じ演出でしたね。
出発元はモン・モスマの出身惑星シャンドリラでした。(色合いがめっちゃ地球、、)
ホズニアンプライム消えたし、また首都惑星やってんのかな?
スタークルーザー ハルシオン号 名前の由来
エレガントなビジネス任すならランドだよね。笑
ハルシオンって睡眠薬かよと思ったのですが、”Halcion” ではなくギリシア神話の神の名前が由来の “Halcyon” だそう。
”荒れ狂う海を鎮める力”を授かった女神とのことで、ようやく平和が訪れた銀河にぴったりな名前ですね!(Xウィングなのに、オーラベッシュ文字のXは△なのでXの形してない⁉と同様にそこはご愛嬌…)
②『オビ=ワン・ケノービ』シーズン2⁉
なるほど、そう来たか!
本編で報われなかったフィンが、ちゃんとジェダイの道に進んでいるのを描きつつ、自然に過去のキャラクターを出せるのでフォースゴーストがぴったり!
オビワン、カンティーナっぽいところで出てくるのも、初っ端から雑にHello there!って言うのも大好き。
『クローン・ウォーズ』ガチ勢が通ります
フィンが挙げたオビワンの代表的な戦いについて口出し…
ジオノーシスの戦い:第一次はEP2、第二次はTCW(アニメ『クローン・ウォーズ』)シーズン2-5話参照
→第一次はオビワンが始めたようなもんだし、第二次もそれなりに活躍していたのでいいのでは?
フェルーシアの戦い:TCW2-1参照
→敗走 戦略的撤退してるので挙げてあげない方が…これよりかクリストフシスかアンバラのがいいんじゃない?
ライロス包囲戦:TCW1-20参照
→どちらかというと包囲して突っ込んだ一番目立った人はメイス・ウィンドゥ
でもフィン役のジョン・ボイエガは大のプリクエルファンなので、この演出なんだか嬉しい。(ボイエガ自身が声優じゃないのが残念でしたが…)
ウーハー大活躍
めちゃ喋るやん(笑)
マインドトリックのシーン
反乱軍のスパイ、コルベット・ヴァレリアを助けるシーン。
EP4のセリフほぼそのままですね。
Show us your identification(EP4:Let me see your identification)
You don’t need to see her identification. (EP4:You don’t need to see his identification)
She’s not the spy you’re looking for.(EP4:These aren’t the droids you’re looking for)
ジャバの誕生日パーティ!
奪ったコアクシウムをハットスペースで奪われたと。
エンフィスネストと繋がってるのかな…とか妄想が捗ります。
オビワン、まさかお前が歌うとは…
ガモーリアン・ガールズ最高でしたね。笑
ズィロ殺しの歌姫サイ・スヌートルズ、この時も健在でした。
ボバ・フェットによる追跡!
歌詞付き(それも自分の名前)のテーマソングを持ってるのお前だけだよ!
レゴでもスレーヴIかっこいい。
③ 銀河の天国 スカリフ
ローグ・ワン最後の決戦の地、スカリフ出てきました!
確かに”サマーバケーション”と言われて出さない訳にはいかんよな。。
ゴミ粉砕機のツアーに行きたいポー。
いくらオタクでもゴミ粉砕機の中に入って、ダイアノーガに引きずり込まれたり、つぶされそうになってC-3POの名前を叫んだりする体験はしたくないかな・・・
フィンが砂で作ったのは…
初見はてっきり、スカリフにもともとあったシタデルタワーだと思い込んでましたが、、(デス・スターで破壊されるオマージュかと思った)
形状よく見てみると、ムスタファーにあったベイダーの城でした!
ちゃんと前振りされてたんですね(笑)
アナキン登場!
しかも、『クローン・ウォーズ』でアソーカに勝手に付けられたニックネームを気に入って、自称で使ってるの微笑ましい。。
”That’s why the SkyGuy is here, to get in with Finn.”
「スカピョンがピョンとね」
字幕は尺の都合でしょうがないけど、吹き替えはちゃんとスカピョンになってた!
ここから爆笑タイム。
「オビ=ワンが『楽しめ』って言ってたのか?」と信じられないアナキン。
大爆笑。
まあオビ=ワン・堅物・ケノービですからね。
そんでこれ・・・
Sand, right? it gets everywhere.
(EP2:I don’t like sand. It’s coarse, rough and irritating, and it gets everywhere.)
何度ともなくネタとなった、パドメへの口説き文句?で「砂嫌い」を告白するアナキンのセリフです。
吹き替えのオマージュシンクロ率高めでニコニコ。
今回:「砂は嫌いだ、どこにでも入るし」
EP2:「砂は大嫌いだ。ザラザラして痛くて息が詰まる。どこにでも入るしね」
※原文Sand, right?に対して、「砂は嫌いだ」に変換してるのはファインプレーや・・・
みんなで祝おう ”帝国の日”!
『反乱者たち』で初登場した、銀河帝国の建国記念日。
ロサルと同様にデフォルメされた帝国のマーチが流れて、花火が打ち上げられてますね。
みんなロント肉サンドを食べてますが、これボバおじさんがランコアちゃんにあげたのもロント肉でしたね!
そいえば、ベイダーのアロハTシャツにTIEファイターいるのかわいかったな。
④ オーガナ将軍⁉
父娘の関係
急に真剣になりますが、このシーンちょっとうるっとしました。
まず「あのオビワンが『楽しめ』って言ったの??」と爆笑するのがめっちゃ親子してたな…。
からの、アナキンの名前が出てきて顔が曇るかと思ったが、穏やかな表情で気持ち目線を上げるレイア。。(ほんの1秒もないカットですが、、)
レイアは、アナキンの実娘なので、本来はレイア・スカイウォーカーです。
しかし、本当の親を知った後も意図的にオーガナ姓を使い続けました。
銀河を闇に突き落とした悪魔の実父アナキン・スカイウォーカーを恨み、銀河に希望の火を灯し続けた養父ベイル・オーガナを尊敬し続けていたのです。
レイアにとって血筋とは、乗り越えなければならない対象でした。
後にベイダーの娘だと銀河全体にバレて、めちゃくちゃ苦しんだこともあります。(小説『ブラッドライン』参照)
だからこそ、父ベイルどころか故郷オルデラーン全体の仇であるパルパティーンの血を引いている存在だと知っていながらレイに修行をつけました。(実父から受け継いだ力を使って)
レイは戦いを乗り越えたのち、スカイウォーカーを名乗りました。
血筋に従った名前のパルパティーンではなく、彼女を支え導いたルークとレイアの名前を自分の名前に選んだのです。
そんなレイを、フォースゴーストとなったレイアは温かく見守っていました。
レイアにとっての悪魔の血筋・名前が、次世代にとっての希望の名前になった瞬間だったのではないでしょうか。
フォースゴースト同士、親子で話せたのかな…?
アナキンも「ルークの言う通り、善の心が残っていた」なんて無責任な言い訳以上の話、お母さんの話もできたのかな…?泣
後は、ルークを通じて “No one’s ever really gone” というのを身をもって理解したのも、和解に繋がったのかも…。
シークエルは基本ガタガタだし嫌いだけど、レイアの美しい物語であることに変わりはないんだよ!!!!!!
はい、、取り乱しましたが、一瞬レイアがにこやかになったシーンを見れただけでなんだか救われた気持ちになるチュン・ソロでした。
戻ります。笑
泥惑星 ミンバン
家族旅行にチューイも3POもR2もいるのかわいい。
銀河で4番目にデカい泥だんご、笑えました。
エンドアの森の月 到着
スカリフに引き続き、銀河全体でリゾート開発が進んでますね。平和の訪れ。
来ました!アクバーいじり!
Admiral Snackbar スナックバー提督
Admiral Ackbar アクバー提督
It’s a snack! これは罠(スナック)だ!
It’s a trap! これは罠だ!
ミレニアム・ファルコン発進⁉
ベンのサイコロに触るな!は、EP8クレイトの基地での一幕が深くなるひとことですね。
デブリ帯はEP5の小惑星帯を思い起こさせる演出でしたが、C-3POによると生き残る確率は全く違ったようです。
今回:573万8千分の1
EP5:3720分の1
デブリを撃ち抜いたトワイレックにベンがかけたひとことは、EP4でハンがルークに言ったのと一字一句一緒!
Great kid. Don’t get cocky.
別れ
たぶん少なくとも映像作品では初めて、ルークの新ジェダイ聖堂がはっきり描かれましたが、やっぱりボバ本のとは違うな。。
レイアからのアドバイス「腕は切り落とさないようにね」
↓
おかげで初めて両腕ともに無事だったスカイウォーカーになりました。笑
小ネタの宝箱、開けます
まだ終わりませんよ~。
ここからは、さらに細かいネタの掘り出し市。
メタ視点の自虐ネタ 3連発
まずはフィンとオビ=ワンの会話から。
「また銀河がピンチに陥っている」と思ったフィンの、次なる銀河の脅威リストが笑えました。
セカンド・オーダーて、、、、
次に『エピソード1/ファントムメナス』の自虐。
帝国建設も終わって、毎日の事務作業がつまらないパルパティーン。
マス・アミダから手渡された端末を見てひとこと。
Oh look, the Senate is squabbling over taxation of outlying trade routes.
(ほら見ろ!元老院が辺境の交易路の課税で元老院がモメてるだと?)
※エピソード1のオープニングクロールからまんま抜粋。
The taxation of trade routes to outlying star systems is in dispute.
(辺境の星との交易での課税の是非で意見が割れたのだ)
からの「クソつまんねよ!他になんか面白いことねえのか?」ですから、、
当時バッシング受けたプリクエルのひどい自虐。。笑
政治劇めちゃくちゃ面白いんですがね。
最後は『ローグ・ワン』!
皇帝直々にスカリフのビーチをご堪能されて、帝国基地の建設をお決めになられた、という裏話はいいとして、
マスタースイッチの位置をいじってくると思わなかった。笑
まあ訳分からない場所にあったのは確かですが。
ボーディ、アンドーでちょこっと出てきたりするかな、、?
細かくセリフをほじくります。
以下、箇条書きでつらつらと。
バーテンダードロイドBV-RJのセリフがC-3POをパクッてます。韻まで踏んでるよ。笑
・Hello, I am C-3PO, human-cyborg relations(関係、人間とドロイドの間の通訳)
・Hello, I am BV-RJ, human-cyborg libations(献酒、人間とドロイドに酒を注ぐ?笑)
フィン「あのケノービ将軍がバケーションに行ったことがあるの?」
→オビワン「私の見方ではそうだ(From a certain point of view)」
※EP6でルークに対して「見方によれば私の言ったことは真実だ」(So what I told you was true from certain point of view)から
マンドーの口癖が銀河内に流行し始めている・・・
Dank farrik!
She’s wizard!
アクバーいじりの歴史は長いのだった…
キ=アディ・ムンディと同じ種族のセレアン登場、レアですね。
マウスドロイドやら、ウォンプラットやら侮辱発言のバリエーションが尽きない。。
ハンとベンのやり取りも、もちろん聞き逃してはいないですが、EP7,9の時から何だかカーボンコピーでいただけないんだよな、、、
ビーチトルーパーも長年愛されてきたLEGOキャラです。
ずっと基地内の薄暗いせまっ苦しいとこにいたので、やっと本物のビーチに来れてハッピーでしょうね。
ということで、スターウォーズが誇る素敵な二次創作の世界までご覧いただきました。(たしか基本全部公式だったはず)
声優について
今回、結構な人数が本作品からレゴスターウォーズにやって来てくれています。
C-3PO:アンソニー・ダニエル(映画本編)
ランド・カルリジアン:ビリー・ディー・ウィリアムズ(映画本編)
ローズ・ティコ:ケリー・マリー・トラン(映画本編)
オビ=ワン:ジェームス・アーノルド・テイラー(クローン・ウォーズ)
アナキン:マット・ランター(クローン・ウォーズ)
ボバ・フェット:ディー・ブラッドリー・ベイカー(クローン・ウォーズ)
ベイダー:マット・スローン(バトルフロントなど)
特にオビワン&アナキンがクローン・ウォーズから来てくれてるのが最高。
最後に
長文のお付き合いありがとうございました!(え、誰も最後まで読んでないって…?)
いやあ、レゴスターウォーズは最高ですな。
ハロウィンもホリデースペシャルも面白かったし。
少しでも、レゴスターウォーズ見た時のニヤつきを共有できていれば幸いです。
オビワンドラマにはぶーぶー言いましたが、肩の力抜いて大笑いできる作品があるってよい!
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