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デイブ・フィローニが語る『運命の闘い』の本当の意味とは?

最新情報
StarWars.com | The Official Star Wars Website

いつも通りStar Wars Theoryさんの動画を見ていると、衝撃的な動画に遭遇しました。

 

スター・ウォーズ観を、こんなにシンプルに、あり得ない程に深くしてくれた言葉は初めてです。

 

デイブ・フィローニが語った内容

一連の発言は、Disney+ (ディズニープラス)で配信が始まった‘Disney Gallery: The Mandalorian’の第二話であったそうです。

まだプラスが上陸前で見れないので、Star Wars Theoryさんの動画から、意訳の形式で引用します。(強調は筆者)

 

▼記事はこちら

Star Wars: Dave Filoni Explains Why Prequel Films Rely on Duel of the Fates - IGN
Dave Filoni identified Duel of the Fates as one of the most important Star Wars moments during a rou...

 

初っ端からガツンと来ますよ…。

 

デイブ・フィローニ:

「ファントム・メナスでのクワイ=ガン&オビ=ワン対ダース・モールの闘いが定めた運命とは、少年アナキンの行く末だったんです。

なぜなら、クワイ=ガン・ジンは政治に浸かった他のジェダイと全く違う唯一無二の存在。

アナキンが、政治・規律よりも”目の前で必要とされる愛”を大事にするクワイ=ガンという“父親”の下でジェダイの訓練を行えるかどうかが定められる闘いなのです。

 

しかし、クワイ=ガンの敗北により、苦しい思いで母の元を去った少年に必要であった唯一の父親がいなくなってしまった。。

オビ=ワンは、アナキンの兄弟となりましたが、あくまでも父親にはなり得ず、

さらに母親を失ったアナキンは、とても不安定な状態に置かれることになりました。

 

だから、この闘いこそがプリクエル三部作、アナキン、そして銀河の運命を分かつ”運命の闘い/Duel of the Fates”なのです

つまり、スター・ウォーズはどこまでいっても家族の物語なんだ。」

 

ここから話は『エピソード6/ジェダイの帰還』に移りまして、、

更に鳥肌もの、、、

デイブ・フィローニ:

「僕はルークが皇帝を殺してダークサイドに堕ちると思っていた。

でも、その苦しみ、恐怖からルークを救ったのは、フォースでもなく、ジェダイの修行でもなく、父への無償の愛だった。

その瞬間、アナキンはかつての自分が求め続けた”父親”になることを決めたんだ。

銀河の支配を捨て去って、息子の命を救ったんだよ。」

 

 

デイブ・フィローニの言葉を深める時間

チュン・ソロの率直な感想

「運命の闘い」という名前の意味を考えたことがなかった。。。

ジョン・ウィリアムズの楽曲にはいつも意味が込められているのに、その曲名まで注意が向かなかった。

 

デイブ・フィローニの言葉を聞きながら全身に鳥肌が立ち、スター・ウォーズという壮大でありながら身近な美しい物語にもう一度感嘆させられたのでした。。

これぞスカイウォーカー・サーガ!!!!!

 

結局、生まれて最初に出会う、そして関係性を築く人間である家族の影に生きているんだな、と。

現実いろいろ起こるけど、その原点からは逃げられないのが人間なんだなと。

 

そして、今までに見た作品の中でパズルのピースがはまっていく感覚があり、記事にしようと思った次第です。。

 

やはり、スター・ウォーズの未来は彼に託すべきではなかったのか…?デイブ・フィローニこそ「選ばれし者」ではないか..?

なんて思ってしまうのです。

 

Disney+ (ディズニープラス)

オビ=ワンではダメなのか?

ここからは、彼の言葉を自分のために噛み砕いていく作業。

特にジョージ・ルーカスが監督している『クローン・ウォーズ』に、多くの”ピース”を見つけました。

 

「そんなこと言わないでください。マスターは私にとって最も父親に近い存在なんですよ。」

by アナキン・スカイウォーカー

(エピソード2)

象徴的なセリフ。

「父親に近い(closest thing to father)」であっても、「父親同然(same thing to father)」ではなかったのです。

 

ここで、なぜオビ=ワンの懸命な指導がアナキンのダークサイドにつながってしまったかについて、セリフを基に考えます。

 

オビ=ワンも苦しんでいた…

オビ=ワンもかなりの忍耐の人ですが、実は自分のことで精一杯な部分もあったのです。。

かつて恋心を抱いたサティーンとの決別を念頭に、こう言っています。

「ジェダイの掟は、守ることで痛む心への対処法までは教えてくれない」

by オビ=ワン・ケノービ

(クローン・ウォーズ)

 

また、モーティスでクワイ=ガン・ジンの霊と話した際は、以下のように述べました。

「私なりに努力して育てましたが、彼はまだ強情でバランスが欠けています。」

by オビ=ワン

(クローン・ウォーズ)

 

マスターからの遺言によって「銀河にバランスをもたらすかもしれない予言の子」を弟子として育てる…ってハードすぎますよね。。汗

StarWars.com | The Official Star Wars Website

不安になるのも当然です。

 

でもつまりは、オビ=ワンは「同じ段階の先を行く=掟に従う要領を得ている」レベルであって、クワイ=ガンのように「上の段階=掟を超えて考える」には達していませんでした

 

評議会に入ってしまった…

何よりも、これが問題でしょう。

 

最初から最後までアナキンを危険視し続け、恐怖への対処方法もろくに教えられない評議会。

評議会が「敵」のようなアナキンにとって、最も近しい人が評議会の一部となってしまったことは最悪の悲劇だったのではないでしょうか?

 

オビ=ワンが評議員としての責任から、アナキンに無理強いした具体例は山ほどにあります。

とは言っても、アナキンと話ができるからという理由で、評議会の汚れ仕事を回されていただけですが…。

 

①オビ=ワン死亡偽装事件:

オビ=ワンを死亡したことにして、最高議長暗殺を狙う賞金稼ぎグループの一人に仕立て上げて潜入させた作戦。アナキンには作戦内容が伝えられず、オビ=ワンが死んだものだと思っていた。

オビ=ワン:

「グレーゾーンなことをしたことは分かっているが、義務を果たしたまでだ。それを分かってほしい」

アナキン:

「嘘を付いたんだな。俺は評議会に何回嘘を吹き込まれなきゃいけないんだ。」

(クローン・ウォーズ)

 

②アソーカの冤罪追放事件:

アナキンの弟子、アソーカ・タノがジェダイテンプル爆破事件の犯人に仕立て上げられた事件。真犯人は他にいたため死刑は免れたが、評議会は確定的な証拠なしにアソーカをオーダーから追放した。

アナキン:

「アソーカにどんな選択肢を与えたって言うんだ。彼女の忠誠心を疑って裏切ったじゃないか。」

オビ=ワン:

「評議会が間違えたのは認める。でもこれはアソーカが決めたことだ。」

(クローン・ウォーズ)

 

③最高議長のスパイ命令:

パルパティーン最高議長の疑惑を探るべく、親交の深いアナキンにスパイ行為を命令。作戦を秘密裏に行うためだけにアナキンを評議員の一員とするも、マスターへの昇格は見送られた。

アナキン:

「ジェダイの掟、共和国、私の友に反することをやれって言うんですか?それこそ非道な話だ。なぜそんなことをやらなきゃいけないんだ?」

オビ=ワン:

「評議会の意向だ。」

(エピソード3)

 

決定的なのは、アナキンがパドメで悩んでいる時にオビ=ワンが話しに来るシーン。

オビ=ワン:

「アナキン、状況はある程度理解しているつもりだ。私も昔、サティーンに対して掟で許されざる気持ちを抱いていた。それは自然なことだ。」

アナキン:

「アミダラ議員はただの友です。」

オビ=ワン:

「そうだ、その関係で留まるべき友だ。オーダーのために正しい決断をするのがジェダイだ。」

(クローン・ウォーズ)

 

アナキンは正論など分かっていて、かつてオビ=ワンが言ったように心の傷を理解してくれる人が必要だったのではないでしょうか?

オビ=ワンが部屋から去っていくのを見る、アナキンの寂しそうな表情が心を締め付けます。。泣

 

ということで、オビ=ワンが悪い訳ではありません。

ただ、闇に飲まれていく「評議会」というより大きな存在に、忠誠を尽くし過ぎたのです…。

 

クワイ=ガン・ジンは、評議員入りの打診をされるも断って、独自の道を歩んだ人でした。

ジェダイ・オーダーを救うためには、中心から離れた視点が必要だったのかもしれません。

 

となると、ドゥークーがアナキンと重なるんだよね。。

ドゥークー伯爵はジェダイの救世主?クローン・ウォーズ中の事件に隠された真意と評議会の失態 - ミレニアム・パダワン号
スター・ウォーズ史上、“最も過小評価されている登場人物”。 なんて言うと、あなたは誰を思い浮かべますか?     私チュン・ソロなら答えは一択… ドゥークー伯爵!!

 

Hulu

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クワイ=ガン・ジンの位置を奪い取った人物

「アナキンは”父親”を失った」とありましたが、少し正確ではないと思います。

クワイ=ガンを失ったアナキンが、向かった先は…

 

パルパティーン。

 

規律から外れた感情も受け入れ、いつも味方でいてくれる存在。

そんなパルパティーンを父親のように慕いました。

 

Theoryさんも指摘してますが、タスケンレイダーを皆殺しにしたことをアナキンが告白したのは、妻パドメとパルパティーンだけでした。

 

 

この2軸の要因によってアナキン・スカイウォーカーは、ダース・シディアスの手中に収まってしまうのでした。

そう、新たなる希望が生まれるまでは….

 

最後に

どうしても、この「金言」を共有したくていで記事にしました。。

 

スター・ウォーズは家族の物語。

そう感じてはいても、ここまで美しく説明されてしまうと、もう一回目ん玉飛び出ます。。

 

今後も『クローン・ウォーズ/シーズン7』や『マンダロリアン/シーズン2』など、デイブ・フィローニの手がける作品群はまだまだあるので、乞うご期待ですね!

 

 

それでは次に会う時まで、Remember, the Force will be with you always…

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