今回は、あるアートブックの紹介です。
テーマはなんと、プロパガンダ!
スター・ウォーズ世界の一般市民のこととか知りたいチュン・ソロにしてみれば、大好物の本でした。
その内容と魅力についてさくっと解説します!
※本ページでは、ブログ主自身が購入した上で、アフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。
作品基本情報
タイトル:Star Wars Propaganda: A History of Persuasive Art in the Galaxy
著者:Pablo Hidalgo
出版社:Harper Design
カバーサイズ:縦32cm×横24cm×厚2.5cm(ビッグサイズ!)
言語:英語(2020年6月時点、未邦訳)
作者のPablo Hidalgoさんは、シークエル作品のビジュアルブックを手掛けてきた方です。
日本語版はまだ出ていませんが、アートなので十分見て楽しめます!
さらには、付録でA4サイズのポスターがなんと10枚もついてるんです!!!
Star Wars PROPAGANDA 到着….
アートと政治についての本。表紙からしてテンション上がるのに、全世代それぞれのプロパガンダポスターまで付いてて、爆死。。。
オルデラーンの描き方がまさに"反乱軍そのもの"過ぎて大好き。 pic.twitter.com/Zza4I2AmP2— チュン・ソロ (@mileniumpadawan) July 12, 2020
これゲットして満足した感はある。。笑
仕舞ったままじゃもったいないから、額縁的なの買おうかな。。
内容のあらまし
「プロパガンダ」というタイトル通り、「歴代の勢力がどのように情報発信を行ってきたのか?」をまとめたビジュアルブックです。
銀河内で実際に出版されたという設定に基づいており、
時代ごとのプロパガンダ用ポスターを、ビス種族のアーティスト「ジャニア(Janyor of Bith)」が解説していきます。
※ウーキーペディアの日本語表記は「ジャノイア」ですが、発音的に近い「ジャニア」で統一表記します。
扱う時代は、EP1の頃の銀河共和国から、ファースト・オーダーの台頭辺り(ブラッドラインの時代)まで。
具体的にはこんな内容のものがありました。
・共和国の戦時国債購入を市民に奨励するポスター
・帝国軍への入隊を呼びかけるポスター
・レイア・オーガナの主席議員選の選挙ポスター
→これ実は、ブラッドラインの表紙絵とコントラストになってるんです!!!芸が細かい…!
▼小説『ブラッドライン』について
読むべきポイント
各陣営の戦略がマル見え!
作中ではなかなか触れられない、民衆への「宣伝戦略」が解説されます。
共和国で言えば、一部で不信感が高まりつつあったジェダイでなく、クローンを戦争の象徴として押し出したり、
エンドアの戦いで負けた帝国が、反乱軍を「裏で操ってるのは誰?」と揶揄して不信感を煽るポスターを作ったり、
↑まるでハットに操られているかのようなデザインも。レイアがジャバ絞め殺してんのに。。(笑)
膝を打つ名言も!
「アートと政治」という視点から、広く人間性・戦争に関して、鋭い意見が提示されます。
“To dismiss propaganda as a lesser form of art is to deny a fundamental part of who we are.”(プロパガンダを芸術以下の産物だと卑下することは、我々の根底部分を否定するのと同じだ)
by Janyor of Bith
そんな思考から、戦争に関する本質的な洞察も繰り出されました。
“The Galactic Civil War was not a battle foe territory. It was a struggle for the hearts and minds of the galaxy. The war artist was the Rebel Alliance’s super weapon.”
(銀河内戦は“領土奪還”ではなく、“銀河市民の心”をいかに掴むかという戦いであった。つまりプロパガンダアーティストは反乱軍の超兵器であった訳だ。)
by Janyor of Bith
そんなジャニア、実はアニメ内でも「言及」はされているんです!
気になる登場シーンは、『反乱者たち』シーズン1の第11話、ランドが出てくるエピソードです。
ランド:
「サビーヌ、この絵は君の作品かい? ビスのジャニアが描く反体制絵画を思い起こす」
サビーヌ:
「分かるの? ジャニアにインスパイアされて描いたのよ」
教養気取ってるランドが鼻につきますね。(笑)
最後に
ということで、『Star Wars Propaganda: A History of Persuasive Art in the Galaxy』の紹介でした!
それでは次に会う時まで、May the Force be with you…
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