「映画の半分は音楽で決まる。ジョン・ウィリアムズの音楽なしで、スター・ウォーズはスター・ウォーズたりえない」
by ジョージ・ルーカス
ジョージ・ルーカスのこの言葉が、ジョン・ウィリアムズの凄さを物語っていると思います。
まあスター・ウォーズ界のみならず、言わずと知れたレジェンドな方なので、この導入も陳腐ではあるのですが…。
ということで、11月1日からディズニープラスで独占配信されている『ジョン・ウィリアムズ/伝説の映画音楽』について、軽くないようも触れながら簡単なレビューをしていきます。
作品概要
作品名:ジョン・ウィリアムズ/伝説の映画音楽(Music By John Williams)
ジャンル:ドキュメンタリー
視聴方法:ディズニープラス
尺:1時間46分
インディ・ジョーンズ、ジュラシックパーク、ジョーズ、E.T.、スーパーマン、ハリーポッター、シンドラーのリスト、プライベート・ライアン…数え切れないほどの名曲を生み出してきたジョン・ウィリアムズ。
そんな彼がいかにして映画音楽の道を歩むことになったのかという経緯、各作品の作曲過程やこだわり、あまり知られていない家族の話などが、本人とその家族、そして彼が手掛けた映画の監督や俳優などの口から語られます。
予告編映像
感想
まずはインタビュー対象者の顔ぶれがすごいですね…
盟友スティーブン・スピルバーグ、最近はあまり表に登場しないジョージ・ルーカス本人はもちろん、担当した各作品の監督、俳優のキー・ホイ・クァン、さらにはコールドプレイのクリス・マーティンまで、多岐にわたる人物がジョン・ウィリアムズを語ります。
特にスピルバーグとの絆は特別なようで、このために対談を行っています。対談というか、「仲良い友達が取り上げられるから、俺がたくさん語ってやるぜ」みたいなテンションでしたが。笑
映画音楽の作曲過程についても扱われました。
通常は、監督が決めた仮楽曲の入った映像を見たうえで、作曲するのだそう。初めて知りました!
監督たちの話を聞いてると、ジョン・ウィリアムズの自我の出しどころが絶妙で、これぞ真のプロフェッショナルって感じがしましたね。
作った曲に対して監督から「イメージが違う」と言われれば、翌日にはイメージ通りの曲を仕上げる一方で、ここぞというときには、監督が用意した仮楽曲と似ても似つかない曲を提示する。
まさにレジェンド!
スター・ウォーズ的な注目ポイント
スター・ウォーズについては、ジョン・ウィリアムズ自身のキャリアの転機にもなっているので、わりと厚めに扱われています。
スピルバーグの説得でSWを担当する決断の裏にスピルバーグの尽力があったこと、ジャズ奏者の経験がSWでの作曲に生きたことなど、興味深いエピソードがてんこ盛りです。
なかでも、存在すら知らなかった存在すら知らなかった「Binary Sunset」(いわゆるフォースのテーマ)の未使用版を聴けたのは良かったです。
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