今回は、スター・ウォーズに数多あるスピンオフ作品のガイド記事です。
2025年以降に新作映画3本の公開が発表されましたが、そのストーリーの土台にはアニメ作品や今では「レジェンズ」と呼ばれる過去の小説作品が使われることになりそうです。
ということで、ナンバリング映画以外のスピンオフ作品を、新作映画等との関係性を踏まえて紹介していきます!
※自分で読んだ作品のみを紹介の範囲としています。今後も読み次第、どんどん追加していく予定です!
※今後の作品とのつながりは一部予想も含まれます。
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重要スピンオフ作品を新作別に紹介
早速、それぞれの新作に合わせておすすめのスピンオフ作品を紹介します。
各スピンオフ作品の扱いは、3つの区分があるので参考にしてください。
・レジェンズ:ディズニーによる買収以前に製作されたスピンオフ作品
・正史:エピソード1~6の映画6作品+アニメ『クローン・ウォーズ』と世界観を同じくするとして、ディズニーによって製作された公式作品
・非正史:ディズニー公認で製作されているが、正史の物語ではない作品
新作映画 3本
ついに、2019年のEP9ぶりにスター・ウォーズの映画上映が発表されました。
3本それぞれの現在明らかになっている情報と、関連するであろう作品をまとめています。
①新共和国時代を描く デイヴ・フィローニ監督映画(2025年以降?)
ドラマ『マンダロリアン』シリーズの締めくくりになると言われる本作。
新共和国と帝国残党の戦いが描かれる予定です。
本作に関わってくるであろうスピンオフ作品を4つのテーマから紹介していきます!
①『マンダロリアン』シリーズ一覧
まずはつながりが明言されているドラマ『マンダロリアン』とその関連シリーズ。
本作で描かれる時代の少し前に、かなりたくさんのキャラクターが活躍する様子が描かれています。
この中で誰が本格的に映画に関わってくるかは分かりませんが、ディン・ジャリンやアソーカ・タノは登場する可能性が高いでしょう。
・『マンダロリアン』シーズン1~3(シーズン4製作のうわさあり)
→候補:ディン・ジャリン、グローグー、ボ=カターン、新共和国のカーソン・テヴァ、帝国残党のイライア・ケインなど
・『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』
→候補:ボバ・フェット、フェネック・シャンド、ルーク・スカイウォーカー
・『アソーカ』(2023年8月配信予定)
→候補:アソーカ・タノ
・『スケルトン・クルー』(2023年中に配信予定)
・『ローグ・スコードロン』(おそらく同じ時代、企画は生きてるという状態)
※これらの大本となっているのが、アニメの『クローン・ウォーズ』と『反乱者たち』
②スローン大提督
映画の前日譚的な扱いになりそうなドラマ『アソーカ』にも登場するキーパーソンで、新共和国が立ち向かう悪役はスローン大提督で決まりでしょう。。
正史ではアニメ『反乱者たち』で初登場した異色の帝国軍人です。
『アソーカ』では、皇帝亡き後の帝国残党を率いる立場、帝国の後継者として帰ってくることがほのめかされています。
元ネタは1991年に発表された小説『帝国の後継者(Heir to the Empire)』から始まるスローン三部作で初登場した同名のキャラクター。
青い肌と鋭く光る赤い目、敵の文化的特性まで調べ尽くした上で行動を読んでくる恐ろしき戦術家、といった彼の特性は変えず、活躍する時代を変えてカノン入りをしました。
彼の配下であるペレオン艦長(『反乱者たち』登場時に日本語読みが“パレオン”となる)、お抱えの暗殺者であるノーグリ種族のロクも『反乱者たち』で正史キャラクターとなっています。
また、アニメ『バッド・バッチ』のシーズン2で描かれたタンティス山も『スローン三部作』からの正史入りです。
『バッド・バッチ』はシーズン3の配信が2024年中の配信が予定されているので注目ですね。
『帝国の後継者』の著者であるティモシー・ザーン氏は、正史版スローンの小説も書いているので、新旧どちらの小説も必見です!
※新版の内容は、読書後に追記します…。
ザーン氏、『反乱者たち』の製作には入ってなかったみたいですが、スローンの描き方には満足していたようです!
本映画は、実質的に「原案 ジョージ・ルーカス」「原作 ティモシー・ザーン」となりそうですね。。
→正史小説『スローン三部作』(読書リスト…)
※クリックすると記事下の作品紹介に飛びます。
③シャドー評議会(Shadow Council)
ドラマ『マンダロリアン/シーズン3』において、まだ失踪中のスローンの代わりに帝国残党を率いている組織です。
初登場は小説『Aftermath: Life Debt』(未邦訳)です。読み次第、解説を追記します…。
メンバーの1人として明言されたブレンドル・ハックスは、ファースト・オーダーの将校アーミテイジ・ハックスの父親です。
小説『ファズマ』において、ファズマとの出会いを通して、いかにも帝国らしい考え方の持ち主であることが描かれました。
→正史小説『アフターマス』(読書リスト…)
→正史小説『Aftermath: Life Debt』『Aftermath: Empire’s End』(未邦訳)(読書リスト…)
④新共和国の現在の状況とは?
ハッピーエンドで終わった『エピソード6』の後、ファースト・オーダーなる組織が堂々と支配を始め、なぜかレイアが孤軍奮闘していることを不思議に思った方は多いのではないでしょうか?
小説『ブラッドライン』は、EP6の20数年後と映画より後の時代を描いていますが、新共和国の政治状況を知るのにはぴったりです。
この小説から分かるのは、モン・モスマが初代議長として新共和国をまとめていたこと、セントリストとポピュリストという二大政党制になっていたこと、レイア・オーガナが議員として活躍していたことなどなど。
政治的な側面が、1本の映画にどこまで含まれるか分かりませんが、ドラマ『キャシアン・アンドー』にも出てきたモスマが新共和国議長として姿を見せる日も近いかもしれません。
②EP9の15年後を描く マンゴールド監督映画(2025年以降?)
時系列としては『エピソード9/スカイウォーカーの夜明け』の15年後。
ジェダイ・オーダーの再建を目指すレイに焦点が当てられます。
ルークとの約束を果たすため、オクトーで得た古代の書物に頼りながら、奮闘する姿が描かれるそうです。
現状、EP9後を舞台とする正史作品はないのですが…非正史のアニメをご紹介!
実は唯一『LEGO スター・ウォーズ』シリーズにおいてEP9後のレイたちが描かれています。
非正史ではありますが、レイが古代の書物を参考にしながらフィンにジェダイの修行をつける、というのは共通しています。
「映画を楽しむための」という元の趣旨からは外れますが、スター・ウォーズの内輪ネタ満載の笑えるシリーズなのでぜひ観ていただきたい!!
③25,000年前の古代を描く チノイ監督映画(2025年以降?)
The dawn of the Jedi(ジェダイの始まり)を描くといわれる本作。
正史で直接関わりがあるのは『エピソード8/最後のジェダイ』の惑星オクトーのジェダイ聖堂くらいでしょうか。
ジェダイの始祖と言われるプライム・ジェダイの画がありましたね。
ただ、「2万5千年前」という数字は適当なものでなく、2010年代頃から製作されたコミック等でジェダイ・オーダーが誕生が描かれている年代となります。
ちょっとここまでは手が回らないので、コミックを入手して読むところまでたどり着けたらまた更新します。。
つまるところ・・・
さて、ここまで見て頂いたらお分かりかと思いますが、、
「新作映画」と喧伝しつつも、3本中2本は買収前に発表された小説・コミックを原作とした映画化なんです。
おそらく映画『ハン・ソロ』において、ハンの生い立ちをレジェンズ小説と全く違うストーリーにして“大失敗した”ことがトラウマとなっているのでしょう。
レジェンズ小説『ハン・ソロ三部作』は確かに名作ですが、読まない状態で観た私は映画『ハン・ソロ』も結構好きでした。
(まあ読んだ後は、ウーキーの“命の借り”のコンセプトとか、大迫力のナー・シャダーの戦いを観られないと思うともったいなく感じはしたが)
ということで、逆に旧来のファンにぴったり歩み寄るような方針が吉と出るか凶と出るか…
ディズニーオリジナルとなるEP10的な映画は、時代背景的にEP7の焼き直しになりそうな気配。
3本作るなら1本くらい我々独自のストーリーも入れないと、というプライドで製作が決まったのでは?なんて想像してしまいます。
いずれにせよ、たぶん私は全部映画館に観に行くんですけどね。
1つ思うのは、ジェダイ全盛期という万人受けするであろう時代を描くハイ・リパッブリック、もしくは光と闇の戦いを壮大なスケールで描いていて根強いファンも多いKOTOR(旧共和国時代)を映画の舞台にしなかったのは謎…。
新作ドラマ
①『アソーカ』
アソーカ・タノは、まさしく新時代スピンオフの寵児!
ジョージ・ルーカス自身によって考案されたキャラクターであり、『エピソード3』公開以降のスピンオフの時代を引っ張ってきた存在です。
『バッド・バッチ』を除く、ほとんどのスピンオフアニメ、ドラマに登場しています。
アソーカの映像での登場作品一覧
・映画『クローン・ウォーズ』
・アニメ『クローン・ウォーズ』シーズン1~シーズン7
・アニメ『テイルズ・オブ・ジェダイ』
・アニメ『反乱者たち』シーズン1~4
・ドラマ『マンダロリアン』シーズン2
・ドラマ『ボバ・フェット』
『クローン・ウォーズ』を観れば、彼女の出自や性格、悲劇的な運命を知ることができます。
7シーズンあるので「そこまで時間がないよ!」という方は、ディズニープラスの「スター・ウォーズ」ページに「アソーカ・タノ登場エピソード」というまとめがあるので、映画『クローン・ウォーズ』の後はその順番に観ていけば、なんとなくは追うことができます。
関連作品として、小説『アソーカ』の邦訳版2023年6月15日より発売されました。
正史小説ではありますが、上記のアニメ作品とは異なる物語をたどっています。
読み終わったら、レビュー記事をアップする予定です!
我が家にも『アソーカ』届きました!
These books will make a fine addition to my collection… pic.twitter.com/bTuJ05Rmlo
— チュン・ソロ (@mileniumpadawan) June 15, 2023
紹介作品一覧:ディズニープラス配信作品
ドラマ『マンダロリアン』
現代スター・ウォーズにおいては、『マンダロリアン』が新規ファンの入り口としてベストですね。
ドラマ『ボバ・フェット』
アニメ『クローン・ウォーズ』
ジョージ・ルーカスが直接関わった最後の作品です。
本作の製作で教えを受けたデイヴ・フィローニが『マンダロリアン』そしてその完結編映画を製作するので、『クローン・ウォーズ』は必修科目的な扱いになってくると思います。
もちろん、前知識なしに楽しめるように作られるとは思いますが、観ればスター・ウォーズ自体への見方も変わる超名作なのでおすすめ。
アニメ『バッド・バッチ』
アニメ『反乱者たち』
『LEGO スター・ウォーズ』シリーズ
・ホリデー・スペシャル
・恐怖のハロウィーン
・サマー・バケーション
紹介作品一覧:小説
レジェンズ小説『スローン三部作』
1992年に竹書房文庫から発売された版と、2019年に講談社文庫から発売された新版と2種類の邦訳があります。
とにかくスローンが恐ろしい。基本的に副官的な立場のペレオンの視点から語られるため、感情はほとんど読めないのがこれまた不気味。
ルークやレイアのフォースの感じ方も細かに描写されています。
帝国の後継者 上/下
正史小説『スローン』三部作シリーズ
Star Wars: Thrawn(未邦訳)
Thrawn: Alliances(未邦訳)
Thrawn: Treason(未邦訳)
正史小説『ブラッドライン』
正史小説『アフターマス』三部作シリーズ(読書リスト…)
スター・ウォーズ アフターマス(Aftermath: Star Wars)
Aftermath: Life Debt(未邦訳)
Aftermath: Empire’s End(未邦訳)
正史小説『ファズマ』
上
下
レジェンズ小説『ハン・ソロ三部作』
とにかく面白い。
①聖地の罠
②ハットの策略
③反乱の夜明け
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