Disney+ (ディズニープラス)で配信が始まった、『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』。
本記事では、新キャラクターやストーリーに登場した過去ネタを解説していきます!
今回は、第2話 “The Tribes of Tatooine”(タトゥイーンの部族)。
過去についてはボバとサンドピープルとの関係性が深掘りされ、現在では真の支配者が姿を現した重要なエピソードでした。
▼前回第1話
▼以下『ボバ・フェット』本編のネタバレあり!!
あらすじ
モス・エスパの有力者らがボバに貢物を献上する中で、対抗的な立場を取った市長。
一帯見回りの帰りに、ボバとフェネックは謎の暗殺者らに襲われますが、ガモーリアンらの助けもあり何とか生き延びました。
フェネックが敵を生け捕りにしてジャバの宮殿に連れて帰るの成功し、ボバは暗殺未遂の真相を探るのでした。
チュン・ソロの考察&感想<ネタバレあり>
今回の話を観ると、「なぜボバはタトゥイーンを支配をしたいのか?」という謎が明かされるのもあと少しな感があります。
ここまでのリスクを冒しながらも、戦い続けるのはなぜなのか・・・
現在篇:真の支配者との対峙
やはり、差し金は市長のモク・シェイーズでした。
暗殺者は「ナイト・ウィンド」という暗殺グループ。
ランコアの恐怖には耐えきれず、さっさと口を割るへぼさでしたが、、
ついにボバは市長と対面します。
市長のモク・シャイーズは、高級そうな衣服を身にまとったアイソリアン種族の男性でした。
アイソリアンは、生体構造的に銀河ベーシックを話すことができないため、自動通訳機を口元につけて会話します。
彼の言葉は”上”の存在を匂わせつつ、ボバとの敵対も避けようとする権力パワーバランスを意識したものでした。
モク・シェイーズ:
「”ファミリー”をまとめ上げるのは、賞金を稼ぐよりも複雑だ」
サンクチュアリーでは、ガーザ・フウィップの対応が一変しました。
自ら応対はしましたが、「カウンターで待ってて」という塩対応。。
と言っても今考えると、前話で金をヘルメットに入れて渡したのすら、「片手を塞ぐ」という暗殺者の手助けだった?などと疑ってしまいます。。
ボバが失言した時に、バンドの音楽が止まるのは、スターウォーズならではの演出ですね!
そして、真の支配者がついに姿を現します…。
トワイレック帝国なんて考えは甘かったですね。。
恐らくビブ・フォーチュナもハットの下で命令守って支配していただけなのでしょう。
「双子」と呼ばれるジャバ・ザ・ハットのいとこが現れました。
『クローン・ウォーズ』では、ジャバの叔母ジロが登場しています。
ジャバの送り込んだ元恋人によってジロは殺されているため、幼過ぎたジャバの息子ロッタは始末して、遺産相続を狙っていたのかも?
いや、ウーキー怖すぎ。。
彼はブラック・クルルサンタンという凶悪な賞金稼ぎです。
同時期にジャバに仕えていたため、ボバは彼のことを知っていました。
初登場は、コミック『ダース・ベイダー(2015)』のようです、読まないと・・・(コミックまで追いつけてない…)
▼『ダース・ベイダー(2015)』
★言語表現
・イチュータ:ナイト・ウィンドがボバに言い放った。ハット語での卑語(英語でのf*ckと考えられる)。どこかで聞いたはずと思い出そうと動画を漁り、EP5でC3POが同型のドロイドに言われたものだと判明しました!
・now you’re sweating like a gumpta on Mustafar.:「ガンダークの耳も引きちぎれそうだな」の血を受け継ぐスターウォーズのユニバース内言語ですね。ムスタファ―のガンプタと呼ばれる生き物?だか何だか分かりませんが、、
過去篇:部族の仲間入りと波乱の予感
変わるサンドピープル観
『マンダロリアン』から言えることですが、「ケダモノのよう」というイメージが変革しつつあります。
まずはハンドサインを通じて「コミュニケーションできる人間」として、そして今回は攻撃を受け仲間の死を悼む「被害者」として描かれました。
タスケンの遺体を抱えるボバからは、母シミを抱えるアナキンの姿が私には見えました。。
最初に観た時、タイトルの “Tribes“(部族ら)という複数形に引っかかってたのですが、後のタスケン部族長の言葉で合点がいきました。
部族長:
「タトゥイーンの地には多くのタスケン部族が暮らしている。他の部族は生きるために殺戮を行っている」
「部族ら」という単語に対し、サンドピープル以外のジャワかそれ以外かの部族が出てくるのかと安易に思ってしまいました。
サンドピープルにも様々な種類の部族がおり、それぞれで考え方も生き方も違います。
野蛮な盗賊としての初登場から、ここまで深く彼らの暮らし・文化が描かれるとは、さすがスターウォーズユニバースなのです。。
また、タトゥイーンは過去、海に覆われていてその時代からタスケンは存在していたことが明らかになりました。
これはレジェンズの設定を引き継いだ形となります。
まさかのトシ・ステーション
ボバがスピーダーを奪いにいった場所。
あれは、EP4でルークがパワーコンバーターを取りに行くはずだったトシ・ステーションです!!
The Book of Boba Fett (chapter 2) reintroduces Toshi Station (Tosche Station). The studio set replicates the southern side exterior of Sidi Jemour Mosque (Djerba, Tunisia), the same location used to film ANH deleted scenes on 4 April 1976. #galaxytours#Tunisia#starwarstourism pic.twitter.com/cBs7q3Z9Ou
— Galaxy Tours (@teamgalaxytours) January 5, 2022
実は削除シーンで、反乱軍に入る前のビッグス・ダークライターとトシ・ステーションで会うシーンがあります。
入口の右側の壁の内装が一致する上、登場したカップルも同一人物でした。
女性がカミーで、男性がフィクサー、ルークがどうなったかなども知らずにずっとこの地で住んでいたのです。
ちなみに同じマークから、盗賊は前話に出てきた水分農場荒らしだと分かりますね。
VS パイクシンジゲート
スターウォーズでの街中(コルサント)や決まったルート(ヴァンドア、クォーザイト)を走る電車は、レールや断続的なリングを通るものが主流でした。
今回は砂漠を走らなければならないため、新型のブースター付き列車が登場しました。
走らせていたのはパイクシンジケート、運ばれていたのはサンサナ・スパイス。
果たして奴らを生かすのは良策だったのか・・・
私チュン・ソロの感想
ボバは職人気質の賞金稼ぎなので、支配の構造が全く見えてなかったみたいですね。。
サンクチュアリーで「俺の支配下で繁盛するがいい」と真似事で言ってみたり、「敬意を通じて支配したい」という理想を語ってみたり。
問題が起きたら、得意の戦闘力で場当たり的に解決しようとしたり…。
想定外のハットとの対峙にも関わらずモス・エスパを守ろうとする、その動機は果たしてどこから来るのか?
サンドピープルらに見せた敬意と、パイクとの敵対は大きな鍵となりそうです。
パイクに大損害を与えておいてタダで済む訳ありません。
しかも顔が割れてます。
しかもタスケンらは無防備です。
ボバのタトゥイーン支配は後悔が原動力?
ちなみに・・・
強力な警察力を持つジェダイも存在している時代に、一夜にして巨大犯罪シンジケートを組織したモールとは大違いですね。
モールは権力を掴むためにすべきことを分かっていました。
やっぱパルパティーンの教育水準たけーな。。モールかっけーなぁ。
ちょっとだけグチ
ちょっとボバがライトサイドに寄り過ぎな気がする。。
タスケンの死を見て心動くのだろうか?
そして、全体的に『マンダロリアン』と被ってきて若干お腹いっぱいになってきた印象。
てか待って、『オビ=ワン』ドラマもタトゥイーンやん…笑
そして今更ですが、予告編冒頭に登場したボマー僧が一度も姿を現さないのはなぜなのでしょうか?
あとはボバのムキムキ具合と身長とが、オリジナルのボバと合わずに若干の違和感が・・・笑
最後に
いやあ、面白くなってきました。
いよいよストーリーの種明かしと、本格的な権力闘争が始まる予感。
次回も見逃せません!
▼第3話
それでは次に会う時まで、May the Force be with you…
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