本記事では、ミレニアム・パダワン号式のキャラクター紹介をしていきます。
第3弾となる今回は、オビ=ワン・ケノービの人生に迫る!!
彼の人生は苦難の連続。
エピソード1~6の全てにおいて重要な役割を担っている重要人物なのです。。
※ネタバレ注意※
オビ=ワンをひとことで表すと?
“人生で壮絶な試練しかなかったのに、いつもユーモアを忘れない「真のジェダイナイト」”
はい、彼は苦難しか受けてきていません。
師匠クワイ=ガンを失い、予言の子「アナキン・スカイウォーカー」を育てる責任を負い、そして最後は悪の権化と化した元弟子と戦う運命。
ハードモードすぎるでしょ・・・。
忍耐の人という表現が彼ほど当てはまる人はいません。
オビ=ワン・ケノービのジェダイ人生 (ネタバレあり)
<イニシエイト時代>ジェダイの仲間入り
57BBYに惑星スチュージョンで生まれたオビ=ワン。
その高いミディ・クロリアン値から、3歳の時にジェダイ・オーダーに発見され、引き取られることとなりました。
彼の両親や、兄弟に関しては謎に包まれたまま。。
惑星スチュージョンも、これまでに一度もストーリーに登場していません。
※新ドラマにて家族について言及ありました!
まずは「ジェダイ・イニシエイト」として、他の仲間と共にマスターヨーダの下での訓練の日々が始まったのでした。
<パダワン時代>師匠クワイ=ガン・ジンとの出会いと別れ(エピソード1/ファントム・メナス)
晴れてイニシエイト卒業となったオビ=ワンは、ジェダイマスタークワイ=ガン・ジンの弟子となります。
クワイ=ガンは、ジェダイ評議会の大多数の人と考えを異にしている変わり者でした。
それもあって、マスターとの関係は良好とは言えない関係が続いていました。
ある時、任務で訪れたナブーで、オビ=ワンは師匠と共に通商連合との争いに巻き込まれます。
オビ=ワン:
「何だか嫌な予感がします」
クワイ=ガン:
「私は何も感じないが」
(エピソード1)
ナブーの女王を救出し首都コルサントへ戻る途中、立ち寄ったタトゥイーンで、後の弟子となる奴隷の少年アナキン・スカイウォーカーとの出会いがありました。
※41BBY生まれで9歳のアナキンとは、16才の年齢差がありました。
また、ジェダイから1000年に渡って身を隠してきた宿敵「シス」のダース・モールと遭遇し、対決することなります。
戦いの最中、オビ=ワンは師匠が殺されるのを目の当たりに。。
怒りに燃えるオビ=ワンは、激しい攻撃と起死回生の一撃で勝利します。
が、死に行くクワイ=ガンを腕に抱き、「アナキンを弟子として育てるように」という遺言を聞きながら悲しみに暮れるのでした。
ということで、オビ=ワンは年齢25歳のパダワンの身にして…
① 1000年ぶりにシスを撃破したジェダイとなる
② 目の前で師匠を殺される
③ ”予言の子”を弟子に取る
という異例ずくめの経験を積むことに。
<ナイト時代>師匠としての苦悩(エピソード2/クローンの攻撃)
オビ=ワンは、シスを撃破した功績が認められ「ジェダイ・ナイト」への昇格を果たします。
▼ジェダイの階級制度についてはこちら!
クワイ=ガンの遺言通り、アナキン・スカイウォーカーを弟子に取りました。
「オビ=ワンは、素晴らしいマスターだよ。マスターヨーダのように聡明で、マスターウィンドゥのように強い。」
by アナキン・スカイウォーカー(エピソード2)
アナキンとの関係は上手くいったりいかなかったり…。
その秀でた才能から、アナキンは無謀な行動を取ったり自信過剰に陥ったりすることが多く、いつもオビ=ワンが諫め、後始末を担当していました。。
オビ=ワンは、不覚にもクローン大戦の勃発にも大きな役割を果たします。
「共和国が知らないうち作られたクローン軍の存在」も「ドゥークー伯爵と分離主義者の陰謀」も、最初に知ることとなったのはオビ=ワンでした。
それらの功績から、クローン大戦が始まるとジェダイ・マスターに昇格し、ほぼ同時期にジェダイ内の最高権力であるジェダイ評議会の一員となっています。
その頃、アナキンも無事にジェダイ・ナイトへ昇格し、オビ=ワンの直接の指導からは離れることとなりました。
<マスター時代>活躍と弟子の裏切り(クローン・ウォーズ~エピソード3/シスの復讐)
ジェダイ・マスターとして、クローン大戦を戦ったオビ=ワン。
主に、アナキンとその弟子アソーカとの三人組で、銀河を駆け回り、戦いに明け暮れていました。
アナキンがクローン・トルーパーのキャプテン・レックスを部下に持ったのに対し、オビ=ワンはコマンダー・コーディと戦いを共にします。
大戦中も苦難の連続。。
ある時は、奴隷商人ザイゲリアンたちに捕まって奴隷となって鞭で引っ叩かれ…
ある時は、賞金稼ぎまで雇って殺されたふりをし葬式まで開いた上で、外見を完全に変える施術を受けて賞金稼ぎになりすます潜入任務に就いたり…
と、数多くの汚れ仕事も引き受けました。。
※ちなみに、賞金稼ぎラコ・ハーディーンに成りすましたミッションの際中、秘密裏にジェダイ評議会と連絡を取る時、オビ=ワンは「ベン」と名乗っていました。クローン・ウォーズ時代からベンという名を使っていたんですね!
私チュン・ソロ的に、シーズン5第1話で見せたモール&サヴァージとの戦いでは、「オビ=ワン強い・・・」と確信させられるレベルの腕を見せています。ぜひ見てくださいな、、
また、アナキンも自身が弟子を持つことでだいぶ大人になり、オビ=ワンと「兄弟」のような絆を形作っていきました。
しかし、戦争の終わりが見えかけた頃、事態は一変することに。。
シス卿ダース・シディアスの策略により、大多数のジェダイがオーダー66によって殺され、アナキンはダークサイドに堕ちてしまったのです。
ヨーダと共に数少ない生き残りジェダイとなったオビ=ワン。
ジェダイ聖堂で、殺戮された無残な死体たちを目撃します。
オビ=ワンは生き延びたジェダイに対して、「新たなる希望が訪れるまで、耐え忍ぶこと」を伝えるホロクロンメッセージを残しました。(このメッセージの全貌は、アニメ『反乱者たち』でついに明かされました。)
そして、悪の権化ダース・ヴェイダーとなったかつての愛弟子を止めるため、ムスタファにて死闘を繰り広げます。
長い闘いの後、(地の利を得たオビ=ワンは)アナキンの腕と足を切り落とすところまで勝利しましたが、かつての「弟」にとどめを刺すことはできず…。
マグマで体が燃え盛る弟子を背にムスタファを去ります。
「お前は弟のようだった。お前を愛していた。」
by オビ=ワン・ケノービ(エピソード3)
次世代の希望となるルークの成長を見守るため、ベン・ケノービと名を変え、タトゥイーンでの隠遁生活を送ることとなったのでした。
<隠遁時代>タトゥイーンでの隠遁生活
この間の話は『反乱者たち』で一部触れられましたが、多くが語られたことはありませんでした。。
ですがついに…
オビ=ワン主役のドラマが公開されました!
エピソード3の10年後、ベイダーとの再戦が描かれます。
<最期>ベイダーとの最終決戦(エピソード4/新たなる希望)
19年の隠遁生活を経て、57歳となったベン・ケノービ。
ついに、オーダー66の時に逃走を助けてくれたベイル・オーガナ議員の娘、レイア・オーガナから「助けてほしい」というメッセージが届きます。
「R2と知りあいだったんじゃないか問題」。これ端的な答えは、お互い覚えていたけど、ルークにいらない情報を与えて混乱させないように、という気遣いだと思います。同じ型のドロイドなんてごまんといるため、初見ではR2だと特定できなかったのでしょう。ただ、ルークが「オビ=ワンっていう人の持ち物らしいけど」と言うと、アナキンのR2だと悟り、「わしがドロイドを所有していた記憶はないがな」と返します。これ表情含めてよく見ると、古くからの仲だからこその会話のような気がします。
ベンはルークに「オビ=ワン・ケノービ」の名を明かし、アナキンのライトセーバーを手渡します。
そして、デス・スターの設計図を命からがら届けたR2-D2とC-3PO、ハン・ソロ、チューバッカとともに銀河帝国に立ち向かうことになるのです。
(オルデランまでの輸送料は、さすがのちょろまかし方が健在です。最初に料金10,000を要求されますが、前金2,000+後払い15,000の合計17,000を提示します。10,000なんて持ってないので、スピーダー売ってギリギリ払える2,000を前払いで払い、大きな金額出してハンの機嫌を良くして後はどうにかするスタイル。笑 実際オルデラーンは到着時に「無かった」から契約不履行で払ってないし笑。)
ついに時は来ました。
そう、かつての弟子ダース・ベイダーとの因縁の対決が…。
年齢には勝てず、押され気味のオビ=ワン。
「ベイダーよ、お前に勝利はない。私を倒しても、お前の想像を超える強さを手に入れることとなるだけだ。」
by オビ=ワン・ケノービ(エピソード4)
別行動していたルークがレイアと出会えたことを確認すると、オビ=ワンはライトセーバーを高く上げて隙を見せ、ベイダーに己の身体を斬らせます。
その瞬間、彼の身体は消滅し、ただ纏っていたローブとライトセーバーが床に転がっていました。
※「なぜベイダーに斬らせる隙を与えたのか」という疑問の答えとしては、戦闘中でなくフォースへ集中した状態で死因を得たかったためだと思われます。
オビ=ワンは死を超越し、霊体(フォースゴースト)となって、ルークを見守ることとなります。
オビ=ワンの狂人性格エピソード
強靭(狂人)なるメンタルの持ち主!
そして、いつ何時もユーモアを忘れない!
そんなオビ=ワンの頭おかしいエピソードをどうぞ。
師匠イジり
EP1にて、「嫌な予感」を感じたオビ=ワンに対し、師匠クワイ=ガンは「通商連合との交渉はすぐに終わるだろう」「私は嫌な予感はしない」と言い放ちます。
しかし、いざ蓋を開けてみるとオビ=ワンの嫌な予感は的中し、交渉相手が来るのなく、毒ガスやバトルドロイドが襲ってくることに。。
逃げることに成功した時に、オビ=ワンから一言。
「マスターの言ってたことは、1つだけ合ってました。交渉は”すぐに”終わりましたね。」
(エピソード1)
苦虫を噛み潰したようなクワイ=ガンの顔が笑えます。
知性溢れるクワイ=ガンも、オビ=ワンの皮肉にかかれば迷えるかわいいおっちゃんです。
死にそうになっても「イジること」を忘れない
『クローン・ウォーズ』にて、死んだと思われていたダース・モールに遭遇したオビ=ワン。
弟子を携えたモールの圧倒的な力の前に、窮地に陥ります。
丸腰で殴る蹴るとやられ放題中に二言。
「ああ、お前を半分に切った時、首狙えば良かった。」
「新しい脚、似合ってるね。背が高く見えるよ。」
(クローン・ウォーズ)
さらに激情するモールですが、運良く助けが来て逃げることに成功しました。
いつ殺されてもいい時に、相手の一番のコンプレックスで煽るのはヤバイって…。笑笑
その他もろもろの名言たち
乗っ取った敵艦で着陸する時、船が真っ二つになり一言。
“Not to worry, we’re still flying half a ship.”(安心しろ、まだ船の半分は飛んでる)
(エピソード3)
からの着陸して一言。
“Another happy landing.” (またもや、愉快な着陸だった)
(エピソード3)
(クローン・ウォーズ見れば分かりますが、オビ=ワンとアナキンは大抵の場合に船を墜落させます。笑)
監獄惑星への潜入ミッションにて。
プロ・クーン:「どうした?何があった?」
オビ=ワン:「船に”問題”が発生しまして」
アナキン:「”問題”ってつまり、”大爆発”したってことでして…」
(クローン・ウォーズ)
ドロイドがうじゃうじゃいる敵地に着地して一言。
“Hello there!”(やあ!)
(エピソード3)
全体的に、どんなに過酷な状況下でも「おふざけ」を忘れないオビ君でした。
オビ=ワンの戦法
ライトセーバーの型「ソレス」
オビ=ワンは、ソレスという守備重視の型の使い手でした。
そのため、ダース・モール、グリーヴァス将軍、ダース・ベイダーなど攻撃重視の相手にはめっぽう強かった。
その代わり、マカシという正確な剣捌きを得意とするドゥークー伯爵には、EP2、EP3の両方であっけなく敗北しています。。
相性や全ての型など詳しくは、こちらの記事で徹底解説してます!
ネット上では、ダース・モール戦、グリーバス戦などでオビ=ワンが崖にぶら下がるところから逆転勝利していることを、奥義「ブラ=サガリ」と命名しています。笑
また、アナキンに勝利した際も、字幕の「地の利を得たぞ」から究極奥義「チ=ノリ」が誕生。このシーン、海外でもイジりの対象になっているんです。”I have a high ground.” というセリフから、オビ=ワンはhigh ground masterと呼ばれ、モール戦はオビ=ワンの視点から見たらhigh groundを持っていたと言い、EP6でルークが高所にジャンプした時にベイダーが怒りのライトセーバー投げしたのは、このセリフを思い出したからなどと、半分本当で半分冗談のジョークが盛んです。
ブラスター嫌い
「ライトセーバーは、ジェダイの武器だ。ブラスターのように不格好でデタラメでなく、文明的な時代の雅な武器だ。」
(エピソード4)
オビ=ワンは、ライトセーバーに対して誇りを持っています。その一方で、ブラスターは極度に嫌い。。
ですが、使うとなると、めちゃ技術が高い。笑
『クローン・ウォーズ』において、コンコーディアでマンダロリアンと戦った際、飛ぶ敵を狙い撃ちして撃墜させたり、EP3のグリーヴァス戦でも、崖に掴まりながらも5発全てをグリーヴァスの心臓に的中させています。(その後、「野蛮な武器だ…」という一言と共にブラスター放り捨てていますが笑)
飛ぶのも嫌い
オビ=ワンは、スターファイターで飛ぶのも嫌いです。嫌いなこと多い。。笑
そして、いつも追い回されることが多いですね。
EP2では、ジャンゴ・フェットが乗る「スレーブⅠ」の多彩な攻撃を苦労して避けながら「ああ、だから飛ぶのは嫌いだ」と漏らしています。。
エピソード3では、「飛ぶのはドロイドの仕事だ。。」と愚痴っています。
唯一の恋人「サティーン・クライズ」
ジェダイはその掟により、「人を愛すること」を禁じられています。
なぜなら、執着、嫉妬、そしてダークサイドへの道につながるからです。
しかし、ジェダイだって人の子。
銀河を飛び回ってたくさんの人に出会えば、恋ぐらい落ちます…。
アナキンがパドメに恋したように、オビ=ワンも、その例外ではありませんでした。
彼女みたいなのがいたんです!
出会いと逃避行中の恋
オビ=ワンがまだパダワンの時、惑星マンダロアへ師匠クワイ=ガンとともに任務のため訪れます。
目的は、内戦下にあるマンダロアの統治者女公爵サティーン・クライズの護衛でした。
命を狙う賞金稼ぎらからともに逃げ戦うことで、2人の仲は縮まっていき、ついには恋心が芽生えます。
しかし、サティーンには国を守る責任が、オビ=ワンにはジェダイとしての責務が待っていました。
任務を終えたオビ=ワンは、想いを残したままマンダロアを去ったのでした。
最愛の人との再会
クローン大戦中、オビ=ワンは再びマンダロアを訪れ、サティーンと再会を果たします。
政治的立場の違いから、すぐ意見が衝突するかと思ったら、ちゃんとラブラブに仲直りして終わり、、
なんだかカップルそのものです。。。
↑捕まったサティーンの救出ミッション!手なんか握っちゃって、ラブラブでしょ笑。
こんなやり取りも。。
サティーン:
「あなたに髭はどうかしら…」
オビ=ワン:
「なぜさ?何がいけない?」
サティーン:
「あなたのハンサムな顔が隠れちゃってるわ」
(クローン・ウォーズ)
なんだよ、ただのイチャイチャカップルですね。
ここぞとばかりに、アナキンに冷やかされまくりです。笑
壮絶な最期
2人の運命は、アナキンとパドメの運命と同じように悲劇的でした。。
長年の宿敵ダース・モールは、復活するとマンダロアを支配下に置きます。
そこで、統治者サティーンがオビ=ワンにとって特別な人であることを知りました。
「ケノービへの復讐」しか頭になかったモールは、自分と同等の苦しみを味わせるため、オビ=ワンをマンダロアにおびき寄せて、捕えることに成功。
そして、何もできない丸腰の状態にし、手の届く目の前で…
サティーンを刺し殺したのでした。。
「忘れないで、私のオビ=ワン。ずっと愛していた。そして、これからも…。」
by サティーン・クライズ
最期の力でサティーンはオビ=ワンに愛の告白をし、息を引き取りました。
泣いちゃう。。
永遠のライバル「ダース・モール」
ダース・モールは、ナブーでオビ=ワンに敗北して下半身を失いますが、なんとか生き延びます。
ケノービへの復讐
モールは、全てを失うこととなった元凶であるジェダイ「オビ=ワン・ケノービ」への憎悪を燃やし、その頭には復讐の2文字しかありませんでした。
(蜘蛛みたいな機械の足を取り付けられて、やせ細った体で、叫び泣き笑うモールの姿は割とショッキングです…)
クローン大戦中、「弟」であるサバージ・オプレスに助けられ、ケノービへの復讐を始めます。
恋人がフォースチョークで今にも殺されそうなときでも、オビ=ワンは冷静です。
そのセリフは、ジェダイの鑑と言っていいでしょう。
「お前は私を殺すことができる。しかし、真に打ち負かすことはできない。ダークサイドに抵抗するには強さがいる。弱き者だけが闇に屈するのだ。」
by オビ=ワン・ケノービ
そしてその後の会話は、「ライバル」などという簡単な言葉では表せない2人の関係を如実に表しています。
オビ=ワン・ケノービ:
「お前の出自を知った。お前の生まれた村に行ってきたんだ。ダークサイドに与したのはお前の選択ではなかったのだろう。ナイトシスターらが…」
モール:
「黙れ!それで俺のことを知っている気か?長い間、お前への憎しみにのたうち回ってきた、それだけしか考えてこなかった。ついに時が来たのだ。完璧なる復讐の機会が。はなからお前を殺そうとは考えていない…だが、俺の痛みを分かち与えてやる、ケノービ。」
そしてサティーンを一刺し。
憎しみの最終決着(アニメ『反乱者たち』)
時は経ち、銀河が帝国に支配されている時代。
タトゥイーンで隠遁生活を送っていたベン・ケノービの元に、モールがやってくるのです。
そして…
最終決戦が始まるのでした。。
まさかの三太刀で決着。。。
これ興味深いのが、オビ=ワンが途中で構えを変えているという点。
左腕を前に出し、右手で引いてライトセーバーを持つ、いつもの「オビ=ワンスタイル」から、クワイ=ガン・ジンの構えである「両手持ち(剣道でいう八相の構え)」に変えています。
あえて、モールに負けたクワイ=ガンを想起させることで油断を誘い、隙をついて勝利したんです。。
最期の言葉
かつて、死に行く師匠を抱いたように、瀕死のモールを腕に抱くオビ=ワン。
モールの最期に “Is he the chosen one? He will avenge us.” と言い残し、息を絶やしました。
注目したいのがココ、He will avenge “us”.
直訳で、「彼 (ルーク) が我らの復讐を果たすだろう。」と。
たった今、モールは「自分」の復讐のために仇オビ=ワンを殺そうとしていました。
しかし、最期の言葉では「我々」と主語が変わっているのです。
そう、真の敵は常にパルパティーンだったのです。
モールは自分の意志でシスとなっておらず、生まれ落ちた部族の”大人の事情”でパルパティーンに引き渡されたのです。
駒として使われ、使えなくなると捨てられました。
オビ=ワンにとっても、弟子アナキンをダークサイドに誘引し、仲間のジェダイたちを虐殺したのがパルパティーンでした。
なんとも虚しくも美しい、ライバル対決の終わり方….。
▼オビ=ワンを語る上で外すことのできない、モールの再登場回
つまり、オビ=ワンって?
師匠、恋人、ライバルの死を自らの腕の中で看取り、
弟のように育ててきた愛弟子が、無慈悲なシス卿となって銀河を闇に落とし、
その全てを心に背負いながら荒涼とした砂漠でひとり、銀河の希望を守り続けた….
真のジェダイナイトです。
オビ=ワン・ケノービを演じた俳優・声優
アレック・ギネス
エピソード4~6で、オビ=ワン・ケノービという人物の基礎を形作ったのがギネスでした。
撮影現場がルーカス監督含め、マーク・ハミルなど若い世代も多い中、プロ意識を見せて現場を支えたと言われています。
ちなみにこの年老いたオビ=ワン役、黒澤明監督と共に名作を生みだしてきた俳優三船敏郎にオファーが回ってきていたらしいのです!!!
しかし、新人監督のよく分からんSF作品でチャンバラごっこをさせられても、ということでオファーを断ったそう。。
うーん。三船敏郎のオビ=ワン・ケノービも見てみたかったな。
でも、日本要素が一気に増すと、近くなるからこそ違和感が生まれてたかも。
ルーツは日本だけど、明確な要素はない、っていう今の距離感がちょうどいいのかもね。
ユアン・マクレガー
エピソード1~3の若き日のオビ=ワン・ケノービを演じました。
ギネスを継いで、ユーモアと知性溢れるオビ=ワンを創り上げましたね。
ユアンなくして、オビ=ワンなし!
ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』でスター・ウォーズ復帰です!!!
声優たち
『クローン・ウォーズ』では、ジェームズ・アーノルド・テイラーが、
『反乱者たち』では、スティーヴン・スタントンが、
オビ=ワンの声を演じています。
どちらも全く違和感なくてすごいし、特にクローン・ウォーズではサティーンとの恋愛とかで、オビ=ワンのキャラクターを存分に深めてくれました。
オビ=ワン主演のスピンオフ作品
たびたび話題に上がりましたね。『ローグ・ワン』『ハン・ソロ』の次は、「オビ=ワンかボバ・フェットが主役のスピンオフ作品だ!」と言われていました。
しかし、『ハン・ソロ』が不人気に終わってしまったため、スピンオフシリーズは打ち切りに、、、
しかし、
なんと!!Disney+ (ディズニープラス)でのオビ=ワン主役のドラマが決定しました!!
主演はユアン・マクレガー!!
Thank the maker!!!
最近では、エピソード1以前のクワイ=ガンとの関係を描いた小説 “Master and Apprentice” が発表されました。
『エピソード7 フォースの覚醒』『エピソード9 スカイウォーカーの夜明け』では声での出演がありましたね。
まとめ
以上、オビ=ワン・ケノービの人生でした。
ここまで作り込まれたキャラクターは、なかなかいないのではないでしょうか。
ちなみにローグ・ワンでは、オビ=ワンオマージュポイントがたくさんあります!
・ジェダの岩山がオビ=ワンそっくりの姿
・惑星名ウォバニ(Wobani)は、順番入れ替えたらobiwan
・モン・モスマとベイル・オーガナによる言及
とりあえず、苦しい時こそユーモアを忘れない、って部分は真似してみようと思います。笑
▼キャラ紹介
それでは次に会う時まで、May the Force be with you….
OMAKE
尊敬する祖父ダース・ベイダーのルーツを求め、銀河帝国時代に彼が治めていた惑星ムスタファを一人で訪れたカイロ・レン。そこで、苦しみ叫ぶアナキンのビジョンを見ます。
何かの声に呼ばれ、ベイダーの城の内部へと足を進めるカイロ。行きついた先には、一つのライトセーバーがありました。そう、かつてオビ=ワンに敗北した地を、あえて支配地に選んだベイダーは、第一デス・スター上で滅ぼしたオビ=ワンが遺したライトセーバーを「復讐達成の証」として保管していたのでした。
吸い込まれるようにカイロがそのライトセーバーに触ると、レイが体験したようなフォースビジョンの世界に引き込まれます。しかし、それはもっと明確で自分の意識があるビジョン。
そこに、ふと一人の老人が佇んでいることに気付きます。「よく来たな、ベンよ。」「なぜ俺の名を知っている?」警戒して赤いライトセーバーを起動するカイロ・レン。「もちろん知ってるさ、わしの名前だからな。」「お前は誰だ?」「お前も真実を知る時が来たのだ。」そう言い終えると、老人『ベン』・ケノービの隣にもう一人、長髪の青年が現れるのでした….