今回は『マンダロリアン』シーズン1の公式アートブックを購入して実際に読んでみたので、レビューしていきたいと思います。発売から結構経ってしまいましたが…
いまや次期スター・ウォーズの屋台骨といっても過言ではない『マンダロリアン』。
特にシーズン1は、これまでのスター・ウォーズを土台に置きつつも、登場したのは今まで見たことがないキャラクター、惑星がほとんどと新たな世界を創り上げました。
そんな『マンダロリアン/シーズン1』の制作秘話を紐解いていく公式アートブックの内容とおすすめポイントを紹介していきます!
来年2023年には、ついにシーズン3の公開が予定されているので要チェック!
※本ページでは、ブログ主自身が購入した上で、アフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。
作品基本情報
タイトル:スター・ウォーズ 『マンダロリアン』 シーズン1 公式アートブック
著者:フィル・ショスタク、ダグ・チャン
翻訳:上杉 隼人
出版社:うさぎ出版
サイズ:縦 29.1cm× 横 27.3cm× 厚さ 1.7cm(実測値。ビッグサイズ!)
価格:定価4500円(税込4950円)
内容紹介
構成としては、各章の冒頭文章で『マンダロリアン』が企画された背景~ジョン・ファヴローとデイヴ・フィローニの出会いと共同作業~実際の制作過程を追っていき、
その間に、これでもか!というほど豊富なコンセプトアートが載っています。
目次
・序 ダグ・チャン
・発案(マンダロリアンの誕生秘話)
▼以降、各話のタイトルが章タイトルになっています。冒頭に制作背景にまつわる文章、その後は登場したキャラクター、場所のアートが続きます。
・マンダロリアン
・有無は言わせん
・ザ・チャイルド
・罪
・楽園
・ガンファイター
・囚人
・罰
・贖罪
※索引あり
著者はルーカスフィルムのクリエイティヴ・アート・マネージャーを務める、フィル・ショスタク氏。
関係者へのインタビューを通して、ラルフ・マクウォーリーの時代の話から、『マンダロリアン』の生みの親ともいえるジョン・ファヴロー&デイヴ・フィローニの逸話まで盛りだくさん書いてくれています。
序文を担当したのは、台湾生まれでルーカスフィルム副社長兼エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターであるダグ・チャン氏。
プリクエルではラルフの跡を継いで、コンセプトアートを統括していた実力者です。
おすすめポイント
ここからは、私チュン・ソロが「良き…!」と感じたポイントをまとめてご紹介!
『マンダロリアン』誕生秘話を覗ける!
秘話が豊富過ぎて、なかなかページが進まなかった…(笑)
詳細は実際に読んでいただきたいので、特に印象に残ったエピソードをちょっとだけ共有。
やっぱりファヴロー&フィローニの話を知れるのは嬉しい。
出会いはそれぞれが『アイアンマン』と『クローン・ウォーズ/シーズン1』を制作していた頃からだそう。
そこから『マンダロリアン』に行き着くまでの過程から信頼関係が伝わってくる。。
企画の裏話としては、系譜的に実は『クローン・ウォーズ』と『マンダロリアン』が双子のような関係というのも新鮮でした。
結果的に時代は離れてますが、物語も密接した関係になりましたよね。
コンセプトアートのページには、原案となったフィローニのスケッチや、キャラクター・船のイメージ候補が大量に!
たとえば、レイザー・クレストにもちゃんと脱出ポッドあったの知ってました??そんな細部の作り込みまで紹介してくれます。
ザ・チャイルドも見た目のアイデアがいくつか載ってますが、ほぼ全部最終形よりキモイ。(笑)
各シーンのコンセプトアートは、経緯や没案などの制作陣による解説付き。
とりあえず、見開きで一つのアートを掲載するページは大迫力!!普通に見入ってしまいますね。
解説では、イメージの元となったスター・ウォーズの過去作はもちろん、黒澤映画やら『E.T.』やら『荒野のガンマン』といった映画作品が山ほど言及されています。映画史の積み重ねを感じますね。。
もちろん、撮影時の制作裏話も。
『マンダロリアン』で一気に名が知れた撮影セット「ボリューム」についても使用に至るまでの経緯が詳しく語られています。
この他にも、「なるほどそう考えてこう作ったのか」と頷き通しの充実度です。
フォローの行き届いた翻訳
スタッフの話は面白いんですが、過去作や人名への言及が多いんです。。理解するためにいちいちググろうと思うと、ちょっと面倒くさくなる量。
でも大丈夫、最低限知っておくといいことは全て注釈に書いてくれています!
時には、英語原文の意図を解説してくれている箇所や、発言者の勘違いっぽい点を踏まえたフォローまで。。
翻訳された上杉さん、ありがとうございます!
シーズン2も待ってます!
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