2023年1月4日から配信が始まった、スター・ウォーズアニメ『バッド・バッチ』シーズン2。
今回は第13話「パブー」(Pabu)のストーリーについて、ネタバレありで感想・考察を述べていきます。
※このエピソードには地震・津波映像が含まれます。
▼前話の感想&考察
日本へのオマージュについて
今回はフィーの案内で、彼女の故郷パブーに案内されます。
パブーの雰囲気は地中海沿岸ですが、島頂上にあるシンボルの松っぽい形の木、さらにはビッグとっくりで注がれるsake、大皿いっぱいのsushiと日本要素がたくさん。
冒頭のお宝工芸品も盆栽だったし。
そして地震大国であるところも。
島国の日常となっている地震。
およそ30年に一度訪れる大地震とその直後の津波(英語ではsurgeという言葉が使われ、tsunami とは言われていない)。
正直、今回の描かれ方が良かったのか、意義あるものだったのか、私には判断できません。
直接の被災者ではない私が判断する権利もありません。
ただ、被害の恐ろしさを知らない層の子供たちがこのエピソードを見たときに、「津波は海に近いところが水浸しになっちゃうだけ」と捉えてしまわないかだけ心配になりました。
我々は「情報を知っている」側のバイアスがかかるので、地震発生直後に大急ぎで高台に登ったから人的被害がなくて済んだ、ことを理解しますが、知らない人が見たらどう思うか…。
リアルに描くことが正義ではないし、災害をフィクションに落とし込む難しさを考えさせられます。
そして、日本オマージュの描写が「日本」ではなく JAPAN! な点。
しょうがないけど、ちょっと残念。笑
とはいえ、災害も日本に限ったことではないので、文句を言うのも自分本位で野暮な話でしたね。
そもそも難民をほとんど受け入れていない日本への、痛烈な皮肉とも捉えられますし。
小ネタ
・フィーを殺そうとした虫、EP2で寝室のパドメに忍び寄ったカフーンですね。
・娘の外見というか髪型から見るに、市長の娘はフィーの娘…?え?
・なんだよ、テク。お前そういう関係になってたの?
・新たにやって来た人たちが「lower part (下側)」に住んでると明言された時点で嫌な予感はしていました…。
・”Thank the stars.” (星々の加護だ)新たな表現です。類似表現には、Thank the Force がありますね。
さいごに
安寧の地を見つけたかにみえるバッド・バッチですが、帝国も迫ってきており、ジロ・ビースト研究の謎もまだあるので、すぐに落ち着くことはないでしょう。
でも全てに片が付いて、帰ってこれそうな場所が見つかって良かったですね。
今回は対自然なので「悪」には入りませんが、帝国に限らず銀河に存在する様々な「困難」に直面してきたシーズン2。
自分たちが生み出したシドとの不和でどう足をすくわれるのだか…。
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