2024年6月5日(水)から配信開始となったスター・ウォーズの新ドラマ『アコライト』。
今回は第4話「昼」(Day)のネタバレ考察・感想をお届けします。
テーマ別解説
マスターの正体
マスターの正体はカイミールで間違いなさそうです。
『エピソード5』のヨーダを思わせる演出でしたね。弱そうでアホそうでまったく重要だと思えない“賢者”の役割。
なんかオーシャにも強い興味を抱いてそうです。
マスター・ホールデンというジェダイからは、マスターの正体として「スプリンター・オーダー」という名が挙げられました。
『Star Wars Timelines』には、5,000BBY頃の出来事として、”A dark side sect splinters from the Jedi, causing the formation of the Sith.” という既述があります。
つまり、スプリンター・オーダーとは、シス誕生につながったジェダイの離反一派のことを指します。
てか、あの数のジェダイ・マスターを吹っ飛ばすのは「数多の力」だったりしますか?Power of manyだけやってなかったし。一周回って、死を免れたママかマザーだったりしますか?顔は見えずとも手は出してて、人間種族であることだけ分かっているので、なくはない…?
ますます深まる謎
ケルナッカの隠れ家には、ブレンドクの魔女たちの紋章が印された何かがありました。
死人に口なしで、真相は語られませんでしたが、過去にはまだ何かあるようです。
TLで「ブレンドクの事件は16年前だが、トービンのバラシュの誓いは10年前で間がある」という指摘もあったのですが、メイとジェダイたちは一度接触していたのでしょうか?
ソルも何かを知っていることが示唆されました。
「無事にメイと船に戻ったら、すべて説明する」と言っているので、何かの真相を打ち明けるようです。
マスターの正体を知らないはずのメイも、ジェダイに伝えれば恩赦か何かされると踏めるほどの事実を隠し持っているようです。
トービンも評議会に告白していない何かを隠しているようなことを言っていました。
これは気になるな…。
ヨーダが登場しない理由
『アコライト』の時代、ヨーダは既にグランド・マスターの地位にありました。
シスの存在を匂わせる事件に対して、ヨーダが出てこないことあるの?って思ってましたが、ヴァーネストラにより「評議会には元老院への報告義務が生じるから、内輪だけで対処する」という筋書きで説明がされました。
「疑念の元となる」という発言がありますが、実際にクローン戦争中には「ジェダイが元ジェダイであるドゥークー伯爵と結託して戦争を始め、共和国内での権力拡大を進めている」という陰謀論が流されていました。
そういう政治にどっぷりなジェダイはTCWで十分見たから、中枢ももう少し無邪気なジェダイ・オーダーが変貌する瞬間が見たかったな…。
一方でキ=アディ・ムンディがなぜ登場…?
初回は声も違うしまさかね…と思ったのですが、WookieepediaのムンディのページにAppearance「Acolyte」が追加されていたので、びっくりしました。(クレジットに名前が出てましたね)
ヴァーネストラのミリアランに続き、セレアン種族が長寿であることが判明しました。
そんなことはいいのですが、この発言ですよ。
「あり得ん。シスは1,000年前に滅びたはずだ」
by キ=アディ・ムンディ(エピソード1/ファントム・メナス)
ヨーダには隠しておきながら、ムンディはことの行く末を追っている立場にある。落とし所をどうするか。
スプリンターの一派とかに片付けられるのか、黒幕はジェダイの誰かなのか、落とし所が気になります。
チュン・ソロの感想
快挙!初の日本人ジェダイ!
スタント兼女優の大島遥さんが日本人として初めてジェダイ役を演じました!
『スター・ウォーズ』はこれまでも、日本人俳優がちょこちょこ出てる(EP6のパイロットとか)みたいですが、一瞬しか映してくれない役ばかり…。
『ローグ・ワン』以降、チアルート&ベイズ、ローズ、フェネック、テヴァ…アジア勢の躍進が続いてきましたが、ようやく日本人ジェダイが誕生しました…。(アニメではジュン・サトーもいたな…日本人声優ではなかったけど…)
ケルナッカのあれこれ
熱してた鍋を鷲掴みとは、さすがウーキー…。
今回は、服着てないシーン多めで安心感ありました。
てか、あれだけ“ウーキーとの丸腰での戦い”で溜め作ってきて、先にやられてました!はなしでしょ…。
セリフについて
スター・ウォーズ銀河において、「あの高さから落ちれば誰も助かりません」ほど信用ならない言葉はない。
A plan that is difficult to see.
The Phantom Menaceの言い換えですね。ヴァーネストラは、100年も前にシスの台頭を予見していたことになります。。
Civilian、民間人。
TCWシーズン7のメイス・ウィンドゥ「市民」から変わっていません。
ヨードがようやくジェダイらしいこと言ったな。笑
まだ善がある、ってやつ。シークエルになってから善悪じゃなくて、光と闇に変わってたけど、また善悪に戻りましたね。
“There’s still light in him, I know it.”
by レイア・オーガナ(エピソード7)
折り返し総評
今回で折り返し地点となる4話まで来ました。
個人的にはところどころ雑に感じるカットや、過剰なセリフ&演出オマージュで冷めがち、というのが正直なところです。。。
アコライトって100年も離して自由にやるもんだと思ってたら、結局はストーリーの核どころかプロットから演出の節々までスカイウォーカーサーガから離れられないのか…って感じ。
でも、ジェキとかヨードとか愛着を持てるキャラクターはいるし、ミステリー要素はちゃんと気になって真相は知りたくなる。
ただ、ここまでの種まきが壮大だったので、この後は壮大に白けるか、壮大に仰天して手のひらを返すかのどっちかですね。
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