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『スター・ウォーズ エピソード8』の愚痴大放出!なぜ既存ファンが違和感を覚えるのか徹底考察

シークエル

『スター・ウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』、みなさんぶっちゃけどう思いましたか?

 

私チュン・ソロは、EP8に「二重の意味」で泣かされました。

いいとこもありました(また記事にします)が、旧来のファン泣かせな部分も多々あり。。

 

ということで、今回は『エピソード8』をチュン・ソロ目線でブッた切っていきます!

超ネタバレあり、完全にナイト以上向けです。専門用語バンバン使います。

 

※本記事がダークサイドだとすれば、こっちはライトサイド。

<夜明けの待ち人②>なぜルークにベンは救えないか?ヨーダの教えから読み解く「継承」の物語
『エピソード9/スカイウォーカーの夜明け』公開直前記念でお贈りしている特集<夜明けの待ち人>。 前回の記事でシークエルが、ハッピーエンドなオリジナル三部作の後に続く辛い時代を描く「継承の物語」であると...

 

残念な3つのポイント

スター・ウォーズ/最後のジェダイ (字幕版)

記事が長すぎる(抑えられなかった笑)ので、最初にポイントを3つにまとめます。

最強・最新兵器や奇術ばかりで、人間同士の熱いぶつかり合いがない(新技術やフォースの乱用と幼稚な敵)

②違和感のあるシーン演出(無音、回想、スロー)

③ショボいキャラ設定、思い入れのないキャラによる、馴染みのない行動(ホルド、ローズ)

てことで、それぞれの演出・新技術・キャラ・シーンについて詳しく分析&考察していきます。。

 

その1:マジで「何でもあり」に思える兵器とフォース

今作に登場する新兵器やらフォースの使い方は、これまでのスター・ウォーズの設定をある程度知ってる人から見ると、「おい、これなんでもアリかよ?!」と言いたくなってしまうのです。

 

ファースト・オーダー側

ハイパースペーストラッキング

これまでのSWの鉄則は、「ハイパースペースに飛び込んだら勝ち」というルールがあります。

どこまで行くか分からないので、追うことができないのです。

ただし、EP5でベイダーさんが言うように「ハイパージャンプの軌道から、行き先を予測する」という技術はありました。

 

今回は、ディカーから脱出したレジスタンスがハイパージャンプで脱出したものの、ファースト・オーダーは行き先を検知して一瞬で追いついてしまったのです

 

ついに掟が破られた。。

 

でも実はこれ、『ローグ・ワン』に伏線張られてました

ジン・アーソがスカリフの帝国データセンターに侵入し、デス・スターの設計図を探していた時、「ハイパースペーストラッキング」という名前のデータも読み上げています。

帝国時代から研究はされていたようなので、これは「ちょいびっくり」くらいですかね。

 

対クローキングスキャン

SWには、クローキング装置(Cloaking device)という「宇宙船を敵のスキャンに反応させなくする(=隠す)ことができる技術」があります。

この装置を持つ船をステルスシップといいます。

 

今回、追い詰められたレジスタンスは、敵に感知されないクローキング装置付きの小型船で、クレイトの基地に降り立つ作戦を取ります。

しかし、DJが裏切ってレジスタンスが逃走している事実をファースト・オーダーに伝えたところ、”De-cloaking scan” (日本語字幕だと「精密スキャン」としか言ってないんですよ…) で発見されてしまいました。

 

実は、『クローン・ウォーズ』のエピソードでも、ステルスシップが登場しています。

この中で、敵のトレンチ提督はステルスシップとの対戦経験があり、船の「磁気」をスキャンすることで、その居場所を発見しました。

うん、まあ前例はありますねえ。。

 

スーパーキャノン

クレイトの戦いで厚い壁を破いたファースト・オーダーのキャノンです。

一撃で厚い壁に穴あけてます。これは見たことありません。(スターキラーの小型版とか言ってたっけ?知らんけど。)

 

レジスタンス側

レイアのフォース復活・ルークの分身召喚

あそこでのレイア復活は、ちょっとチュン・ソロ無理でした。。。

しかし、設定的に突拍子もないかといわれると、そうでもない。

 

レイアの宇宙遊泳「フォースフライト」と、ルークの分身召喚技「ドッペルゲンガー」については、以下のフォースを調べつくした記事での検証で、設定に照らして「セーフ」と判定しました。

レジェンズ本も見た上で徹底的に調べています!

ご覧あれ!

フォースでできること全て徹底解説!エピソード8のレイア・ルーク・ヨーダの技ってどうなの? - ミレニアム・パダワン号
フォースプルの真似をして、人に物を取ってこさせる能力を磨いたチュン・ソロです。   今回の記事は、全てのフォースの力を、使われた場面と共に解説します!   『ジェダイの書』をベースとするので、レジェン

 

でもさ、ハンのこの一言に尽きる。

 

“That’s not how the Force works.”(フォースってそういうもんじゃねえ。)

by ハン・ソロ

(エピソード7)

 

チュン・ソロ的に、特にレイアはストーリーから見ても復活しない方が良かった。

 

何のための復活だかよく分からない。(キャリー・フィッシャーは大好き)

もし、レイアが死んでいたら、唯一の光であった母を失うことによって、カイロ・レンが「完全に」闇落ちし、レイの誘いに乗らなかったことにも納得できるが。

コアな観客の頭に「?」を浮かばせてまで、復活させる意味が分からなかった。

 

ハイパースペース特攻

やっちゃった。

 

まあ捨て身の作戦なので「あり」なのかもしれませんが、艦隊全部真っ二つになる原理はよくわからん。

『ローグ・ワン』では、ハンマーヘッドがデストロイヤーに「押し出し」で勝ってますが笑。

 

つまるところ….?

多くの場合に前例はあり、今作はその後の時代を描いていることもあるので、設定をぶち壊してるわけではありません。

 

ですが、丁寧な説明がないのでどうしても、荒唐無稽に「急造した技術使いまくってます!って感じてしまう。

 

この違和感に拍車をかけるのが…↓

その2:新しい演出

これです。

これまでのSWには、見られない演出がちょこちょこ、いや、めっちゃ出てきました。

沈黙シーン

冒頭のドレッドノート爆撃の瞬間や、レイとカイロ・レンのフォースコネクトのシーンなど。

無音シーンが異様に多かった。

こんな不自然なのなかった!!

回想シーン

ルークのジェダイ・テンプルが焼け落ちるシーンは、何度も回想として登場しました。

これは、エピソード7からですが。

覚えてる中で、SWにこれまで「映像」での回想シーンはなかったはず。

少なくとも本編の映画にはこれまで一度も登場してない。

スローシーン

これまたドレッドノート爆撃シーンや、カイロ・レンとルークの戦闘シーンなどで使用。(マジであのマトリックスなんなの。。)

唯一思い当たるのは、EP5の「ダゴバの洞窟」でのルークvsベイダーのシーンくらい。(でもあれは唯一で、フォースの強い場所での出来事だから特殊な場面ではある。)

つまるところ….?

別に新しい演出方法にチャレンジするのはいいのですが、

こんな一気にやんなくても。。

が本音です。

 

急にこれまで取り入れられてこなかった演出を、盛りだくさんで入れたせいで、スター・ウォーズ感が一気になくなってる。。

チュン・ソロには、所々のシーンがとても安っぽくみえました。。

 

Disney+ (ディズニープラス)
Hulu

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その3のA:短気で幼稚な悪役たち

さて、物語を語る上で根幹となるキャラクターたち。

これがファースト・オーダーだ!!!

・弱みに付け込まれると、ライトセーバーを振り回してストレス発散するダークサイド代表のベン君。

・上の人に怒られてビクビク。目先の勝利ばかり掴もうとして、大した戦略も描けない将軍ハックス。

・登場少なく、印象に残らないファズマ。(アーマーも声もかっこいいのにもったいない)

・そして、気付いたら死んでた総大将スノーク。

 

これに対するは、我らがプリクエル&オリジナルキャラ….

・愛のため闇に堕ち、冷徹で恐ろしい「皇帝の手先」でありながら、心に葛藤を残していたダース・ベイダー。

・軍略に優れているだけでなく、民族の文化・習性までも研究し尽くして、敵を手のひらの上で転がすような戦いを見せるスローン提督。(ディズニー、彼を素晴らしい形でよく復活させたな!)

・EP1だけの出演にもかかわらず、そのビジュアルと立ち振る舞いで、圧倒的な存在感を魅せたダース・モール。(クローン・ウォーズでの描かれ方も素晴らしい)

・先の先まで読み通し、ついには「合法的」に銀河の支配権を手に入れるまでに至ったダース・シディアス。(死に様は同じくダサかったですが笑。)

 

どっちの敵との戦いが見てて面白いですか??

 

だからだよ!

今作は冒頭で指摘した最新兵器ばかりが、レジスタンスの行く手を阻んでいたのです!!

つまり、緊迫感や激しい感情対立のある知恵絞りの戦いがなかったんだ!!

 

頼むからマシな敵出てこい!

てか、スノーク、ダークサイドの奥義で復活しろ!死んだのも計画通りだと言ってくれ!

※2019年6月追記:シディアスが帰ってきたーー!!!やべーー嬉しーー!!(小並感)

 

その3のB:残念なキャラクターたち

そんで、これです。

バックストーリーがないので、思い入れができない+訳の分からない行動ばかり起こす、そんなキャラの紹介をどうぞ。

ホルド提督

新キャラはもっと丁寧に扱いましょうよ。

ぽっと出てきて、英雄だぜって感じで死なれても困ります。

こりゃ嫌いになっちゃいますよ。

てか、ほんとに能なし。

 

なぜ作戦を伝えなかった、、?

 

どんな時も冷静に対処すべきことは分かります。

でも、なぜ作戦を伝えない??(大事なことなので2回言いました)

ポーが短気なことは分かっていたはずです。何か策があることを伝えないと、ポーが怒り出すことは自明のことです。

 

いいですか?

もしも、ホルドがポーに「昔、反乱軍が基地として使っていた惑星が近くにある。小型船にステルス装置があるから、主艦を捨ててそこに向かう。これは機密情報なので必ず漏らさないこと」と伝えたとします。

そうすればポーも納得し、フィンとローズが危ない賭けに出ることもなかった→つまり、DJを通して情報がバレることもなく全ての船がクレイトに安全に到着した可能性があった、のです。

 

それなのに、無駄にポーを煽る態度を取り続け、主艦を捨てることに気付かれたときには罪悪感があるように振舞いました。

「言わずとも、見て学びなさい」は、職人技でもない限り、教えるのが面倒くさい老害のやり口です

 

あの状況では、それ以外道がなかったのだからもっと堂々としろよ。。

ここまでされたら、強い正義感を持つポーが動き出さないわけないのは誰でも分かるはず。そんでもって「あの子キライじゃないわ」みたいな謎の上から目線には割と本気で腹が立ってます。。

(めっちゃポーに感情移入してたから余計怒ってます。笑)

 

ということで、マジで英雄みたいな感じで死にましたが、「人心掌握術に欠けている」としかいいようがなく、レイアと古い仲だから権力持ってる「ふんぞり返ったおばさん」としか、私の目には映らなかった。

わざわざ無理に出さずに、アクバー提督に誇りある最期を遂げてほしかった。。泣

 

ローズ・ティコ

最初にひとこと言っておくと、女優本人が罵倒されたのは、狂ったファンによるクソ所業です。

 

「現実」「娯楽作品」という壁を認識できないのは、本当に周りが見えない過激派さんなのでしょう。

分別はつけましょ。

 

でもさ、

ローズとフィンのキスシーンには、盛大なる寒気をいただきました。

それまでローズとフィンの恋愛感情を感じさせるシーンはなかったから、違和感の塊だし。(レイを救いたいというフィンの想いはー?)

 

確かに、フィンの特攻であの巨大キャノンを破壊できたわけじゃないから「救った」わけだけど、レジスタンス頼みの綱の壁がブチ破られてるのを横目にキスはねえ。。

うーん。

ローズが、というかあの演出が全く好きになれないチュン・ソロです。

 

おまけ:個別で残念なシーン

ここからはかなり個人的な価値観で、EP8の嫌いなシーンをつらつらと。

ほぼストレス解消用。

カントバイト

ほんとこれ、ただのカジノ。

ラスベガスかと思った。。

ここ、スター・ウォーズの世界なんですけど???

まあ、カジノ惑星もあるんだろうけど、感覚的にスター・ウォーズの世界だと思えない。

 

やっぱ、モス・アイズリーだよ。。(タコダナは馴染んでたけど新鮮味なし→どうすりゃいいんじゃ!)

そして、恐らくこのカントバイトのシーンは、

・両陣営に武器を売って儲ける商人

・きらびやかな街の陰で搾取される奴隷

を通して「善悪のあいまいさ」を描きたかったのでしょう。

 

あからさまだよ!!

「ほら見てごらん。武器商人はTIEファイターも、Xウィングも売ってるんだよー」よりも、

「”いい奴”のハンが先に撃った」っていうシーンだけで、「善悪」を直接語らずとも観るものに訴えかけるものがある。(私は改変反対派。だから『ハン・ソロ』のベケット先撃ちシーンは好き。)

カントバイトの描き方、ちゃっちい。

 

オクトーの洞窟

あの鏡の演出はどゆこと??

たくさんのレイが指パッチンして何が面白いの?(たくさんのレイ、、ってことはレイはクローン説?!笑)

 

このシーンに関しては、最初に映画館で観た時、「何見せられてんだろ。。。」って現実に引き戻されてしまった。

多分EP5で登場のダゴバにある「ダークサイドの強い洞窟」に対応したものですよね。

 

結局自分の姿を見るというオチまで同じで。

 

ムダ!!!

ってか意味が分からん。誰か解説してくれ!(特にあの無限指パッチン、、)

 

プレトリアンガードのバトルシーン

これです。

 

ええ、最初は普通に好きでした。今もそんな嫌いじゃないです。

EP8唯一のかっこいいアクションシーン。

 

でもさ、問題の箇所があるんです。

それは、レイと二刀流のプレトリアンガードの戦いです。

戦闘シーンもう一度見てみてください。

もう一度言います。

敵は「二刀流」です。

(彼は、左手に持っていた小刀でレイを切り裂くよりも、それを後ろに捨てて、右腕だけで首絞めする方がいいと思ったようです。。なんともエリートなことで)

 

確かに、場面として真っ赤な壁真っ赤なアーマーは、映えていてかっこいいです。

でも、よく見ると全体的に動きに「振り付け感」がにじみ出ています。

 

「ここで下がって、ここで叩いて1、2、3!」というような振り付けが見えてきてしまう。

周りで攻撃せずに突っ立てるプレトリアンガードが、「でくの坊」のよう。

 

要するに戦いにリアルさがない。。

(EP3ムスタファでのアナキンとオビ=ワンを見習ってくれ。。彼らスタント立てずに、俳優自身があの速さの打ち合いしてるんだよ!!すごくね?!曲もイケメン過ぎて大好き。)

 

まとめ

ふー、すっきりした。。

書いてるうちに、自分の意見がハッキリして、「なぜ違和感を感じるのか?」が明確になっていきました。

その一方、冷静に見たら感情的な言いがかりも多数あったことを自責。(以下、ボツ案)

・ホルドのセリフ “Godspeed rebels” が、「神」という異質な概念を持ち込んだ→確かにおかしいが、God関連の言葉は既に何度も登場済みだった。
※ただ、反乱軍が信じるのはフォースのはず。。

・レイアのフォースフライトは設定ぶち壊しの荒唐無稽だ→フォース研究記事を通して、ありえない訳ではないと結論

・スノークの意図が意味不明→EP6公開時点でのシディアスも、何のバックストーリーなく死んでいった悪役だった

などなど。

 

それに、「レイアやルークのEP6の後を描く物語」と捉えれば、素晴らしいと思っています。

 

それは小説『ブラッドライン』を読んだ後に思いました。

シークエル嫌いな人もいると思うけど、この小説読んだら少しは見方が変わるはず!

スター・ウォーズ小説『ブラッドライン』紹介!シークエル嫌いこそ読むべき?!
今回は、私チュン・ソロがこのブログでSWファンの人に最もお伝えしたかった作品の一つを紹介します。。 それは.... 小説『ブラッドライン』です! 『エピソード6』後のレイアを主人公とした物語で、シーク...

 

いずれにせよ、EP9でドンデン返ししてくれることを祈ってます。

 

全てが明かされて、「そーゆーことか!あの時のはこーゆー意味だったのか!よくできてるわこれ!」と納得したいってのが本音。。

 

だって、、

スター・ウォーズ好きなんだもん!! 

▼字幕版レンタル

▼翻訳版レンタル!

それでは次に会う時まで、May the Force be with you….

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