ついに日本版スター・ウォーズとも呼ぶべきVISIONS(ビジョンズ)が、2021年9月22日よりディズニープラスにて公開されました。
正直、「スター・ウォーズに日本のアニメ画風は合うのだろうか・・・?」と不安に思っていた部分もあったのですが、、
蓋を開ければ、初っ端から最高でした!!!
公開からかなり時間が経ってしまいましたが、第1話「The Duel」の魅力だけでもご紹介します!
※一部ネタバレあり
黒澤映画を観直そう!『七人の侍』『用心棒』
スター・ウォーズの監督ジョージ・ルーカスは、学生時代に出会った「黒沢映画」に深く影響を受けたことを公言しています。
ビジョンズの記念すべき第1話として位置づけられた本作。
『The Duel』は、黒澤映画の代表作『七人の侍』を多くの面でオマージュしています。
私自身もまだ『七人の侍』しか観たことのないにわかですが、観てるか観てないかで感想は全く違うと思います。。
ぜひこれを機に黒澤映画も観てみてください!
※本作の主人公「浪人」は、『用心棒』での三船敏郎をモデルとしているとのこと。。観ないと!
大興奮の感想
KUROSAWA と STAR WARS の完全なる融合
オープニングから全私が沸きました。
いつもの宇宙のショットから、一気に黒澤映画の世界へ。。
そして画面いっぱいにタイトル。
これはスター・ウォーズ世界のアルファベット「オーラベッシュ」で、THE DUEL と書いてあります。
大筋から演出まで、とても細やかに世界観を創り上げていますね・・・。
・人々の生活に溶け込むドロイドたち。さらにはそのチャーミングさも、決して侮ってはいけない強さも健在でした!
・シーンの切り替わり方(ワイプ)は黒澤映画がオリジナルですが、間から何からぴったりです。
・EP1やEP6に代表される同時並行(浪人vs盗賊リーダーのライトセーバー戦・賞金稼ぎvs盗賊団・店主のドロイド修理)での進行
ライトセーバーの原点「侍と刀」
なんと鞘付きのライトセーバーが登場しました!!
ライトセーバーは元から日本刀を意識してデザインされ、両手持ちが基本とされつつも、これまであまり刀らしさを見せることはありませんでした。。
唯一、エピソード1のクワイ=ガンがセーバーを抜く時、納める時、どちらも刀のように扱っています!
ライトセーバーを納める時の音は、新しくも納得の音でした!
手元の描写では、鞘を滑る細やかな指先の動きから緊張感が伝わってきます。。。
まさに侍的!!
和風銀河
盗賊らがビークルの中で正座しているのは、ちょっと行き過ぎじゃないか(笑)と思いましたが、和の要素もいい塩梅に融合していました。
そもそもの全体として、白黒調なのはもちろんですが、自然の描写が水墨画調で独特の雰囲気を出していました。
人物も影の濃淡も相まって、違和感なくその環境にフィットしています。
個人的には、トランドーシャンが狛犬・シーサーのようで好きでした!
また、通常はあり得ないと言われる「真剣白刃取り」ですが、フォースの使い手だからこそ納得感ある形で再現できていたのではないでしょうか。
賞金稼ぎチームを振り返る
感触としては、お馴染みのエイリアンで選出されていましたね。
トランドーシャン:種族的に悪役多いので、スコードロンで登場したフリスク同様になんか魅力的ないいヤツに見えてしまうのですよね!
サンドピープル:賞金稼ぎになるのか微妙な種族・・・
ダグ:改造版プローブドロイドに乗って戦ってましたね。
グラン:個人的にあの図体は戦いに向いてない
RA-7 プロトコルドロイド:ドロイドではありますが「旦那!」の一言とブチ切れての発砲から、トランドーシャン親分への恩義がある経緯を感じさせてくれました。。
チュン・ソロの細かすぎて伝わらない?感想
後はバラバラと個人的な感想です。
なんといっても、ライトセーバー戦のシス同士ならではの「化かし合い」には唸らされました。
まずは盗賊リーダーが番傘を放って、頭部が地に付くかの間の一瞬で襲い掛かる・・・
浪人側はジェダイだと思わせた相手にギリギリで赤いセーバーを見せて反撃、狼狽えている間にフォースで背後から攻撃。
初回観た時は本当に息を止めて一挙手一投足を追いました!
やはり臨場感ある戦いありきでのスター・ウォーズ。
ムスタファーを想起させる川での戦いもよかったですね。今回は滝から落ちましたが(笑)
山賊がローニンのいる小屋を指差しているシーン。細かい部分までエピソード4的な雰囲気を感じました。。
まさかのアストロメクドロイドから、マンダロリアンで登場したホイッスリング・バードらしき武器が発射されるとは!
シスと浪人が向き合うシーンの左奥に、実際の『スター・ウォーズ エピソード4』のポスターらしきものが!?(6:14辺り)
と思ったら、↓こんなポスターも制作されていたようです。(笑)
オーラベッシュでの表記は以下の通り。
上下のピンク文字:It’s been a long time since i ended a je[di].
箱の文字:duel
真ん中:concert
恐ろしき盗賊リーダーがアイドルのようになった姿。。
一番シリアス調な作品でこの形での「日本的」なネタを入れてくるのには、クスッとなりますね。
サラスタンのおっちゃんがちゃんとペンライトを持っているのが(笑)
最後のサラスタン店主とGONKドロイドが走り寄ってくるシーン。
これまでGONKは好きでも嫌いでもなかったのですが、これには萌えましたね。。。
冒頭とラストの背景に、木ではない謎の建造物らしきもの。
あれは突き刺さった船か何かなのだろうか?謎のまま終わってしまいました・・・
→追記:スター・ウォーズの物語の始まりの地、モス・アイズリーに刺さってるやつへのオマージュでした!
そして、個人的にはエンドクレジットに日本人の名前が連なっているのがなんだか嬉しかった。
子供の頃はたくさんあるアルファベットから、無意識にローマ字読みできる名前を探していたな、なんて記憶が蘇りました。
まとめ
以上、VISIONSの第1話 The Duel の感想でした!!
9作品どれも良かったのですが、世界観に忠実な上でプラスアルファしているのが好きな私チュン・ソロとしては、The Duelが断然に大興奮でした!!!
他の作品もそれぞれの魅力があるので、ぜひ『ビジョンズ』全作ご覧ください!
それでは次に会う時まで、May the Force be with you…
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